久しぶりに

奈良検定とはあんまり関係のない本を読みました~。
「魂の古代学…問いつづける折口信夫」
新潮選書で、著者は上野誠先生。
先生はこの本で「第7回 角川財団学芸賞」を受賞されてます☆

折口信夫って奈良との縁も深く、
小説「死者の書」は中将姫と大津の皇子が出てくるんですよね
(有名ですけど、ちゃんと読んだことがありません。
そういえば、奈良検定にも出たことがあったような・)(汗)
なんにせよ、名前は知ってて親しみは持ってるんだけど、詳しいことは知らない、と言う(劇汗)
これって、先日の試験で露呈した私の欠点の最たるものだ、ということで
丁度見つけたこの本を読もうと思ったわけです。

で、この本が面白かった♪
流石、上野先生!!
中身は濃いのにさらさら読めて、折口信夫の唱えた
「まなざしと関係性の古代学」が、なんだかよくわかった気がします。

この中で、上野先生は折口信夫が「大阪のええしのこぼんちゃん」として育ち
しかも、遊民(遊民って、言うところの「かいしょなし」ですよね)であったことが
その「まなざし」を生んだ、と言っておられます。
なるほど~。

実は「死者の書」は一度読みかけて挫折してるのですが、
是非とも再チャレンジしてみよう!という気になりました。


ここからは余談ですが、

昔、大阪の大きな商家では、甲斐性のない実子より商才のある養子をとって家を継がせるのが
一種の常識だったようで、そういう家においては折口信夫のような軟弱な息子は、まあ、言うならば「いらん子」だった・・・・との記述があるんですが

こういう話は、大阪の商家だけではなく、関西では割にあるようで。
夫婦養子、とか、養子娘に養子をとる、というのは一昔前には結構頻繁にあったようです。
実利的だとも言えるし、自分の子供より家が大事か、とも言えますね…
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Commented by lilakimono at 2010-01-18 06:01
丁度私も~、ひょんなことから五木寛之の「風の王国」を読んだばかりで、奈良と伊豆が要所になってますし、折口信夫が出てきたりして、気になっていたところだったんです。

血縁よりも商売の存続を考える・・・昨今の何でも二世流行な現状を見ると、ずっと合理的で正しい考え方だったのではなかろうか?と感じました。
子は子で好きなことさせておいても、高等遊民として、それこそ折口信夫のように文化面で世に貢献できるようになったりもするわけですし~♪
Commented by nagiwi at 2010-01-18 19:38
りらさん
「風の王国」は、大好きな小説です☆
確かしばらく休筆してた後に書かれたもので、月刊誌に連載してたのが最初だったかと。
いかにも五木寛之らしい「流浪の民」が出てきて、そういう視点は折口信夫とも共通してるかもしれませんね。

確かに、あほぼんにおタナを継がせるぐらいなら、好きなことをさしとく方がよろしおすなあ(笑)
Commented by marie004 at 2010-01-18 20:17 x
「死者の書」ははじめの10ページを読んだ……かな?
あとはぱらぱらと。大津の皇子はハンサムで頭脳明晰な悲劇の皇子さまらしいので、好きなんですが…… 文体がちょっと。

>夫婦養子、とか、養子娘に養子をとる、というのは一昔前には結構頻繁にあったようです。

ええ~! そうなんですかあ?!
ドラマの「女系家族」で、やたら総領娘が偉そうにしてて養子の父親につらく当たる、というのを見ましたが、夫婦養子にしてまでお店を守るなんてすごいです。大阪の人は実際的やったんですね。
今の政治家も見習ったらいいのに~~
Commented by nagiwi at 2010-01-19 23:10
marieさん
そうなんですよ~、折口信夫の文章って、大変失礼なんですがぬらぬらしてる(笑)
大津皇子は、文才もあり、人望もあり、そのうえハンサムで、最後に殺されちゃうとこまで魅力的ですね☆

「女系家族」っていうシチュエーションは船場あたりではそれほど珍しいことは無かったのかもしれませんね。
とはいえ、養子さんがみんなあんなひどい目にあってる、っていうことはないと思いますけど(笑)
by nagiwi | 2010-01-17 22:20 | 言葉 | Comments(4)

「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作高橋睦郎・・・多分)私なぎの物思いの幾つかを・・・


by nagiwi