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風の中の小鳥

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「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作大手拓次)私なぎの物思いの幾つかを・・・

文化財学購読Ⅱ二日目

今日は学外スクーリング。
唐古・鍵遺跡と巻向遺跡群を尋ねる予定ですが、人数が多すぎるせいでしょうか
2班に分かれて、午前と午後でローテーションです。
私は午前中に巻向へ、午後から唐古鍵へと行きました。

現地参加を却下されたので大学に集合して一路桜井へ向かうと、
バスは途中、我が家の横を通りました。やっぱりね、通ると思ったわ~ん(笑)。

巻向の地は、それまで弥生時代の集落が殆ど無かった所に、突如として大きな集落が形成され、発生期の前方後円墳が沢山築造されたという、不思議な場所。
箸墓やホケノ山古墳など、大王墓の可能性を持つ古墳が幾つか存在しています。
最初は、箸墓。
「昼は人が作り、夜は神が作った」と言う不思議な伝説を持ち、
全長280メートルもある巨大なこの古墳は、卑弥呼の墓かも、とも言われて
注目を集めています。
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大きすぎて全景が入ってませんね・・・
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ホケノ山古墳に登って箸墓を見たところ。
今日は日差しは弱くてそれなりに風もありしのぎやすい・・・とは言え、少し歩くと汗だく。
バスに戻るとやれやれ・・・で、次は、桜井市埋蔵文化財センターへ向かいました。市民プールの水がまぶしい(笑)
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埋蔵文化財センターの展示品は、旧石器時代から飛鳥奈良時代にまで渡っています。
展示品の中で一番驚いたのは、弥生時代の若い女性が埋葬されたままの姿で発掘展示されていたことかな・・・。
これは三輪山の祭祀遺跡から出土した子持ち勾玉など。
文化財学購読Ⅱ二日目_d0007913_23144100.jpg
三輪山と大鳥居。この横で、上野先生ご推薦の「みむろもなか」を買いました☆

バスの中で昼食をとりながら唐古・鍵ミュージアムへと向かいました。
唐古・鍵遺跡は、40万haを超える大規模な環濠集落で、巨大な環濠に囲まれて、弥生から古墳時代にかけて、およそ600年余り繁栄たそうな。
このミュージアムは2004年の出来た新しいもので、なかなかいい感じ。
はじめに学芸員さんのレクチュアを受けた後、展示室に向かいました。

これは見事な翡翠の勾玉☆色と言い、大きさと言い、素晴らしい、の一言です。
勾玉の右側にあるのは褐鉄鉱。
粘土の回るに鉄分が集まって固まった後で、中の粘土が縮んで出来たもの。
勾玉二つはこの中に入った形で出土したそうですが、中国ではこの褐鉄鉱は神仙思想とも合い通じるらしい。
なんだかこの環濠集落と大陸との交流をうかがわせますね。
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この遺跡には銅鐸製造工房があったらしく、土製の銅鐸の鋳型が出土しています。
この写真は銅鐸の製造を再現して制作されたもの。
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この他ミュージアムには、見事な石器や角製の針、絵を描いた土器、など、目を奪うような数々の出土品が展示されていて。
大変見ごたえがあって、もっと見ていたい気もしました・・・・

これは唐古池のほとりに立てられた、楼閣風の高層建築。土器に描かれていた絵を元に想像復元されました。
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唐古.鍵遺跡は国の史跡に指定され、整備が始まろうとしているそうです。
このあたりは、一面の田んぼの下、50cm掘るともう弥生時代の土壌なんですって。
唐古鍵遺跡のほぼ中央に立って辺りを見回すと、
この地面のすぐ下に眠っている翡翠が私を読んでるような気がする(笑)
どれほどの遺跡や遺構があるのか、これからの発掘が待たれてなりません。

