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風の中の小鳥

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「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作大手拓次)私なぎの物思いの幾つかを・・・

最終日です。

昨日の小課題の私の選択は、警官、牧師、弁護士、の三人でした。
種の保存の意味からまず女性を優先して残すことにしたんです。
で、男性の中から3人選んで、牧師が一番にアウト。
だって、種を残せる確率が低そう~。
次に、権威を振り回しそうな人って揉め事の種だし、と思って、警官と弁護士を選びました。
グループで討議したら、警官が一番人気、2番手が小説家で、三番が牧師となって。
ほかのグループもほぼ同じ、警官、牧師、小説家、弁護士に集中したようです。
警官って、ほぼ満票でした・・・同一文化圏の中の典型的な回答なんですって。
私としては小説家を残して欲しかった(笑)。
同じ人を選んでも、その理由が違うのが面白くて、牧師を選んだ方が、
こう言う時には一番に犠牲になってこそ牧師だ、と仰ってましたよ。なるほど~。

ちなみに、うちの夫は私と同じ3人をを選んだんですが、
その理由は「この三人には夢がない」と言うものでした。
この三人に夢が有るか無いかは兎も角として、
「人は夢がなくては生きていけない」と言った夫を、ちょっと見直しましたわあ。
おほほほほ。

さて、今日の講義は、規範には公式のものと非公式のものがあって、
この暗黙の掟とも言われる非公式の規範の方が、公式のそれより強力なことが多い、
と言うお話で始まりました。
そして、「キレやすい」と言われる現代の若者は、その成長過程で「みんな仲良く」と言われ、
その非公式の規範に従おうとするあまり、友人間で異を唱えたり喧嘩や議論をすることを恐れ、親密な関係を持ちにくくなっている。
誰とでも等しく仲良く、と言うのは実際には不可能なことで、
人間関係の差異を無くすのではなく、その際を認識した上で共存できる社会が、
住みよい社会である、と言う先生の指摘に、
他人との距離感が難しいなあ、と思うことの多い私は、いかにもうんうん、と納得。

次に、人間が如何に他者に影響を受けやすいか、と言うことを証明した
「アイヒマンの実験」についての、結構衝撃的なお話。
アイヒマンって、ヒトラーの懐刀だった人ですが、そもそも、ナチスのユダヤ人政策って、
果たしてヒトラー一人のものだったのか?
多くの部下や、沢山の一般市民の協力なしには有り得なかったのでは?と言う疑問を持った学者さんがやった実験です。
教師役の被験者が、実験の主催者に頼まれて、生徒役のサクラに問題を出し
、間違ったら電気ショックを与え、その電気ショックは間違うたびに強くなる、
と言うなんかおっかない実験なんですよね、これが。
で、もっとおっかないことに、「強烈」とか「激烈」な電圧でやめる人は4割まで、
6割の人が最後まで電気ショックを与え続けた・・・・サクラが悲鳴を上げてても、ですって(汗)。
このことから、正当性(主催者に頼まれた)があって、既成事実を積み重ね後に引けなくなると、
人間って、社会倫理をすっ飛ばしてしまうものらしい、ってことが判ります・・・・
人間って、そういう生き物だって言うことを、きちんと直視して行くのが大事なんだ・・・


午後からは、「12人の怒れる男」の映画(懐かしいですね~、白黒でしたわ)を見て、
テスト!!
昨日はレポート提出があったし、テストはほんとにしっかりした問題で
4問から2問選んで書く・・・。
授業はアハアハ笑って過ぎたのに、
テストでは「講義内容を要約」なんて書いてあった~~~!!!

