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風の中の小鳥

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「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作大手拓次)私なぎの物思いの幾つかを・・・

三内丸山遺跡☆

さて翌朝は、曇り空…
当初は、お弁当を持って弘前城のお庭で一日過ごそうと思ってたんですよね。
でも、前日があまりにも晴天で満開で、一番美しい桜を見てしまった気がしてたところに、朝食を取ったレストランのモニターで三内丸山遺跡の映像を見て、あれ、行きたいね!ということになりました。

今回の旅行はホントに急転直下(笑)

ちなみに、この弘前プラザホテル、朝食 がとっても充実してておいしかったし、部屋は広く、スタッフは皆さん親切で、しかもリーズナブルで、駅前ではありませんが、大満足でした☆

でもでも、三内丸山遺跡までどうやって行ったら良いのか?
そもそも、今日の帰りのフライトまでに行けるのか?
ありがたいことに、iPhoneでなんでも検索できる〜♪
色々検索したり三内丸山遺跡に電話したりして、弘前から新青森迄行って、そこからタクシーで行くのがベストと分かりました。
あ、この三内丸山遺跡のスタッフの方は、電話での問い合わせにとても親切に答えて下さって、感じ良かった〜!

新青森から三内丸山遺跡へはタクシーで千円ほど。
意外に近くにあるんですね。
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そして、意外に整備されてる!
そして、この広い縄文時遊館も含めて、入館無料!
そして、手荷物を無料で預かってくれる!
すご〜く好感が持てます☆

この三内丸山遺跡は、今から5500年前~4000年前の縄文時代の集落跡として有名。
およそ1500年にわたって集団生活が営まれてたんですね!

野球場を作ろうとして行った発掘調査で、大小沢山の竪穴住居、大人の墓、子供だけの墓地、堀立柱建物跡、ごみ捨て場、道路跡などなどが見つかり、保存されることになったそうです。
発掘調査で、縄文土器をはじめとした石や木や角あるいは骨製の生活用具、漆製品や布などの身の廻り品、装身具が出土しているそうで。
それに加えて、ゴミ捨て場からは、魚の骨、獣の骨、貝殻、栗や胡桃、ドングリ、ヒョウタン、ゴボウ、マメなど、縄文人の食べカス(笑)が出土し、その食べカスの研究から、縄文人が栗や一年草の栽培をしていたのでは?という研究が始まったらしい。
縄文時代は狩猟採集が主で、定住なんかしてない、という、それまでの概念を覆した結果が出てきたそうです☆

縄文時遊館には出土品を展示したミュージアムもありましたが、何はともあれ縄文の雰囲気に触れようと、遺跡に向かいました。
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目の前に広がる縄文時代(笑)
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復元展示されてる大型竪穴式住居。
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南盛り土。
土やゴミを捨てたものがマウンドになってて、その断面が現状展示されてました。
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三種類の竪穴式住居が復元されてます。
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左から、土葺き、樹皮葺き、茅葺き。
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出入り口は小さいけど、内部はソコソコ広かった。

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大人の墓がガラス越しに見えます。
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北盛土
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捨てられた土器の破片がいっばい!
ゴミとして捨てられた土器ですが、ゴミから縄文人の暮らしが分かるんだから、
まさに宝の山だわ〜!

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子供の墓。
一歳以下ぐらいの子供たちだけがまとめて埋葬されてます。
住居の近くにあるのは、子供たちが寂しくないように、かな?
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土器葬だったんですね。
ここだけで数十ありそう…

二箇所から大型堀立柱建物の柱と柱跡が出土して、復元展示されてましたが、これがホントにデカイ!
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直径1mの栗の木6本でてきてたそうで、この高さから考えると、物見櫓か?
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これが柱跡。
柱跡には五千年前の柱の痕跡が(レプリカらしい)
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大型竪穴式住居を復元したものの内部。
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集会所だったのか、共同作業所だったのか、それとも冬場の共同住居?


