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風の中の小鳥

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「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作大手拓次)私なぎの物思いの幾つかを・・・

もう八月!

連日35度の猛暑です・・・・・

我が家は8月5日に夫の祖母の33回忌法要を営むことになったため、
この暑さの中を、毎日お掃除に励んでる私。
日ごろのお掃除が行き届いていないため、そこらじゅうが埃だらけ、庭じゅう雑草だらけで(劇汗)
その上、この際だからついでに不用品を捨てようと思いついたので、余計に仕事が増えてしまいました。
昨日、今日と頑張ったので、不用品は何とかまとまり、
庭は7割がたお掃除が済みましたが、玄関周りはまだです…
家の中はまだ手付かずだし…・
なんとか明日中にめどをつけたいなあ。


と言いながら、呉服屋さんに行ってきました(汗)
以前から頼んであった夫の浴衣と、私の夏の着物をお嫁ちゃん用に寸法を直してもらったのと、
私の羽織を孫娘の普段着に仕立て直したのが出来上がってきたので、貰いに行ったのです☆

もう八月!_d0007913_23195227.jpg

夫が欲しがってた麻の浴衣です。
縮みなので、しわがよりにくく、家で洗えるし、ちょっと大人っぽくて(大人ったって、60過ぎてるんだし、もうじじいだ!)(笑)良い感じ。
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これは紗。
私が結婚した三十数年前、こういう、表は黒で裏が赤の紗の着物がすごく流行ってたんですよ。
柄行きが可愛くて、お気に入りの着物でした。
もう八月!_d0007913_23241560.jpg
これが私の羽織を直したものです。
お正月などのおすまし着に良いかな、と。
安物の絞りですが、絞りは軽くて暖かなので、子供の普段着にぴったりです。
孫娘はもうすぐ一歳。
この着物を着せたら、どんな顔をするでしょうね?
楽しみです☆
# by nagiwi | 2010-08-01 23:30 | 着物 | Comments(10)
暑い暑いと文句を言ってる毎日ですが、ついに最高気温が37度?!?の昨日、
友人と二人でトロッコ列車に乗って保津川下りに行ってきました。

JR京都駅で友人と待ち合わせ、嵯峨野線(昔でいう山陰線ですね)で嵯峨嵐山まで。
ここでトロッコに乗り換えです。
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トロッコ嵯峨駅

このトロッコ列車は旧山陰線を再利用していて、小さくて可愛くて、単線!
一時間に一本の運行なので、あらかじめ予約してありました。
夏休みに入ったせいもあるんでしょうか、ほぼ満員で、冷房もないんですが、
走り出すと風が心地いい!
特にトンネルに入ると、ひや~っと冷たい風が吹き込んで、冷房より涼しいぐらいです。
自然の風って、ほんとに気持ちいいですね~♪
保津川の流れや山の風景を楽しみながら走って、25分ぐらいでトロッコ亀岡着。

タクシーで保津川下りの船着き場まで行って、乗船です☆

梅雨明けから一週間ほどなので、水量はやや多め。
以前に乗った時よりスピードは速くて、スリルもしっかりあります!
一隻の船に船頭さんが三人。
二人が前、一人が後ろに乗ったはって、前の一人は竹竿で川底や岸の石を突いて船を進め、もう一人は櫂をこいだはって、後ろの人はかじ取り。
3人とも、汗みずく・・・・・・
流れの緩やかなところでは少し暑いけど、急流に差し掛かると風が急に冷たくなります。
やっぱり水の力でしょうか?不思議ですね~♪

一時間半ほどで嵐山着。
ほっと一息ついてる船頭さんです。
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船を降りたら…なんとまあ、暑くて暑くて、空気が煮えてる感じ!
お店に飛び込んで、かき氷を食べましたわ(笑)

その暑さの中でも、やっぱり川べりは涼しいのが不思議。
大きな木の下のベンチに座って嵐山を眺めたら、爽やかでした☆
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桂川にかかる渡月橋
嵐山はいつ、どんな風に見てもやっぱり絵になりますね。

現在、この桂川にかかる橋の北側は右京区、南側は西京区ですが、
昔はこの川から東が京の都だったとか。

行く前は、嵐山を少し散策しようかと思ってましたが、あまりの暑さにそのままバスに乗って帰りました(汗)

暑かったけど、楽しい一日でしたわ。
# by nagiwi | 2010-07-24 15:39 | 旅行 | Comments(8)