これで今日は終わり・・・じゃなくて、木の茶の間さんでの楽しいコンパが待っている、
んですが
今日のレポートはここまで、残りは明日にします~。
何しろ、明日もスクはあるのだ・・・・・
Commented by ゆず at 2006-08-20 05:51 x
お疲れのところ、
即日のエントリーご苦労様です。
改めて、学習してきた内容や、見落としていたことが、
手に取るようによくわかり、助かります。
いつもながら、なぎさんのバイタリティには敬服します。
私は疲れてすぐに寝てしまいました。
Commented by 流水 at 2006-08-20 08:52 x
なぎ さん
早速のUP敬服致します。
昨日は、大変お疲れさまでした。
ご尊顔を拝し、想像通りのお方と感じました。
この様な、私達ですが何卒よろしくお願い致します。
Commented by marie004 at 2006-08-20 09:20 x
おお~! きれいな翡翠!!
なんとまあ、そんな古い時代のものが、粘土の中に隠れていたなんて、ロマンですね~ その翡翠はどこから運ばれてきたんでしょうね。こういうのを帯留めにしたい……なんて、お思いだったのでは。
銅鐸って、楽器のカウベルにそっくりですね。あれも吊して(あるいは手でひもを持って)叩くんですが、けっこう大きな音がします。
楼閣ですが、復元されていたんですね。あのくるくる巻いたところがねえ、絵で見た時も、なんだろうと思っていたんですが、中国風なんでしょうか?
Commented by 朱雀 at 2006-08-20 20:13 x
昨日19日は昼も夜もお疲れ様でした。木の茶の間では楽しい一時を過ごすことが出来ました、皆さんのおかげです。大勢で押しかけて丸さんも大変だったことと思います。しかし、多人数でびっくりしました。ブログでのお友達以外の方は名前もそうですが顔もうろ覚えです。またこんな機会があればいいですね。
 唐古鍵遺跡は以前望楼に登ったことはあると思いますが。ミュージアムはまだ知りません、また楽しみが増えました。
 スクーリングは25日からです。
Commented by 三匹の猫 at 2006-08-20 22:59 x
昨日はありがとうございました。
ブログのおかげでしょうか?人見知りの私も、以前からの知り合いのように、楽しく過ごさせていただきました。
また、このような機会があったら誘ってください。

そして、文化財購読Ⅱ、面白そうですね。ブログを読んでたら、倭人争乱の世界に入ってしまいそうな感じがしました。 あ、先生もそういう流れで、計画してくれたのかしら?
私は今のところ、3月に受けるつもりです。
逆に寒すぎて大変そう!

こんな私ですがよろしくお願いします。
でも、いつなぎさんをお見かけしたのかしら…。

Commented by nagiwi at 2006-08-21 01:00
ゆずさん
お疲れ様でした~。
さっさとアップしないと内容を忘れてしまいそうで不安なんです~(笑)。間違ってるとことか気が付かれたら教えてくださいね。

流水さん
こちらこそ、有難うございました。今日はわざわざご挨拶いただいて恐縮してます☆
想像通りって・・・どんな想像か、聞くのが怖い(笑)
これからもよろしくお願いします。

marieさん
翡翠、すごかったですよ~!ガラスをぶち破って持って帰ろうかと思いました(笑)。
あの楼閣は少し笑えます(おいおい)。唐古鍵遺跡の住人は渡来系だったかも、といわれてるので、あのクルクルも、もしかしたら・・・

Commented by nagiwi at 2006-08-21 01:00
朱雀さん
有難うございました~。久しぶりにお顔が見られて楽しかったです。
ほんとに大勢でしたね!テンションが上がってたので、ご無礼の数々お許しください(笑)
あ、あのミュージアムは是非ものですよ~☆

三匹の猫さん
こちらこそ有難うございました☆
人見知りなんですか?
お目にかかってると、そんな風にちっとも思わなかったですよ~。
ああいう風に現実でお目にかかるのって、とっても楽しいですね、またやりたいなあ☆
購読Ⅱが真冬・・・でも、暑いより寒いがいいと思う!
しっかり着こんで行ってください(笑)

で、いつお逢いしたんでしょうね????
Commented by りぃ at 2006-08-21 15:06 x
こんにちは。
スクーリング中はいろいろとお世話になりありがとうございました。
木の茶の間、とても楽しくあっという間に時間が過ぎてしまいました。
ブログで拝見する方たちとはお話させてもらったんですが、今年1年に入学の方たちとお話しすることができなくて残念でした。
またいずれ機会があればぜひお話したいと思います。

なぎさんをはじめ皆様どうもありがとうございましたm(_ _)m
Commented by なぎ at 2006-08-21 21:16 x
りぃさん
こちらこそ、有難うございました~、とっても楽しかったですねえ☆
そうなんです、全員の皆さんとはお話しすることが出来なくて、それが心残り~。
でも、私たちの学生生活、まだまだ先は長そう(汗)だし、またお話できる機会がきっとあると思います!・・・・あんまり長くなりすぎないように、頑張りましょうね(笑)
by nagiwi | 2006-08-20 00:25 | 学校 | Comments(9)

「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作大手拓次)私なぎの物思いの幾つかを・・・


by nagiwi