国宝十一面観音in京田辺

もう秋が来たのかしらと思うほど爽やかな風の吹いた昨日
国宝十一面観音を求めて、京都府京田辺市の観音寺に行ってきました。
もちろん、いつもの悪友と一緒に、です(笑)

京都から来る彼女と近鉄三山木駅前に12時半に待ち合わせ。
お昼ごはんを食べてから、とにかく観音寺までタクシーで行き、
その後は蟹満寺に行くか、一休寺に行くか、寿宝寺に行くか
あとで考えよう、という計画です。

このあたりにはまるっきり土地勘がなかったんですが、
この近くには同志社大学田辺校地があるし、学生のいるところには何かお店があるはずだし、
JRの三山木駅も隣接した駅前なんだから
レストランや、ちょっとしたカフェの一軒ぐらいはあるだろう、という
私の目論見は、駅を降りた途端、脆くも潰えました(涙)

なんも、ない・・・・・

いや、駅自体は広々として高架になってて、きれいなんですよ。
駅前には広いロータリーが美しく整備され、バス乗り場がいっぱいあるのに
降りたのは、ほんの2,3人(汗)
もちろん、喫茶店もレストランもなく、ロータリーが広くてきれいな分驚いてしまって
彼女と二人、絶句してしまいました。

この駅は、このバスは、採算、取れてるんだろうか???

あたりを見回してようやく一軒見つけた「三山木食堂」でお昼ごはんにありつき、
タクシーで観音寺に向かいます。
先日観音寺に電話させていただいた時、
「バスで…」という私にご住職が
「バスは二時間に一本なので、タクシーでどうぞ」と教えてくださったんです。
はい、確かにバスは二時間に一本でした(汗)。
で、行きはタクシーで、帰りは歩いても良いよね~、と乗ったタクシーの運転手さんは
とっても親切で、蟹満寺は今修理中なので国宝の釈迦如来は見られないと教えてもらいました。
十分足らずで、観音寺に着きました。

観音寺は、天武天皇の勅願によって義淵僧正によって開基されたお寺で、
往時には七堂伽藍を有する大寺だったとか。
でも、数度の火災により、今は本堂の観音堂が残るだけです。

桜並木の向こうが観音寺…
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今は緑の美しい田圃ですが、春には菜種の花が黄色く咲きそろい、
満開の桜とともにそれはそれはきれいだそうです~。
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山懐に抱かれた静かなお寺。
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タクシーから降りた私たちに、ご住職が「本堂へどうぞ」と声をかけてくださって
石畳を踏んでまっすぐ進み、上がらせていただきました。
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二人ほどおられた先客と私たちのために、ご住職が鐘を鳴らし、お経をあげてくださいます。
こちらの十一面観音は木芯乾漆造りという、私好みの観音様、のはず。
どこかな~ときょろきょろする罰当たりな私ですが
十二間四方ほどの小さな本堂には…それらしいものが見当たりません。
私たちの無病息災などを祈ってあげてくださったお経が終わると、
ご住職がさらりと立ち上がって、前立ちの向こうのお厨子の扉をあけられたら

そこに、十一面観音が!!!

し、しかも

そのまん前へ「どうぞ」と!!

ぎょ、ぎょえ~~☆
ガラスも、「ここまで」の柵も、なんにもなしで
私と観音様の距離、20センチです!!!

奈良のお寺では仏像と人との距離が近いことはよくあることですが
国宝がこんなに間近にあるなんて・・・
だって、観音様の頭上にある狗牙上出面の小さな牙まで見えるんですよ!

なんぼなんでも、さすがの私も、
度肝を抜かれました!!

お寺の由来や沿革を語ってくださるご住職の声を聞いているうち最初の驚きが鎮まって、
つくづく眺めさせていただいた観音様は
天平のおおどかな優しい表情。
お体も木芯乾漆造りらしい柔らかな曲線を描いて、いとおしい…・

そして、私たちのためにお経をあげ、お厨子を開き、お話をして下さるご住職の
なんとありがたいこと…
この地の人々の心やさしさと厚い信仰とが、
この優美な観音様を守っていたのですね。
国宝であるとないとに関わらず、人々の心を捉え、守らずにいられない心地にさせる
そんな仏様でした。

このあたりは、奈良とのかかわりの強いところで、
恭仁京跡があったりり、海住山寺などのお寺も奈良時代のものがほとんど。
また、お水取りの松明の竹はここから送っているそうです。