卜部先生、やっぱり一筋縄じゃいきませんでした。ふう。
でも、大笑いしながらの授業も振り返ると一本筋が通っていて、あっという間に終わり。
先生も喋り足りなさそうで、もう2日ぐらいあっても良かったな。


実は今日、スクーリングの後のお楽しみ、がある、筈でした・・・

昨日かるほさんと、「木の茶の間」さんのところへ行こうって
お約束したんです!
ぽかぽか良いお天気の中、かるほさんと楽しくお喋りしながら、
法連目指してランランラン。
可愛いお店を見つけて、やったあ!、と喜んだのも束の間。
お店は閉まっておりました・・・
えええ??????なんで????いくら眺めても、やっぱり閉まってます・・・・
今回が私の今年最後のスクーリングやし、と、やって来たのに。え~~ん、え~~ん。
予約が要るのかしら、とかるほさん。
二人でとぼとぼ帰宅しました・・・なんで休みなん~??
木の茶の間さん、私のこと嫌いなんやろか(笑)・・・・
Commented by ゆず at 2006-03-06 21:13 x
残念でした。
トラブルは大したことはなく、帰りの神戸市営地下鉄から外の風景(郊外は地上を走っています)を見ながら、今頃はお茶を飲みながら、スクーリングの話などに花が咲き、楽しい時を過ごされているものとばかり想像していたのですが・・・・
なぎさんの落胆した顔が浮かんできました。
私も昨日はあまり天気がいいので、きたまち散策して、先乗りをしようと思っていたのですが、出かける寸前に、またいつもの呼び出しがありまして、反対方向の神戸方面に向かいました。足取り重く・・・
なぎさん、また、来年度もスクーリングがありますから、その時にでも
Commented by kinochanoma at 2006-03-06 23:58
なぎ様‥
本当に本当に申し訳ありません。
日曜日は3時閉店なんです‥。
マイブログのトップ、お店の案内に日曜日も「~18:00」となっている事に気づいたのが今朝でした。(真っ青!)
なんという事。
わざわざお越し下さったのに‥。
しかも2度目なのに。
そして昨日が今年度最後のスクーリングなのに‥。

また、また、機会がありましたら、これに懲りずにお立ち寄り下されば幸せです‥。

嫌いじゃないですよ~~~!
ごめんなさ~い!!!

Commented by なぎ at 2006-03-07 00:56 x
ゆずさん
ほんとに残念でした~。
でも、学校から法蓮まで、かるほさんととっても楽しくおしゃべりが出来たので、良かったなあ、と今は思ってます。
また今度がありますものね!
でも、ゆずさんは来られなくなって正解でしたね(笑)。


木の茶の間さん
わあ、営業時間外だったんですか~。
今回はきっとお目にかかれると思って、それに、お店にも興味シンシンだったので、玄関が閉まってたときは、がっくりして。
よっぽど残念そうだったんでしょうね、かるほさんに笑われちゃいました(笑)。
でも、嫌われてなくて(笑)よかった~♪
今度お目にかかるのに成功したら、嬉しさが何倍にもなりますよね、きっと!
機会があったらきっとお邪魔します☆
Commented by lilakimono at 2006-03-07 02:08
「みんなと仲良く」この言葉、私の中ですごく大きなトラウマになってるよなぁ、と感じることがあります。
もう今では「そう言ってた先生だってそんなことできやしないんだから~」とお気楽に思えるようにはなっているのですが。
社会の規範と個人の理念、このバランスってとても難しいですけど、人間、延いては人間社会が成熟していく上で、本当に大事なことなんだと思います。

あ、またじっくり考えちゃいました。むふふふふ
Commented by りぃ at 2006-03-07 14:34 x
こんにちは。
2日目にバスからお見かけしててっきり同じ講義だと思ってずっとお姿を探しておりましたが、なんだ、別の講義だったんですねー( ̄∇ ̄*)ゞ
見つけられないはずだ。

私も今回が今年度最後のスクーリングでした。
結局全部で7回受講。
テキスト科目は全滅。トホホ
来年度はがんばってテキスト科目をやっつけていきたいと思います。
夏からのスクーリングでまたお会いできる日を楽しみにしています。

「木の茶の間」とは学校そばにあるお店か何かでしょうか?
近くの耳寄りなお店とかお得情報がありましたらヨロシクお願いします。
じかに会えるのは来年度までお預けですが、ブログにまたお邪魔します!

