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風の中の小鳥

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「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作大手拓次)私なぎの物思いの幾つかを・・・

唐招提寺

梅雨入り前の不安定なお天気の中、唐招提寺に行きました。

奈良時代、5度の遭難を乗り越えて唐の大明寺から日本に来られた鑑真和上は、759年この地に唐招提寺を建立されました。
奈良時代建立の金堂の屋根を「天平の甍」と呼んだのは井上靖氏ですが、伽藍はどこまでも静かに美しく時を刻んでいます。

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礼堂(もとは僧房でした)と鼓楼
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鑑真和上の御廟所へ続く道はいつも静かで
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美しい苔に覆われています。
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遠く唐から海を越えてこられた和上はここで眠っておられます。
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6月6日は鑑真和上の命日なので、毎年5日から7日まで、年に一度だけ鑑真和上像が拝見できます。
(今年は8日まで一日延長されました。)
鑑真和上像は、脱活乾漆という技法で作られていますが、近年の研究で、漆を重ね塗るために鑑真和上の着衣だった麻布が使われたらしいことが分かりました。
和上を慕う人たちが思いを込めて衣を塗りこめたんでしょうね。

唐招提寺はいつも静かで、訪れるたびに心が洗われる思いがします。


by nagiwi | 2018-06-21 23:10 | 奈良 | Comments(0)

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