本堂を辞して、あたりを散策した後、さて、これからどうするか、ですが。
彼女も私も、コーヒーが飲みたい。喫茶店に入りたい(笑)
しかし、ここから駅までの間にそれらしいお店は無かった…

で、タクシーを呼んで、一休寺へと向かうことにしました。
一休寺のHPに、抹茶が飲めるって書いてあったので(汗)

一休寺は、あの(笑)一休さんが晩年を過ごし、亡くなったお寺。
確か、晩年の一休さんは森女という女性と一緒に住んだはった、と聞いたことがあったので
小さな可愛い庵を想像していたんですが
ここでも大きな驚きが!
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なんか、すんごく大きいお寺や…
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境内は苔むした緑に覆われ、木漏れ日が美しく。

その上、一休さんは天皇の皇子だったので、お墓は宮内庁の管理で、扉には菊のご紋!
うみゅ~、イメージと違う・・・・
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江戸時代再建の重要文化財の方丈には一休禅師木像がありましたし
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方丈には南庭、北庭、東庭の三面からなる方丈庭園があって、
これは見事な石組の枯山水の蓬莱庭園(北庭)
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夏の平日のこととて静かな境内でしたが、お掃除の行きとどいた見事なお寺でした・・・
首尾よくいただいた(笑)お抹茶には美味しい落雁が添えられていて
たっぷりと美味しかったです♪
ここへきて正解やったね。

本堂も方丈も、一休さんが亡くなってから建てられたもののようでした。

境内にはこんな可愛いお地蔵さまがたくさん。
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ようやく傾き始めた太陽を背に、新田辺の駅までぶらぶら歩き、
次回を約して、あっさり別れた私たちでした。

が、
これで5体の十一面観音を見た友人から一言。
「十一面観音は、どうして、どれもこれも、こんな辺鄙なところにあるの?」

た、確かに、それは言える…
なんでかなあ・・・・・???
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by nagiwi | 2009-08-26 19:19 | お寺と仏像 | Comments(6)

国宝十一面観音in 大阪

7つある国宝十一面観音を全部見たい!という友人のリクエストをうけて始まった国宝めぐりに、
7月18日に大阪府藤井寺市に行ってきました。

今回のお目当ては、藤井寺市の道明寺にあって、毎月18日に開扉されるんです。
この藤井寺市というところは、私の家から車でならすぐそこなんですが、電車で行くと、遠い!
せっかくここまで行くのだから近くに何かあるかしら、と検索してみたら、
藤井寺市には葛井寺(ふじいでら)というお寺があって、ここには国宝の千手観音があるとのことなので、それも見よう!ということに決定。

大阪府内の国宝仏像は4体で、そのうち2体がこの藤井寺市にあるんです~。
ま、このあたり河内飛鳥は、古市古墳群があったりして飛鳥時代より栄えたところ。
葛井寺は、百済王族の子孫である渡来人系氏族葛井連(ふじいのむらじ)の氏寺として、
8世紀中頃に創建されたと推定されるそうですし。
道明寺周辺は、菅原道真の祖先にあたる豪族、土師(はじ)氏の根拠地で、
道明寺は土師氏の氏寺として建立されたのが始まりだとのことでした。
確かに、近鉄の駅にも土師の里というのがあったり、道真ゆかりということで道明寺天満宮がありました。

午前中は今にも雨が降りそうだったのに、待ち合わせのお昼ごろにはものすごい青空(笑)
藤井寺の駅前からは彼女の車で、葛井寺までナビが連れて行ってくれます☆

国道を一筋入って、昔ながらの細い道が家並みの中を通って行くと
重要文化財の四脚門が
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この日は月に一度の千手観音の特別開扉ということで、西国三十三ヵ所参りのバスも来て
広々と明るい境内は結構にぎやかです。
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こちらの千手観音は脱活乾漆造り、ふつうは千手観音といっても40本ぐらいのお手があるだけですが、
ほんとに千本の手がありました(実際は1041本)。
ほんまもんの千手って、唐招提寺の千手観音とここぐらいかな?
このお手は全部外れるそうで、どれもかけてないって、奇跡的ですよね~。
天平仏らしいゆったりとしたお顔だちで、いいものを見せて頂きました!

