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風の中の小鳥

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「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作大手拓次)私なぎの物思いの幾つかを・・・

平安神宮の枝垂桜

先週は雨が降ったり風が強かったりで、
染井吉野は満開になったかと思う間もなく散ってしまいましたが
枝垂桜はまだ大丈夫と言うことなので、
11日の金曜日に
学生時代(一度目の)(笑)の友人と一緒に、平安神宮に花見に行って来ました。
彼女は今は奈良在住なんですが、この春退職し、秋には阪神間に引っ越すことが決まってて。
別れと言うほどではないですけど、この春の小さな変化です。

私たちは30年以上前、京都の大学で同級生だったんですが、何にも娯楽がなかったのか、とにかく時間が有ればひたすら歩いたんですよね~。
一体何が面白かったのか、今振り返っても思い出せないんですが、大学のあった今出川から京都駅まで歩くなんて、普通で。
繁華街や、観光名所や、とにかく京都市内は大抵歩き回りました。
あ~?
もしかしたら、ただ単にお金がなかったのかもしれない(汗)
それと言うのも、一緒に歩いた記憶は有るんですが、入場料のいる神社仏閣に入った記憶がない(大汗)
うむむ・・・・・

そんなこんなで、この平安神宮や岡崎公園あたりは、それはもうせっせと二人で歩いた、懐かしい場所です。
しかし
30年以上・・・って言うか、もうすぐ40年(ぎゃ~)たつんで、随分あたりは変わってます。
平安神宮に入るまでに昔はなかった小さな広場があり、何本か枝垂桜が咲いてました。
平安神宮の枝垂桜_d0007913_1152513.jpg
ここの桜はまだ若木が多くて、初々しい感じですね。
30年たつと・・・・私みたいにごつくなる(笑)
平安神宮の枝垂桜_d0007913_11523285.jpg
で、京都には仕事の関係などでしょっちゅう来る彼女ですが、
この平安神宮の神苑に入るのははじめてだそうです。
うふふ、きっとビックリするぞ!
それというのも、神苑の門を一歩くぐると、そこはもう桜の園。
平安神宮の枝垂桜_d0007913_11544886.jpg
紅枝垂桜の饗宴です。
この平安神宮神苑は、明治の初めに小川治兵衛によって作られた池泉回遊式の庭園で、
四季折々に楽しめる計算されつくされた美しさ。
枝垂桜のトンネルを抜けると、森のような薄暗い道を暫く歩くことになり、
そこを過ぎると目の前にこんな風に池が広がります。
平安神宮の枝垂桜_d0007913_1204320.jpg
咲いてるのは染井吉野で池の水面には花筏と、花影・・・・・
水辺の景色を楽しみながら行くと、またもや枝垂桜の並木道。
そして、枝垂桜が御簾のように垂れ下がる向こうには橋殿があり、東山連山を借景とした雄大な眺めが広がってます。
平安神宮の枝垂桜_d0007913_1263338.jpg
橋殿から今通ってきた道を振り返ると
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目の前で見る桜の花一つ一つもきれいですが、
遠目に眺めるのも、なんともいえない美しさですね。
水面に写る花影・・・・・・

この時期は観光客も多いですが、平安神宮には結婚式場もあって
こういう場面に出会いました。
平安神宮の枝垂桜_d0007913_12114938.jpg
綺麗な花嫁さん!
観光客の注目を浴びて、ちょっと恥ずかしそう。
どうぞお幸せに~♪

この後、京都の町をあちこちあちこちウインドウショッピングをした後、
夕食は彼女の行きつけの割烹祇おん さか季
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場所は・・・・花見小路の一力から北の方へ、細い路地をこちょこちょと・・・・分かりにくい、ちょっとアヤしげで奥まったところ(笑)ディープだわ~。
お店はカウンターが6つと小さな個室が一つの、ほんとに小さなお店でした。
なんか、京都通になったみたい~♪