35度の猛暑の中

京都市立美術館であったボストン美術館展に行ってきました。
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べラスケスやレンブラントからバルビゾン派やモネなどの印象派、20世紀のピカソやマティスら80点が展示されてました。
最近の美術展は、ガラス越しではなく直接見られることがあるんですが、ここもそう。
絵具のタッチまではっきり見えて、迫力がありました…が、人が多くて暑かった…・

実はこの日は、絵を見るのが主目的ではなく、8月に夫の祖母の33回忌の法要を営むので、その時の粗供養を探しに行ったんですよね。
来ていただくのはほんとに近親の女性だけなので、あると便利だけど、自分では買わないようなもので、しかも、綺麗で記念になるものはないかな~と、考えてるとなかなか難しくて。
そういうものはやっぱり京都かな、と京都に詳しい友人に一緒に行ってもらいました。

おかげさまで、あちこち歩き回って、綺麗な絽の小風呂敷をゲット☆

汗だくになりましたが、行った甲斐がありました♪

この炎暑の中を、なんと物好きな、とは思ったんですが、着物を着て行ったんですよ~(劇汗)
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この着物は、母が結婚前に着てたもので、私も学生の時に浴衣代わりに着ていました。
その後、どこにあるのか分からなくなってたんですが、先日実家へ帰った時に見つけたんです☆
紫地に撫子の花を白く染め抜いていて、大好きな柄行きなので、少し派手かなと思いましたが、また着ることにしました~。

麻で、家で洗えるのが嬉しいんですが…・昔のもので、染めが悪いらしく、洗う度に色が落ちるのが難点です(汗)
そもそもは撫子は真っ白だったんですが、だんだん桃色がかってきてるという・・・・(劇汗)
赤系統の色が落ちてるらしい…当然、紫の色もだんだん薄うくなってきてますわ…
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でも、さっと着てさっと洗えるのが夏には嬉しい一枚です!
# by nagiwi | 2010-07-22 00:32 | 着物 | Comments(4)
7月17日 明日香村稲渕の祝戸荘で、
東野治之先生の「日本国号の成立」のお話を聞いてきました☆

前日までのどんより灰色の空とジットリした空気が嘘のように、真っ青な空と白い雲!
完璧に梅雨明けですね~。

祝戸荘は稲渕の棚田のそば、石舞台から10分ぐらいだらだら上った所にあります。
二、三年前に古代米を食べにきたり、ピクニックに来たことはありますが、
セミナーに来たのは初めて。
東野先生のお話があるというので、予約してありました。
予約したのはまだ暑くなる前だったので、飛鳥駅から歩こうかな~なんて思ってたんですが、
前日には、石舞台までバスで行ってそこから歩こう、と思うようになり
当日橿原神宮前の駅から出て、カンカン照りの日に照らされ、駅前にタクシーを発見した途端、
心弱くも(何のためらいもなく)タクシーに乗り込んじゃいました(汗)

タクシーの車窓から眺める明日香村の風景は、緑豊かに爽やかでした・・・・
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歩いてたら汗ダラダラだったでしょうね(劇汗)

セミナーは11時受け付け開始11時半はじまりのはずだったんですが、
タクシーのおかげで10時半ごろ祝戸荘に到着。
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中に入ると朱雀さんを発見しました☆

セミナーは二回の研修室であるんですが、定員は60人ぐらいでしょうか、結構満員になってきそう。
配られた資料を見ると、東野先生らしく漢文が一杯・・…難しそうだわ(汗)
やがて独楽さんも到着されて、講義が始まりました。

この日のテーマは、「日本」という国の名前が定まった時代について。

「やまと」「倭」「日本」・・・奈良時代末までは、やまとことばと漢語とは共存したもので、
ことに人名や地名においてはその傾向が顕著でした。
「やまと」と言うのがこの国の本来の名前であって、漢字の「日本」は方便、外向きの名前であり
国際関係の中でどのように呼ばれるか(どのような名前で認められるか)は、
その当時の中国中心の国際秩序(中華思想)を受け入れて付き合うために必要だったんですね。

小野妹子が遣隋使として持って行った、例の(笑)「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す。恙無きや」という手紙に隋の煬帝が激怒した、というのは有名なお話ですが、
この場合、煬帝が怒ったのは「日出ずる処、日没する処」と云う記述にではなく、
天皇が「天子」と名乗ったことに対してだったそうです。
「天子」って名乗るのは生意気だ~ってことらしい。