近くで軽く休憩した後、お目当ての道明寺へ。
しかし、ここへ行くにはまたもや古い町並みを通って行くんですが、
道は狭いし、お寺の前の駐車場も門前にあるような、ないような(笑)。
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こちらは尼寺だそうで、如何にも尼寺らしい清らなたたずまいのお寺で
境内の白砂にはきれいな箒目が。
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こちらの十一面観音はカヤの木の一木造り。
金箔や漆を使用しない生地仕上げの檀像ですが、思ったより小さくて、それも尼寺らしいですね。
軽く右足を一歩前に出した動きのあるお姿で、請来仏ではないかとも言われているそうです。。
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本堂前の水盤には百合の花が浮かべられていました。
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この日はもう梅雨が明けたのかと思うほど暑くて、車のありがたみが身にしみました(笑)。

これで、私たちが見た国宝十一面観音は4体になりました。
次はどこに行こうかな~♪
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by nagiwi | 2009-07-21 16:40 | お寺と仏像 | Comments(6)

国宝十一面観音

6日の月曜日、国宝十一面観音を見ようと
桜井の聖林寺と室生寺に行ってきました。
今年の春、友人と二人で行った琵琶湖畔の渡岸寺の
国宝十一面観音が忘れられなくて。
日本に7つある国宝十一面観音を二人で全部見ようということになったんです。

聖林寺は一年中拝観できますし、室生寺は9月まで金堂が特別拝観中なので
この二つが手始めになりました。

桜井駅で昼前に待ち合わせ、聖林寺へ行ってもう一度桜井駅まで戻り、
近鉄電車で室生口大野まで。
室生口大野から室生寺までバスで往復
というのがこの日の予定なんです…

一番大きな問題は、足の悪さ(汗)
桜井駅から聖林寺へのバスも、室生口大野駅から室生寺へのバスも、
よくあって一時間に一本(大汗)

室生寺から室生口大野への最終バスの時間から逆算してみたら
桜井駅から聖林寺へはタクシーで行くしかなくて(劇汗)
いや、季節が良ければ歩くんですが、梅雨の晴れ間のカンカン照りで、
歩いたら熱中症間違いなし、っていう感じでしたので…・

というわけで、聖林寺に到着し
駐車場でタクシーを降りて坂道を登るとほどなく
苔むした石垣と門が!
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石段を登りきると、桜井の町から大和平野が眼前に広がって見事な眺めです。
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受け付けには歩き始めたばかりの坊やがいるという、生活に密着したお寺。
小さな境内ですが清らかなたたずまいで、鳥の声が聞こえて。
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聖林寺の本尊は子安延命地蔵菩薩で、
これが実に大きな石のお地蔵さまで、びっくり!
安産、子授けの霊験あらたかだそうです♪

お目当ての十一面観音は観音堂に安置されていました。
これはもとは三輪神社の神宮寺であった大御輪寺で秘仏とされていたものが
明治の廃仏毀釈の1868年、こちらへ移され、フェノロサと岡倉天心によって開扉されたもの。
天平時代の木芯乾漆造、
身の丈2メートル余り、均整のとれたお姿は豊満で量感に満ちている一方
左手に持つ平瓶からのびる花茎の優美なライン、指先のたおやかさ、天衣のひだのあでやかさ、など
いくら眺めても、見飽きませんでした。

半時間以上も眺めた後お寺を出たんですが、バスが来るのにまだ少し時間があったので、
次の停留所までぶらぶら歩き、やってきたバスに乗って駅まで戻りました。
炎天下とは言いながら、田んぼを渡る風はさわやかでしたよ。
暑くても、歩くのは楽しいですね☆

桜井から室生口大野までは15分余り、駅を降りると空気が違います!
どこもかしこも緑が濃くて、風はひんやりしてて
都会っ子の友人は、大喜びでした。

バスは数人の乗客を乗せて発車、大野寺の磨崖仏の横を通って室生寺へと向かいます。
室生川と緑濃い山を見ながら走って、20分かからなかったんですが、距離にしたら相当ある…
バスを降りる時、運転手さんが最終バスの時間を教えてくれて、
くれぐれも乗り遅れないように、と助言してくださいました。
そりゃあ、そうです~、この距離は歩けない・・・・っていうか、
歩いてるうちに真っ暗になる??(笑)

室生川の清流の音が心を洗うようです。
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朱塗りの美しい山門は、気のせいかこじんまりと愛らしく、参拝の人影もまばらで。
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十一面観音のおられる金堂は、9月30日まで特別拝観できます。
山がちなこのあたり、時折雨がぱらついたり、かと思うと薄日が差したり
緑の中にたたずむ金堂はほんとにきれい!

