そして3日目
中でもイチバン興味を持ったのは、ものすご~く沢山(250ぐらい?)の部材でできた不動さん・・・・いろんな時代のいろんな古仏の部材やら、建築古材などを継ぎ合わせ、継ぎ合わせ、して一体の一見平安頃の仏像になってる・・・という・・・・・
古い仏さんや木の命を無駄にしないために作った、とも言えるし、いろんなものの寄せ集めで安く作って高価に流通させた、のかも知れないし、どうなんでしょう、とのことでした。
なるほど・・・・でも、作った仏師は、深い信仰心を持って作ったと思いたいな。
もう一つ、古い仏像を修復するときに、後世に着色してかえって味わいを損なっている、と言うことが多々あるそうで、そういう実例を幾つか見せていただきました。
私が見ても、着色をはがした方がずっと良いのに、なんであんなふうに色をつけたのかなあ、ととても不思議だった。
中には、ラッカーをふきつけたものまで有って、ちょっと呆然。
講義の最後に短い感想文を提出して、お面作り、可愛いモデルさん、興味深い講義と、あっという間の三日間が終わりました。
ただ・・・・お面を作ってて思ったんですが・・・修復するためには、本物を作れる技量がなくちゃ駄目なんですよね、きっと。私、駄目だ・・・・・
なんというか,その,ラッカーを吹き付けちゃった人の気分がわかるような気がして(^^;)。
「うーんできたぞ!これは我ながら上出来だ!」
「うんうん,これはいいかんじだなぁ」
「色塗っちゃおうか」
「そうだね!それがいい!」
ってかんじでしょうか。根を詰めて作った作品って,なんだか愛着がわいてきて,なくていいのに色をつけたくなるものなんですよ(笑)。
多分,なぎさんも一度本物の仏像を作ってみたらその気持ちがよくわかるんじゃないでしょうか。
最後に,絶対,どうしても,色をつけたくなりますから(笑)。
実際に作ってみてレポートまでまとめて大学に送ったら教授たちもびっくりするんじゃないかな?(^^)
やっぱりつけたくなるでしょうね。だって、本物の仏像もはじめは金ぴか極彩色に塗ってあったんでしょう? ただ、今の日本人はわびさび風?に色がないのが好みにあうのではないでしょうか?
さとかさんって、ラッカー党なんですかあ(笑)。
でも、実物を見たら、仏像がかわいそうだなあって思うと思うなあ。なんだか、きんさんぎんさんの厚化粧みたいでしたよ(笑)。
marieさん
いやそれが、赤のラッカーだったのよ・・・
なんだかテラテラ光ってるし、木彫の力強さが消えて、のっぺり見えました。やっぱりナチュラルな御化粧が綺麗だと思う(笑)。