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風の中の小鳥

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「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作大手拓次)私なぎの物思いの幾つかを・・・

奈良まほろばソムリエ検定認定支援セミナー

12月13日に奈良商工会議所で行われた
奈良通一級認定支援セミナーに参加してきました。
午前10時から午後4時半まで、定員150人でしたが、
奈良商工会議所の会議室はほぼ満員。
大きな荷物を持った方もいて、久しぶりにお勉強の熱気に包まれました☆

講座は
1.国宝の仏像・・・・関根俊一先生
2.奈良の地勢と自然・・・高橋誠一先生
昼食
3.奈良の歴史・・・舘野和己先生
4.奈良の史跡と名所・・・来村多加史先生
5.奈良の史跡と名所・・・来村多加史先生

でした。
1限目では、仏像を、その造られた技法で分類し特徴を捉えていきました。

奈良時代に特有の技法としては、脱活乾漆造りと木芯乾漆造りがあって、
その代表的な仏像は、東大寺の法華堂や唐招提寺、興福寺などにあります。
(このあたりは、文化財修復学でこくそ漆を使ってお面を作ったので、よく覚えてます☆)
時代が下がると一木造りや寄せ木造りがでてくること。
奈良時代の代表的な木彫の材料としてはクスノキがあって、平安時代以降はほとんど使われないこと、
特筆すべきは、法隆寺の九面観音でこれは白檀の完全な一木造り、
法華寺や室生寺の十一面観音はカヤで、カヤはヒノキへの過渡期であること、
などがありました。
また、止利仏師や運慶快慶などの仏師とその作品についてもさらりと触れられました。

2限目では
国土地理院の二万五千分の一の地形図から奈良を読み解くと、平城宮跡は周りより少し標高が高いこと、
奈良の市街地は扇状地にあるため、起伏があること、などを話されました。
また、平城京の条坊図と地形図を重ねてみると、三条大路が大阪と奈良を結ぶメイン道路である暗峠に続くし、横大路は竹の内峠から難波京へ続く・・・・なるほど♪
大和三山をはじめとして、生駒、信貴、金剛などの山々の位置関係と高さにも注目せよ、とのことでしたわ☆

そのほか、奈良の花や伝統工芸なども、それぞれの地形と分かちがたく結びついてて、なかなか興味深かったです!

3限目は昼食の後なので、眠かったんですが…・
飛鳥時代の都は、歴代遷宮だったのが、舒明天皇以降は飛鳥の中での遷宮になり、
7世紀からは飛鳥の同じ場所での遷宮となったこと、
それが藤原京へ移って、条坊制という都市計画を持つ最初の都では、宮と京とがセットになったんですね。
それと並行して、律令制が整備され、平城京へとつながって行きました。
この遷都はわずか二年で行われたことになっていますが、新都の完成が遷都ではなく、
天皇の日常生活に支障が亡くなった時点で遷都が宣言され、その後も順次整備が続いていたと思われるそうです…・

4,5時限目はびっしりと問題が書かれたプリントが配られ、回答しつつ解説されるという・・・・
ジャンルは、神社、寺院、古墳・陵墓・遺跡、史跡でした。
脳味噌フル回転~。
しかし、フル回転しても、ついて行くのが一苦労(汗)
その結果、私は神社に弱いということがはっきりしました…三分の一もわからん(涙)


講義の中でお一人の先生が、「『このへんが出る』などとブログに書かないように(笑)」と釘を刺されたので、
あんまり詳しくはレポしませんでした・・・・って言うか、ここが出る、とは先生はおっしゃって頂けなかったんですよね。
誠に残念!

久しぶりにしっかり頭を使って、大変でしたけど、有意義な一日でした☆
Commented by yuzukakio at 2009-12-17 13:55
支援セミナー行ってこられたのですね。
同じ先生なのに、少しずつ話が違うみたいですね。

特に、「地勢と自然」では、結構講義内容が違うみたいですが、
共通点としては、例示されている山は違いますが
「山々の位置関係と高さ」、「竹の内峠」、「花と伝統工芸」が共通みたいですね。

記事を参考にさせて頂きます。
Commented at 2009-12-17 13:57
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by nagiwi at 2009-12-18 00:20
ゆずさん
前回と何もかも同じって言うわけではないんでしょうか?
「地勢と自然」の高橋先生は、検定試験の対策のためだけではない勉強をしてください、とおっしゃってましたので、そのせいかもしれませんね。
Commented at 2009-12-21 01:07 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by nagiwi | 2009-12-17 10:07 | まほろば検定 | Comments(4)

「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作大手拓次)私なぎの物思いの幾つかを・・・


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