金堂の中には、国宝の釈迦如来(平安前期の榧の一木像)を中心に、
右側に薬師如来と地蔵菩薩像、左に文殊菩薩とお目当ての国宝十一面観音像
その前には十二神将がずらっと並んでおられます。
こちらの仏像は室生寺様といわれるものだそうで、聖林寺より少し小さい感じ。
お顔もあどけなく、ふっくりとした頬や唇は少女のようで
女人高野といわれる室生寺に、如何にも相応しく立っておられましたよ。

十一面観音への信仰は、「現世安穏後生善処」と呼ばれる功徳が授かり、
現世利益を求めて、奈良時代末から平安時代にかけて盛んになったようで、
その流行はやがて平安中期に千手観音へと移って行ったそうです。
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室生寺といえば、石楠花と五重塔。
この党は先年の台風でひどく傷んだんですが、今はもとの姿に修理されました。
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階段の両側には石楠花が植えられていて、花の時期にはとても賑わいます

今は静か、そして、とても涼しい・・・・
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国宝の勧頂堂。屋根の反り具合がなんとも美しい。
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静かな境内を堪能したあと、朱塗りの反り橋から振り返ったところ。
山を背景に、静かにたたずむ室生寺です。
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このお寺は、女人高野の名の通り、どこもかしこも愛らしく清らかで、
室生川の川のせせらぎの音と、鳥の声が聞こえ、
山清水の滴り、湧水が心を洗うようでした。

そのせいか、境内には山から下りてきたのか、若い鹿が一頭。
恐れる風もなく私を眺めていました。
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下界へ戻るとうだるような暑さでした・・・・
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by nagiwi | 2009-07-07 22:21 | お寺と仏像 | Comments(12)

いよいよ春の連休が始まりましたね。
昨日まではとっても寒かったけど、今日は朝からいいお天気!
空は真っ青だし、空気はさらっと乾いて、暑くも寒くもありません☆

去年の連休に訪れた春日大社神苑の藤があんまり素晴らしかったので、
東京の友人に、「ぜひ見に来て~!」と吹聴したんですよね。
彼女もすっかりその気になったんですが、今年は藤の開花が早そうで
彼女のスケジュールと藤のスケジュールをどう合わせるか、悩んでしまいました。
神苑に電話したりして、連休前半が良さそう、ということになって
午前10時に東京から着いた友人と奈良駅で待ち合わせました。
え~、この時間に奈良に来るには、彼女は午前五時に家を出ることになります
・・・しかも着物で…・その上日帰り
・・・・・ついでですが、彼女は私より一つ二つ年上です・・・・ぎょえ~~(笑)
これで雨だったら悲惨ですよね??
だから今日の好天はすんごく嬉しかったんです~!!

連休に奈良を案内するコースは、去年とほぼ同じ。
最初は特別開扉をしてる北円堂です。
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並んでる人も無く、思う存分、弥勒如来、無着菩薩、世親菩薩、四天王を眺めました。
千年以上もここにいて、いろんなものを見てきはったのね、すごいわ…・・・・

彼女は東博でやってる阿修羅展に行かれたそうですが
それはもうものすごい混雑で、人波が渦になってたそうで。
「興福寺の宝物館ではあんなにゆっくり拝めたのに~。
ここはこんなに静かで、どれもこれも素晴らしい・・・・
みんな奈良に来て見たらいいのに!」
とため息をついておっしゃってました~。

たっぷり一時間近く北円堂を楽しんで、奈良公園の新緑を楽しみながらブラブラ。
藤を見る前にお昼にしよう、と「夢しるべ風しるべ」の中の志まづへ。
ここからは若草山が一望できます。
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日毎膳・・・かな?このほかに天麩羅と筍御飯、赤だし、デザートが付いてました。
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おいしいね、それからね、と、近況を喋りまくりながらもすっかり平らげました☆

