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風の中の小鳥

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「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作大手拓次)私なぎの物思いの幾つかを・・・

仏教考古学が

始まりました。

朝夕はそれなりに涼しいなあ、と思ったものの、
高の原に着くころには相変わらずのカンカン照り。
今日は仏教考古学を含めて7つのスクーリングが有るし、
これだけ暑いとさすがに歩く人も少ないし、で、バスは満員でした。

仏教考古学の木下先生は、ご自身も高野山大学の通信制の大学院生ですって!
あっちで学んで、こっちで教える・・・・って言うか、あっちで払って、こっちで稼ぐ??(笑)

仏教考古学とは、仏教に関わる遺跡遺物を考古学的方法で研究すること、なんだけど、
その歴史は明治以後に始まったばかり、
体系的に深まってきたのは、石田茂作先生以後30年余りとまだまだ浅く、
この分野で頭角を現すのは、弥生文化で一流になるよりずっと易しい、そうです(笑)。
面白い先生やわ~♪

研究史の概略を学んだあとは、古代瓦について☆

日本のように、木造の建築物中心の遺跡では
燃えない、朽ちない瓦は遺跡を知る大きな手がかり。
その模様を辿ることは、歴史的な背景を知ることに繋がる。

と言うわけで、先生は沢山の瓦や拓本を持ち込んでくださったのに、
私、今日はカメラも携帯も忘れて行ったんです~(涙)。
平城京の瓦や、鬼瓦や、面白いのが一杯あったのに・・・・
見てくださってる皆さん、申し訳ありません~(ペコり)

で、気を取り直して、と。

瓦が始めて日本で焼かれたのは、日本初の仏教寺院・飛鳥寺の建立のとき
日本書紀に百済の国から瓦博士がやってきた、と言う記述がある・・・
ウン、これは知ってる。

瓦には、丸瓦、平瓦、軒丸瓦、軒平瓦、堤瓦、などがあり、
平瓦はその製法上、内側に布目模様、外側には叩き目が付いていて
布目瓦と呼ばれています・・・これって、奈良公園に落ちてたヤツやわ。
瓦は登り窯もしくは平窯で焼いたんですが、大量生産のためには、
瓦用の粘土、燃やすための大量の薪、瓦を練る為の水、そして高度な技術力が必要。
奈良大辺りは瓦窯にぴったりの場所ですね。

配布された資料には様々な瓦がプリントされてて、見てると楽しい☆
軒丸瓦や平瓦、鬼瓦など、古い時代のものは素朴で暖かく、力強くて、可愛い~。
瓦の瓦当の模様によって、時代区別が可能です・・・・・
(とは言っても、ぱっと見て分かるのは飛鳥寺の瓦と法隆寺ぐらいです、はい)(汗)

木下先生は若い時から瓦がお好きだったそうで、とても楽しい授業。

藤原京の瓦と同じタイプのものが三重や愛知に広く分布していることから、
これらの地方が壬申の乱のとき天武天皇に味方して近江を攻めたことが伺える・・・・
瓦の模様からいろんなことが判るんですね☆
その他にも、だれかれの噂話や、
本居宣長まで騙された江戸時代の偽物作り名人の話、
拓本の取りかた、などなど、興味深いお話が満載でした~♪

最終日にはテストがあるそうなんですが、
その答を授業の最後にちゃんと教えてくださって、
それに持ち込み可だそうで、ほっと一息(笑)。

時間通りにきっちり終わったんですが、バス停はすごい人でした・・・
暑い中を歩くの嫌やし、でしょうね。

明日は忘れ物のないように行きます。
Commented by d_snow at 2006-08-26 22:58 x
昨年11月に受講しましたが、結構忘れてたことが多く(汗)なぎさんの詳細な報告を見て改めて思い出しました。ありがとうございます。

ほっと一息の最後のテストについてですが、先生はご自分も通信大学院生ということで生徒の皆様の苦労も分かるし、ここで落としたりしたら全国から怨嗟の声が聞こえそうとのことで、かなり甘くしてくださいました。
最後には「助け合いもまた必要かと」などとおっしゃりました。(つまり周りの人と相談しても可ということですね^^)おかげさまで周りの方と和気藹々とテストを受けることができました。
・・・・・なんて、こんなことを書いて良いのかどうか分かりませんが(^^;ゞ
あと一日楽しんで頑張ってください♪

Commented by nagiwi at 2006-08-27 00:11
d_snow さん
今日、テスト問題を頂いて帰ったんですが、ちょっと分からないとこがあって、調べていこうかと思ってたんですが、相談も可、ですか?
わあ、ラッキ~♪(笑)
素敵な情報有難うございました☆
あ、一応やって行きますよ、勿論(笑)
by nagiwi | 2006-08-25 23:26 | 学校 | Comments(2)

「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作大手拓次)私なぎの物思いの幾つかを・・・


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