それではまたー!
Commented by なぎ at 2006-03-08 00:38 x
りらさん
小学校で「みんな仲良く」を強力に推し進めるようになったのはいつ頃からだったんでしょうね。私が小学生の頃は、あんまり言わなかったような・・・あの頃は、世の中がまだ貧しくて、社会の格差が教室に持ち込まれることも多かったような記憶があります。それではいけない、みんな仲良く、お手手つないで、って、ことなんでしょうか。私は、「お手手つないで」があんまり好きじゃない、独りよがりの子供だったので、今だったら生きにくかったかも。
人間の多様性を認める社会って、大切だと思います。
Commented by nagiwi at 2006-03-08 00:50
りぃさん
わあ、探してくださってたんですか~。ごめんなさいね。
私は通信棟にいたのと、最終日は昼食の時間がずれてたんで、会えなかったんだと思います。お話しする暇が無くて、残念でした~。
夏のスクーリングであえるのを楽しみにしてます。
こちらへも時々遊びに来てくださいね!

あ、「木の茶の間」は、同じく奈良大学通信制の学生の「丸」さんが奈良市法蓮町でやっておられるお店の名前なんですよ。
「丸」さんは<a href=http://kinochano.exblog.jp/>法蓮つれづれ</a>」と言うブログもやっておられます。
とっても面白そうなお店なんで、是非一度行きたいなあ、と思ってて。
あ、りぃさん、夏に一緒に行きましょうよ♪
Commented by lilakimono at 2006-03-08 05:46
私の時にはありましたねぇ>みんなと仲良く
今にして思えば、私はいつも協調性にチェックが入るような子だったので、尚更強く言われたのだと思います。
そのことはトラウマになりましたけど、でも「わが道を行く」というか「理屈が先行」の性格は持って生まれたもののようで、治りはしませんでしたね~。
無駄に悩むことが多くなっただけでした。
何でもアメリカが良いとは思いませんが、「他人に迷惑をかけず本人が幸せならそれで良し」というこちらの教育は、とても羨ましいと思います。

まあ、悩みつつもそういう自分を貫いてきたお陰で、今現在はとても素敵な友達が出来たのだと思います。
(済みません、なぎさんの場所でつらつらと自分のことを書き連ねてしまって。)
Commented by なぎ at 2006-03-08 11:07 x
りらさん
みんな仲良く、って、言ってみれば看板みたいなものなんでしょうけど、なかなか看板どおりには行きませんよね。
実は、私のときにも「みんな仲良く」と言う看板は有ったのかも知れないんですが、私って「看板には裏がある」と思う子供だったような気が。
成績さえ良かったら、少々何をしても、先生はイチャモンつけてこないのよね、と思ってましたわ(汗)なんかひねこびた可愛くない小学生だったのは確かでした・・・

人間って、みんな一人一人違ってて、違ってるところを尊重しあうことが仲良くするってことなんだよ、とは日本の先生は言わないし、そもそも、日本の社会はそうじゃないのかも。
でも、そこんとこを無視して、「私は私、ほっといて」と言ってしまうと案外生き易いような。私の場合、触らぬ神にたたりなし、かと(笑)。

ほんとの自分を見せることを恐れたら、ほんとの友達にはなれない、ってこれも心理学の先生が仰ってました。
自分のことを語ってくださったりらさんと、お友達に一歩近づいたようで嬉しいです☆
Commented by marie004 at 2006-03-08 21:28 x
自分をしっかりもっててひとりでも平気な人には、「みんな仲良く」はいらないと思う。逆に、そういう人は魅力があるから、自然とお友達がよってくるの。(なぎさんのように)
けど、世の中には、ひとりぼっちがこわいのに誰からも選ばれない人がいるんですよ。理由はさまざまだと思うけど。そうすると、その人だちはさびしくてつらいじゃないですか。だから、「みんな仲良く」のスローガンのもと、そういう人たちともお付き合いしてあげて、というのが教師の本音だと思う。
どうしても肌の合わない人っていますよ~ 仲間に入れてあげなさいなんて言われると、すごくイヤで、でもそれがイヤだと感じる自分は悪い子なんじゃないかと悩んでしまったのじゃないかなあ。
ちなみに、わたしも「みんな仲良く」は無理だと思います。でも、働いてるとしかたないの、好きじゃない人ともお付き合いしなくっちゃ~