ゆっくり気のすむまで食べて喋って、さあ、神苑へ
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満開だといいなあ、咲いてて欲しいなあ、と祈りつつ藤の園に入ると・・・・・
良かった~、咲いてます☆
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満開と言うには少し早く、八分咲きぐらいかな・・・花房の一番先はまだ開いてませんが
藤の花が空から降ってきたようですね♪
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奈良公園の喧騒が嘘のようにあたりは静かで、藤特有の甘い甘い香りが立ち込めて。
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藤の名所はあちこちにあるけど、ここは作られた美しさではなく、いかにも自然ね、と友人。
確かにそうですよね。
多くの名所では、同じ高さに藤棚を仕立て、花の数を競うように咲かせますが、
ここは、地面は下草に覆われてるし、藤の高さも仕立て方も様々で、
藤の特性を生かして手入れされています。
下草の緑が藤の色の美しさを一層引き立ててますよね☆
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藤の種類も様々で、薄紫、濃紫、白、薄紅色、と、青空のもとで咲き競ってます・・・・
去年ほどの満開ではないけれど、彼女はとっても満足してくれたようで、藤の木陰で甘い香りと心地よい風を堪能しました。
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日差しが強かったので、日傘をさしてる私。
この日傘は、お嫁ちゃんが誕生日にプレゼントしてくれた和傘で、今日が初下ろしでした☆

喉が渇いてきたので、荷茶屋で冷たいコーヒーを。
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ここはいつも静かでホントに穴場です!
東京の人にとってはこういう静けさは大層嬉しいもののようで、
何度も何度も「ここは素敵ね。気に入った~」と。
どうしてこんな素敵な所がいつも空いてるのか、私にもわからないんですが
私としてはこのまま空いてて欲しいわ(笑)

ほぼ閉店まで荷茶屋でお喋りして、そのあと五十二段を降り、
猿沢池を回って近鉄奈良駅へ…
またもや時間ギリギリまでお喋りして、お別れしました~。

奈良には東京とはまるで違う時間の流れがある、と彼女。

良い友達をたくさん作って、元気で楽しく長生きしましょうね、と私☆
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by nagiwi | 2009-04-29 23:12 | 奈良 | Comments(12)

雨降り体質??

14日15日と、奥琵琶湖に桜を見に行ってきました。

奥琵琶湖の桜は、
京都市内より一週間、彦根よりも3日は遅く満開を迎えるというし、
宿泊予定の国民宿舎つづら尾荘によると、
月曜日に、「今まさに満開、きれいですよ~」とのことだったので、
めっちゃ期待したんですが…・

火曜日の朝目覚めると、
なんと・・・・無情の雨・・・・・しっかり降ってるし・・・・
しかも、終日降るという…・

それでも、一縷の望みとともに、
京都駅の伊勢丹で予約してあった「二傳」のお弁当を受け取って
同行の友人の車で拾ってもらい、出発。
雨はやむ気配もなく、快晴の琵琶湖岸でお弁当を食べようという私の計画は
無残に破れました(涙)
でも、お弁当はホントに美味しかった~☆
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行けども行けども、お天気は悪くなる一方で
桜並木の道は今落ちたばかりの花びらに埋め尽くされ、桜色のカーペットを引いたよう。
それはそれで確かにとってもきれいなんですが・・・私は木の枝についてる花が見たいの~!

当初はこの日にお花見船に乗るつもりだったんですが、あまりにも天気が悪かったので、
翌日に延期・・・・・なにしろ、国民宿舎に着いたら、こんな感じだった(号泣)
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しばらくすると、雲が少し晴れて明るくなってきたので、雨の中をお散歩に行ったら
駐車場の黄色い車に、落ちた桜の花びらが張り付いていました。
このあたりの桜は、なんだか色が濃くて、花弁はどれもほんとの桜色。
同じ染井吉野なのに、空気がいいと花の色も鮮やかなんでしょうか…きれいですね~☆
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このあたりはどこもかしこも桜でいっぱい。
少し南の海津大崎からずっと湖岸に桜並木が立ち並び、
やがて延長18キロ6000本の桜並木の奥琵琶湖パークウェイへと続く、
それはそれは見事な眺めのはずなんですが・・・
どこもかしこも雨にけぶっています…・
それでも、けなげに咲いてる湖岸の桜みち。
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道は落ちた花びらで埋め尽くされてますが、ホントに花の色が濃いでしょう?
憂いに沈む友人です(笑)
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雨の中の桜花
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雨が降って寒かったので、夕食はしゃぶしゃぶ。
日本酒を飲んで、お鍋を食べて、やっと温まったって感じ。
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花はダメでも、学生時代からの友人とはとにかく話がはずみます。
この日の話題は、いかにして夫をおだてて上手に遊ぶか(笑)
専業主婦には家庭が職場だから、職場の上司をあやすように夫をあやすのがお仕事よ、と
話したら、めっちゃ受けました(笑)
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この国民宿舎って、イノシシが名物なんでしょか?
畳の縁がイノシシでしたわ!!