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この土地で、千年以上にわたって縄文人が集団生活を営んでたんですね。

このあと、昼食を取ってソフト栗夢をたべました。
縄文時代は栗を沢山食べたとかで、それにちなんだ栗味のソフトクリームです!
おいしかった〜☆
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昼食後、ミュージアムに入りました。
中には出土品が色々。

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矢じりの数々。
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水晶の矢じり!
綺麗です〜♪
でも、これって、実用?
装飾とか儀式用かなな?
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ヒスイの玉☆
大きいです!
新潟から持ち込まれたらしい。
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骨角製の釣り針。
このあたりから、ミュージアムスタッフの可愛いお嬢さんが色々説明して下さいました!
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出土した土器の数々。
下の段の方が古いらしい。
ここの土器は底が平らで、どれも私のイメージより薄くて固そう。
壺だけではなく、果物皿みたいなのや、グラタン皿風のもありました。
グラタン皿にはグラタンを焼いた時みたいな焦げ跡が付いてたそうです。
聞いて見たら、三内丸山には特別な産物がなくて、物々交換には、土器を作る技術を輸出してたんですって。
三内丸山は土器を作る技術大国だったのね!
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蔓で編んだ籠。
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板状土偶。
三内丸山の土偶はみんな板状で自立しないそうです。

この他にも、土を焼いた中空のビーズみたいな装身具や、漆の櫛、酒を醸したらしいニワトコの種など、縄文人が、生活を楽しむゆとりを持ってたのでは?という出土品がある一方、戦争の痕跡はないそうで。
千年以上も戦いの無い暮らし…
平安時代から今迄ずっと平和、ってことですよね。
なんだか、色んなことを考えさせられました…

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縄文時代が大好きになって、三内丸山遺跡を後にし、青森空港から帰宅しました☆

急遽決めたにも関わらず、お天気にも恵まれて素晴らしい桜を堪能し、三内丸山遺跡にも行けて、大満足の一泊二日となりました。

東北は翌日から雨だったそうで、桜は散り初めてるとか。
私達って、ホントに強運でしたわ!
Commented by 流水 at 2014-05-09 10:34 x
なぎ さん

気が付けば、いつの間に本州の最端てまで足を延ばされて、
うらやましい限りです。
是非私も行って観たい所の一つです。
先に制覇されちゃいましたね。
とても参考になります。
(ありがとさん!!)
Commented by nagiwi at 2014-05-09 18:54
流水さん
コメント有難うございます☆

三内丸山遺跡は、是非とも行ってみたい所ですよね!
お花見のついでと言ってはなんですが、下調べもなく訪れたんですが、思いがけず市街地に近くて。
展示も充実してて、スタッフさんは親切で、とってもおもしろかったです~♪
流水さんも、是非是非おいで下さい!
Commented by 流水 at 2014-05-10 12:50 x
なぎ さん

私も是非一度伺いたい所の一つです。
(必ず行くぞーーー!!)
Commented by nagiwi at 2014-05-11 18:28
流水さん
是非どうぞ☆
思い立ったが吉日、って言いますよね(笑)
Commented by かるほ at 2014-05-11 21:39 x
桜を追っかけ隊だったはずが、遺跡まで見てきちゃうなんて流石!
(同行者さんも、同調してくれるような方で良かったわね☆)

新潟のヒスイってあちこち持って行かれているんだなあ。
ヒスイってやっぱり古代のヒトも心引かれる石だったのね~。
これ一つ持っていれば、どんな女性も落とせた?(笑)
Commented by nagiwi at 2014-05-12 10:59
かるほさん
縄文時代にときめいてきたわ(笑)
最初は一緒に見て回ってた友人は、途中からお茶飲んでました(笑)

縄文人も翡翠が大好きだったのか、これ以外にもいくつか出土してるそうです。
今でさえこの鮮やかな緑色、5000年前だったらどれほど綺麗だったか・・・・しかも、このでかさだし、女性はみんなヨダレたらたら、だったりして(笑)
by nagiwi | 2014-05-04 09:54 | 旅行 | Comments(6)

「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作大手拓次)私なぎの物思いの幾つかを・・・


by nagiwi