Commented by なぎ at 2006-03-09 00:14 x
marieさん
やっぱり、ちゃんと仕事をしてる人の意見は重いな・・・。
私が書いてることって薄っぺらだなあと、しみじみ思います。
好きじゃない人と付き合ったり、辛抱していろんなことをしながら、それでもちゃんと自己主張して生きる、のが理想なんだけど、その「辛抱」の部分をすっ飛ばしてるんですよね、私・・・
嫌いな子と仲間になるより一人が良いわ、に始まって、いろんな事を「降りる」ことで解決してきたなあ。
Commented by 木の茶の間の丸い方 at 2006-03-09 00:37 x
なぎさん、りぃさんへのご説明ありがとうございます!
りぃさん、奈良のきたまちで週末ひっそりとお店をやっております。
「隠れ家」「奥座敷」そして「幻」のようなお店であります。
(今、それでええんか?と模索中‥)

みなさんのコメントを読んで、子供の頃のことを思い出しました。
小学校6年生の時、児童会の会長に立候補してくれと言われて、
「じゃあ、集団登校を断固廃止しましょう!」と言って先生にあきれられたこと。
中学生のとき、女子のグループに入らずにフラフラしてた‥。
しかも「私、班分け時のの人数調整役やから!」と言っていばってたこと。

今もスタンス変わってないな~。
もちろん、社会人会社人としてのお付き合いは必要なので、「半降り」って感じですが‥。



Commented by なぎ at 2006-03-09 21:52 x
木の茶の間さん
うむ、木の茶の間さんも、なかなかツワモノですね(笑)。
ある程度の年になって大学生になろうとする人が、「お手手つなぐ」タイプじゃないのは自明の理かもしれません・・・

いつか機会があったら、りぃさんもきっと一緒に伺いたいです~。
Commented by ゆず at 2006-03-09 23:08 x
なぎさんのブログに集まる女性はご本人を含めて、みなつわもの揃い。
只者ではないですね。
気の弱い、おとなしい私?にはとても太刀打ち出来そうにありません。
Commented by 茶葉 at 2006-03-09 23:35 x
現代の若者は「みんな仲良く」と言われて育ったんでしょうか?
年下の友達も30ぐらいになってしまったんで~最近付き合いがありません(^^;
学校が荒れた時代、いじめの多かった頃、ゆとり教育の結果など、数年毎でも傾向が違うらしいですね。

なぎさんはさすが! 子供の頃からスタンスを貫いてらしたんですね。
私は子供の頃おとなしかったし~誰とでも仲良くする方だったんですよ。
身近には嫌な子がいなかった幸運で友達が大好きだったのと、自分が変わってるので誰とでも多少距離があったせいじゃないかなあ…
本をたくさん読む子なんて学年に一人しかいませんから。私より読むのは兄だけ~。

大人になってからは色々ととんでもない人間に出会いますから…
何といったらいいか(^^;
marieさんのように毎日人と接する仕事ではないけど、変わり者には会いやすい仕事です(@@;
Commented by なぎ at 2006-03-10 01:10 x
ゆずさん
今って、女のほうが、言いたいことを言い、生きたいように生きられる時代なのかもしれませんね~。
うちの夫は、何が怖いのか、この頃すっかり口答えしなくなりました(爆)。

茶葉さん
私も子育てから随分離れてるんですが、うちの子達の時代は「みんな仲良く」って言われてたようでしたね。

私がひねこびた子供だったのは、やっぱり沢山本を読む子供だったからだと思います。本を読むって、自分だけの世界が楽しい、ってことですものね。一人になるのが平気って言うより、一人で本を読んでるときが一番幸せ・・・これは今でもそうです♪

同じように沢山本を読んでも、茶葉さんは才能豊かで夢見がちな少女、私は気の強いうるさ型、とタイプが分かれるのが面白いところ(笑)。

marieさんによると、どんな集団でも1割は変な人がいる、そうですが、茶葉さんの関わる集団にはうんと沢山いそう(笑)。
by nagiwi | 2006-03-05 23:52 | 学校 | Comments(16)

「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作大手拓次)私なぎの物思いの幾つかを・・・


by nagiwi