15日はまだ小雨・・・・・それでも、お花見船に乗って船上からのお花見です。
降り続いた雨に、ほとんどの桜は見ごろを過ぎました・・・・・
ああ・・・・・なんで、よりによって十日ぶりの雨がここで降るのかなあ、
そう言えば、最近二人で出かけると、時々降るよねえ・・・・
お払いしてもらった方がいいかも…・
などと愚痴りながら、奥琵琶湖パークウェイを走ると、確かに18キロの桜並木です!
…ただし…花は無かった…

これは、ぜひまた来年来なさい、ということよ!
絶対満開に来ようね!
と、リベンジを二人で固く誓って、湖岸を走り、お土産を買うのと昼食を取るために
「みずどりステーション」という道の駅に寄りました。
皆さんご存じでしょうけど、最近の道の駅ってすごいですよね~!
小さな建物だったんですが、駐車場は車でいっぱい、お客さんは引きも切らずって感じで。
何しろ、お野菜にしても、琵琶湖でとれたお魚や小エビの手作りの佃煮にしても、
ホントに安い!!新鮮!!美味しい!!
女二人、必死で買い物に励みました~(笑)

昼食に鍋焼きうどんと「子鮎のてんぷら」を頼んだら、これが来ました♪
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このお皿に山盛りの子鮎が、500円!!
しかも淡白にして滋味にあふれ、ほんまに美味しかった~♪
京都かどこかのお店で食べたら5匹で980円ぐらい?もっとするかしら?


滋賀県北部は観音信仰が盛んで、
中でも渡岸寺の国宝十一面観音は平安時代初期の作と言われ、
その日本彫刻史上の傑作と言われる美しさと、
信長と浅井朝倉が戦った姉川の合戦の時、信者によって地中に埋められて
戦禍から守られたという逸話で有名ですね。
これを一度見てみたかったの!という私のリクエストで、
昼食後、渡岸寺へと向かいました。

長閑で豊かな田園風景の中をしばらく走って、渡岸寺は高月町というところにあります。
お寺は戦火に失われ、大正時代に再建されたもの。
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でも、境内は広々と、重厚な美しさ。十一面観音は収蔵庫に安置されています。
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収蔵庫にあるおかげで、前後左右、どこからでもお姿を拝見できました。
この十一面観音はヒノキの一木造りで、井上靖(星の祭り)や白州正子(十一面観音巡礼)がその作品の中で美しさを絶賛してますが
目の前にまざまざとみたお姿は、軽く腰をひねり、右足を一歩前に出した、動きのあるホントに見事なものでした☆
そしてその端正なお顔は、じっと見てると引き込まれそうで、
信者さんが何としてもこのお像は守りたいと思ったその気持ちが、いかにも、と頷けましたわ~。
お寺のこの場所に観音様は埋められたそうです。
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観音像の水瓶を下げる指先や天衣の先のどこにも欠損がないのは、
埋める時に、そのころこのあたりで特産だった蚕の繭を使って保護したんじゃないかと、
言われてる、と案内の方がおっしゃってました。
いかにも・・・・・そうかもしれません。

お寺の前には清冽な小川が流れ、それはもう見事な槻の木が。
この槻の木が「高月町」の語源だとか。
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このあたりには他にも古墳や青の洞門などがあるんですが、
そろそろ時間。
一路京都へと帰りましたが、友人は初めて見た十一面観音に心を奪われたらしく、
他の国宝の十一面観音を見たいと言い出して。
次回は十一面観音を巡るツアに出かけることとなりました。
国宝の十一面観音は、この滋賀の渡岸寺のほか、
奈良の聖林寺、室生寺、法華寺、京都の六波羅蜜寺と観音寺、大阪の道明寺、
でしたよね。
どこから行こうか、楽しみです☆
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by nagiwi | 2009-04-17 18:25 | 旅行 | Comments(8)