まだ若いご主人が最初に出してくれたのは、平貝と菜の花の葛をひいたもの。
この日は肌寒い一日だったので、美味しいお出汁でほっこり温まりました。
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お造りは、ケンケン鰹と、鯵と、剣先烏賊と、金目鯛。
金目鯛のお造りって始めてでしたけど、甘味があって、美味しい!
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炊き物は、筍と桜蒸し。
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筍の下には桜色のもち米で甘鯛を包んだものが隠れてます。

「白子を焼こうと思いますが、大丈夫ですか?]と言う質問が有った後で
出て来たのがこの「中皿」
真ん中に乗ってるのは海棠桜の一枝ですね。
平安神宮の枝垂桜_d0007913_12314062.jpg

空豆の蜜煮、その隣にあるのは貝類の酢の物ジュレ仕立て、鱒の木の芽焼き、
そして、鯛の白子!!
この白子、ちゃんと鯛の味がして、濃厚でありながらべとつかず、いや~ん、絶品です!!!
そして、酢の物のジュレは生姜風味で、爽やか。
蜜煮はほの甘く、木の芽焼きは良い匂いで、四種類のバランスが見事なハーモニーでした。
次は油物。
平安神宮の枝垂桜_d0007913_12392894.jpg
これは、ギボシ、コゴミ、行者にんにくとタラノメ、ですが、この前に、桜海老のかき揚げが出てあまりの美味しさに、写真を撮るのを忘れました(汗)
カリカリ香ばしかったな~。
そしてこの後、穴子が出て油物はおしまい。
でも、隣の席の方は筍を揚げて、と頼んで揚げてもらってはりました。
それもおいしそう(笑)

最後のご飯物は、友人のリクエストで、焼きおにぎりのお茶漬け。
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筍の佃煮を載せてお出汁がかかってます。
お、おいしい・・・・・
傍の小鉢には、おじゃこと山椒の佃煮、蕗の董の味噌煮、蕗の葉の佃煮。
勿論どれも自家製で、ほのかな苦味を持つ春らしい味わいが口いっぱいに広がりました。
デザートは抹茶のババロア。
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皆様ご存知のように(汗)最近の私、外食づいておりまして(大汗)あちこちのお店で色々食べることが多いんですが、このお店は、ぴか一、といって良いと思います!
どのお料理をとっても、季節感にあふれて、珍しい食材が一杯で、こまやかな心遣いがあって、
しかも、この品数とお味からすると、たいへんリーズナブルなお値段です・・・・
夜だったのに、先日の菊乃井のお昼より安かった・・・・・
ただ、こういうお店は夜しかやってないのがすごく残念。
オバサンはお昼がいいのよ~。

ここは又是非是非行きたいお店です☆☆☆

皆さん、京都へお泊りの節は是非どうぞ。
Commented by lilakimono at 2008-04-14 03:18
平安神宮の桜・・・・ため息と共に拝見しました。
桜の時期に日本にいたのは、もうどれくらい前のことなのか~??
やはり日本の桜には、格別な風情があるような気がします。
花あってこその日本の春・・・・恋しいです。

うくく!
今回は団子より花だ!と思うも、やはり筍に垂涎、してしまいました。
Commented by nagiwi at 2008-04-16 19:17
りらさん
平安神宮の神苑は、桜の時期のみならず四季おりおりにいろんな花が楽しめるように作られてて、ほんとに綺麗です。
川のせせらぎと、深い緑と、借景の景色と、花々と、これぞ日本!って言う計算された美しさ。
是非おいでください!

で、このお店で美味しいものをどっさり頂いて、喉が嗄れるほどお喋り、って言うのは如何ですか。

いや~、ほんとに食べブログになってしまって・・・(汗)
by nagiwi | 2008-04-13 12:59 | 雑記 | Comments(2)

「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作大手拓次)私なぎの物思いの幾つかを・・・


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