本の感想を書いてみました

お知り合いが本を出版されて、私にも一冊送ってくださいました。

ピラカンサの実るころ

作者は鳥居真知子さんで、お子さんを出産後児童文学を書いておられるとか。

130ページほどの美しい装丁のこの本には10篇の短編が掲載されています。

作者の鳥居さんは身近な自然がお好きなのでしょう、物語のそこここに花や鳥や小動物が登場しています。

そういう鳥たちや花たちは私にもたいそう近しいもので、読んでいて懐かしい気持ちになりました。


10篇の中で私が好きだったのは「マアちゃんはお姉さん」

小学校三年生の正子に9歳下の弟が生まれましたが、お母さんも赤ちゃんも入院したまま。

そんな時、おうちの庭にヒヨドリが巣を作って卵を産み、雛が孵りました。

ある日、正子が一人でお留守番をしていると大雨が!

雛を守ろうと正子はずぶぬれになりながら巣に傘を差しかけ・・・・

雛鳥が無事に夏空に巣立ったと同じころ、お母さんは弟と一緒に帰ってきました・・・・・・

孵ったばかりのヒヨドリの雛を守ったら、お母さんも弟も無事に帰ってくる、と正子は思ったのでしょうね。その少女の不安と心細さ、やさしさが、私の心にもしみわたりました。


表題作の「ピラカンサの実るころ」や「イタチの恩返し」他には、おじいさんやおばあさんと子供との交流が描かれています。

年齢を重ねるにつれて募る寂しさがあると思うのですが、その寂しさは子供が唯そこにいるだけで慰められ、

子供の寂しさは誰かが自分のことを気にかけてくれると知ることで慰められるのかも、

と読んでいて思いました。

子供の寂しさより老人の寂しさがわかるのは、私も年を取っておばあさんになった、ということなのでしょう。



久しぶりに本の感想を書いたのですが、こういう短い物語の感想って難しい。

物語を紡ぐのはもっとむつかしいのでしょうけれど。


一つ気になったのは、字体。

優しい印象のお話の本なのに字体が角ばってて(明朝体?)なんだか気になりました。


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by nagiwi | 2017-11-01 22:58 | 雑記 | Comments(0)

「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作高橋睦郎・・・多分)私なぎの物思いの幾つかを・・・


by nagiwi