20日は卒業記念ハイキングに出かけるにあたって
たらちゃん、りぃさん、ねこさん、かるほさん、そして私の5人は
高取を行き先に選びました。
高取町は高取城の城下町、置き薬の里として有名で、
最近は城下町筋の家々で雛人形を飾る「町家の雛めぐり」をやってるんです☆
自主スクやハイキングの詳細は、今回もかるほさんに任せ。
私の注文は、お城が見たい、と登り道を歩くのは嫌!の二つ。
私、水平移動ならいくらでも歩きますが、垂直移動は苦手です…・

予定としては
近鉄壺阪山駅に集合、バスで壺阪寺まで登る(うんうん)、
壺阪寺にタクシーを呼んで、高取城まで登る(よしよし)
高取城から高取の町まで徒歩で降りて(降りるのね、それなら大丈夫!)
城下町の雛めぐりを楽しんで、最後は子嶋寺へ。
というものでした。

卒業式帰りに微妙に降り出した雨は、早朝には土砂降りとなりましたが
ありがたいことに出かけるころには上がり、曇り空ながら何とか好転しそう。
壺阪山駅に着いた時には風はあるけど、まあ大丈夫って感じ!
良かったわあ~と、みんなのテンションも上がります。

駅から乗ったバスはどんどん登って行き、終点の壺阪寺で降りるとこんな看板が。
ここはお里沢市の逸話で有名ですが、うむ~、商魂たくましいわ。
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壺阪寺は山の尾根に立ったお寺で、高低差がすごくあります。三重塔は重要文化財。
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境内には異国風の石造りの仏像やこんな魔除け橋が。
ここで写真を撮ると魔を払えるらしい…ちゃんと写真を撮ったんだけど払えてなかったような(汗)
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本堂からは大和盆地が一望できます!
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石造の涅槃仏と大観音像。どちらもインド風で、ものすご~くでっかいよ~~。
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駐車場に待っててくれたタクシーに駆け込んで、一路高取城へ!

タクシーを降りたそこには、崖とも言いたいような登り道が!
でも、まあ、石垣が見えてるし、距離はわずかだわ、と
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登ったそこには、見事としか言いようのない石垣が広がり、
しかもあちこちにいろんな種類の石垣が有って
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一つ登ると次のが現れる、という具合で、一番高い本丸跡から下を見ると、怖いほどの高さ!
遠く吉野まで見通せたので、吉野へ行った皆さんを偲んでみたりしました(笑)
しかし、このお城、とんでもなく広いわ…・
聞いてみたら、日本最大級の山城で、標高584m・・・・
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石垣を十分楽しんで、さあ降りようと思ったら…

道しるべが、無い。
あん?普通あるでしょう「高取町へはこちら」みたいなのが。
それがな~んも無いのよ…・あるのは、林の中のほっそい下り道と
角を曲がるときりなく現れる石垣、石垣、石垣。
その石垣の所には、「十三間多聞」とか「大手門」とか「千早門」などの立て札はあるんだけど
鬱蒼とした昼なお暗い林を下っていくこの道
道幅は一人しか通れないような細さで、土は削れ、石が露呈したところも多々あって、
歩きにくいこと夥しいし
何より、下り方が
急!!!
とにかく、急!!
「こんな道を登城するの?」「いやや~、しんどすぎる~」
「殿様は駕籠に乗ったの?」「こんな急な道、駕籠をかくのは無理やわ!」
「じゃ、馬?」「馬も無理よ!急すぎる!」
などとぶ~たれる余裕があったのは最初のうちだけ。
うっかり足を下ろすと道の表面の石が崩れて足をくじきそうだし、
一体どこまで歩いたら道が開けるのか、心細くなって
みんな口数も少なく、黙々と歩いていたら、こんなものが。
ここは明日香の栢の森へと高取の町へとの分かれ道で
高取城を築城するときに明日香から持ってきたという猿石を
あんまり重いから放り出していったんじゃないの~と一同納得。
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それに、どうやら道は間違ってないらしくて、ほっとしたのもつかの間、
まだまだ下り道は続きます(涙)。
なんかのたたりなの~???ちゃんと魔は払ったのになあ・・・

と、その時、あたりに響き渡るかるほさんの叫び声!!
すわ、何事???とよく見たら、そこにはでっかい蛙ちゃん。
かるほさんって、蛙が死ぬほど嫌いだったらしい・・・
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19日の暖かさに間違えて冬眠から覚めて出てきちゃったのね。
うみゅ、お気の毒。

まだまだ道は下ります…これはその中でもちょっと広い道なので、カメラを構える余裕があったんですよね。
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どんどんどんどん下っていうんですが、どこまで行っても出てくるのは「高取城跡」という石碑。
ここが高取城だっていうのは、もう分ったよ~、知ってるよ~、と言いながら
ほぼ一時間以上も歩いたでしょうか、、どうやら少し道が広くなって、
舗装道路に出た時はホントにホッとしました…そこには「ここから遊歩道」と。
断言しますが、あれは「遊歩」ではありません!!


