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風の中の小鳥

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「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作大手拓次)私なぎの物思いの幾つかを・・・

4月のガイド

四月からボランティアガイドのシフトが少し変わって、
第1、第2火曜日が同行ガイド、第1、第2、第4日曜日が依水園、第2月曜日が近鉄案内所、第4木曜日がJR奈良駅のコンシェルジュ。
ここに、忙しい時期はいきなり同行ガイドが入ったりします。

四月は桜の時期なのでやっぱりガイドの依頼は多くて、3日、6日、10日、とガイドに出ました。

3日は、イラン系のアメリカ人家族(両親と娘さん二人)京都へも行ったけど、奈良はイスファハンみたいな古都ですね、と(にっこり)
大仏殿前の青銅製燈篭にはペルシャ模様のライオンのレリーフがあります、と説明したら、喜んでくださいました☆

6日は、アメリカから来られたITの学生さん。
普段からパソコン漬けなので、歴史や自然を見て癒されたいといわれたので、
頑張って色々説明したら、8世紀のことを想像して泣きそうになるよ~と☆
なんていい子なんでしょう!!
学生だけどお仕事もしてるらしくて、その夜は大阪のリッツカールトンに泊まる・・・・お金持ちなんだわ☆きっとすごく優秀なんでしょうね!(見かけは人懐っこい小柄な坊やでしたわ)

10日は予約がなかったので、JRでハワイから来られた10人のファミリーに声をかけて案内することにしました。
奈良には3時間ぐらいしかいられない、ということだったので、東大寺と興福寺を回りました。
別れ際にお嬢さんがカバンの中をごそごそしてるな~と見てたら、ハワイのキーホルダーを探し出して、どうぞ、って☆
こういう時に、ああ、一生懸命案内したのが伝わったんだ、ガイドしてて良かったなあ!と実感します☆
ぎゅっと抱きしめてキスしてあげたかったわ♪

依水園も大忙し!
毎回平均4組はガイドで回りました。
今年の春はほんとに駆け足で行き過ぎて気ぜわしくて、桜を見に来たのにもう終わってる、というゲストがあってお気の毒でした。
その代わりと言っては何ですが、平戸つつじも早く咲きだして、なかなか綺麗です。

昨日も依水園に出たのですが、
イタリア人の若くて元気なカップル、チェコからのカップル、そしてフランス人女性、スペイン人女性、の4組。
このフランス人女性はまだ若いのに、馬籠を散策し、箱根で箱根細工の工房を見学したそうで、
この後は萩に行って萩焼を見る・・・・伝統的な工芸品に興味があって色々見て回りたい、と。
フランスでは古い技術が消えつつあるのに、日本にはまだまだ残っててすごい、いいなあ、と仰ったので
いえいえ、日本でも伝統を次世代に受け継ぐのはとっても大変なんですよ~、と話が弾みました☆

最後はスペイン女性だったんですが、この人が凄かった!
依水園の池には「鶴島亀島」という二つの島があって、
いつもは「ツルカメは長寿のシンボルです」と言う所から説明を始めるんですが
「鶴と亀」と言った途端、あ、長寿ですね、とのお答えが!
これは手ごわいぞ~、しかも、彼女、私の話のメモを取り出したんです(汗)
怖い~~~
どうしてそんなに詳しいの?という私の問いに、
「スペインでは日本文学が人気で、川上弘美とか宮本輝が好き」と(汗、汗)
そして、
「万葉植物園に行ったけど、あそこに書いてあったポエムについて知りたい」
助けてくれ~と心で叫びながら、
「万葉集は日本最古の歌集で、大伴家持編纂、4500首以上の歌が載ってます」
「その頃は自然と人とがとても近かったので、万葉集には草花の歌が沢山あって、万葉植物園にはそういう植物が植えてあるんですよ」と。
そしたらそれも、メモメモ(劇汗)
「後でグーグルで調べるわ。スペイン語の翻訳あるかしら」・・・・・
京都も素敵だけど、奈良には古くて素敵なものがしっかり残ってて大好き、と仰ってくださいました。
説明を終えて帰ってきたら、一時間ほどかかってて、普通の二倍の時間ご案内したんですが、充実した時間でした☆

明日から五月ですが、どんな方とお会いできるか、ほんとに楽しみです☆










by nagiwi | 2018-04-30 17:36 | ボランティアガイド | Comments(0)

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