ようやく林を抜けて、空が見えてきて、また下ると眼下に一面の梅の花☆
砂防公園ですね~。
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やれやれ良かったね、とお昼ごはんにしたんですが、
このあたりで、山道を登っていう人たちとすれ違って…
すれ違うたびに私たちは顔を見合わせて「大丈夫かなあ」と思わず言いあいました…
お腹が減ってたんですね~、お昼ごはんのおいしかったこと!

しばし下って、雛めぐりの場所を聞いた地元のおじさんに「どこから来たの?」と聞かれて
「高取城から降りてきた」と答えたら、
ギョッとされてしまいました…地元の人でもびっくりするほどの道だったのね(汗)

前日の暖かさが嘘のような寒い日でしたが、街の中は観光客でいっぱい。
普通のお宅が、自宅にあるお雛様を飾り付け、見せてくださいます。
玄関先には花もいけられ、きれいに飾りつけられてます。
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これは少し古いのかな・・・お母さんの、娘さんの、など、いくつも飾られたお宅もありましたよ。
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町の一角には、ガーデンクラブの皆さんによるこんな飾り付けもあったり
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これはまた見事な!センスが光ってます。
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所々に、とてつもなく大きなお宅があったりして、城下町らしい街並みです☆
地図によると「下屋敷門」となってましたが、今はお医者さん。御殿医さんでしょうか?
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雛飾りを展示されてるのは全部で76軒のお宅で、
それぞれそのお雛様の由来が書いてあったり
花がいけられたり、いかにも手作りの温かみがあって、素敵でした~。

雛めぐりもほぼ終わったろころで、たらちゃんは列車の時間があってお別れ。
またきっとお目にかかって、今度はもっと楽なハイキングに行きましょうね!
とお約束して・・・・・

流石に足腰ががくがくしてきて、子嶋寺に着いた時、
私はもうお寺に入らなくてもいいかな・・っていう感じだったんですが、
最後の元気を奮い起こして行ってみたら、
この門は、高取城の松の門だって…
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お寺の方が中を案内してくださって、奥の部屋に行くと
そこは高取城のお殿様だけが入れたお部屋で
お殿様は毎日午前三時に、
あのお城からこのお寺に御参りに来たはったんだって!!???
毎日??三時???あの道を降りて???
うっそ~~!!!!
しかも、駕籠で??
・・・・・・・・・・・・・・駕籠かきの身になってほしいわ・・・・・・
と一同頷き合いました・・・・・

お寺の方の話によると、
天誅組が高取城を攻撃したけど、失敗したとか。
お殿様は新しい物好きで、城にはガトリング銃を備え付け、
あの細い道を登ってくるのを上から狙い撃ちにしたんやわ・・・・そりゃあ、攻撃できへんよ…・
やっぱりねえ・・・・・
とまたもや一同納得。

高取城へ行った一日の締めくくりにふさわしいおはなしでしたわ~ん。

で、
天誅組も、お城を狙わずに、このお寺に殿様が来るとこを狙ったら、
御供はヘロヘロやし、殿様は駕籠の中で爆睡してるし、
イチコロやったのにね、というのが私の感想でした。

ちゃんちゃん。

西大寺でりぃさんとねこさんとお別れ。

大学は卒業してしまいましたが、
きっときっと
また奈良でお会いしましょうね☆

この日はとっても寒かったし、
私とかるほさんは何か暖かいものが食べたくて
湯豆腐とおでんを食べました・・・・
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明日は古墳めぐり。
幸い夫はお泊りゴルフで留守なので、
お風呂にバスクリンを思いっきりぶち込み、
早々にベッドへ飛び込みました~。

明日、歩けるかな…・・・・
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by nagiwi | 2009-03-23 19:18 | 学校 | Comments(11)