その「倭(やまと)」から「日本」へと呼び方が変わったのは、唐の正史である「舊唐書」「新唐書」東夷伝などの記述から、大宝律令制定後に遣唐使によって、唐に申請され、702年に則天武后によって認証されたものと思われるそうです。
遣唐使が長く中断された後再開され、国際社会に参加する意思表示として、唐に、国の名前を「日本」としたいのですがいかがでしょう、とお伺いを立て承認されたんですね。
ちなみに、「日本」というのは唐から見て日が昇る(東)という意味で、この名前なら則天武后はOKするだろうと考えたんじゃないか、というお話でした。

お話は、昼食をはさんで二時間余り。
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素朴なお味で、美味しかったです☆

なにしろ先生は淡々とお話しされる(笑)のと、漢文が難しくて嫌いなので(汗)
時々眠気は襲ったものの、結構頑張って起きてました(笑)

講義の後、朱雀さんにお願いして古墳に連れて行っていただけることになりました☆
しかも、この日は朱雀さんは車で来ておられたのです♪
きゃ~、歩かないで良いんだ、しかも、朱雀さんにお任せなんて、ラッキ~だわ~~~☆

それに、独楽さんがyumekoさんに電話されて、夕食の場所のセッティングしていただくことになりました。
ますますラッキ~~☆

まず最初の行き先は、安倍文殊院。
こちらの文殊さんは鎌倉時代、快慶作なんですが、今は修理のため獅子から降りたはって、
それが参観できます。
以前にまほろばソムリエの講習で来たときは薄暗い中でぐるぐる巻きになったはりましたが、
今回は明るいところでくっきり見えました。
すっきりとした爽やかなお顔立ちでしたわ~。

次に、同じく桜井市倉橋の天王山古墳へ。
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ここは、多武峰の尾根に作られた、古墳時代後期の代表的な方墳ですが、石室の中に入れるんです!
が、雨の後だし、入口は小さいし、例によって私はスカート・・・・なんですが、
朱雀さんがビニールシートをひいてくださって、
入って行かれるのを見てたら、つい、入ってしまいました(笑)
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入口から滑り込む朱雀さんです!
すごく狭いのがわかりますよね!
いや~、途中まではほんとに狭くて、頭や背中が天井にあたるし、下はジュクジュクだし、
大変でしたが、
入ってしまうと、広い!涼しい!
何より、石棺がある!!!!
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両袖式の石室に、でっかい刳り抜き式の石棺がどかん!とあるんですよ~♪
この石棺には盗掘穴が開いてるんですが、その周りに方形の彫りこみがあるのが珍しいですね。
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盗掘穴と方型掘り込み。

同じ尾根の上には、天王山二号墳、三号墳もあります。
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二号墳三号墳にも入りました☆
こちらは比較的入りやすかったですが、石室は少し小さめで、
石棺はありませんが石礫が敷いてありました。
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内部は天王山古墳(一号墳)と同じ雰囲気ですね。

何度か石室に入って思うことですが、背が小さいほうが背中や頭がつっかえなくて、
入りやすいです(笑)

この近くの倉橋ため池には古墳慰霊碑があると云って、連れて行っていただきました☆
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青空が水面に映えてます☆
このため池を作るために壊された古墳があったんですね~。
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最後に、越塚古墳へ。上り坂の途中で車を置いて歩きだすと、これが結構急な坂・・・・
独楽さんとヒ~ヒ~云いながら登っていくと、民家の裏山にいきなり古墳。
入口の石の大きいことに驚いてたんですが、
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入ってみたら、天井石も、石室の石積みもほんとに大きくて圧倒されました。
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床面には石礫が敷かれて、石棺の棺底石と石棺の一部が残ってたので、組合式の石棺があったらしいのが分かります。

一日に三つの古墳に入るなんて、なかなかできることじゃありません。
朱雀さんのおかげで、ルンルンルンの私でした☆

夕食はyumekoさんにお世話いただいた橿原の「田楽」へ。
ここは藤原京跡のそばにあるんですが、yumekoさんによると、藤原京では今、黄花コスモスや蓮の花が満開だとか。
その様子はyumekoさんのブログ万葉人の心 悠久の奈良でどうぞ!

さすがyumekoさん、美味しいものが次々出て来ます☆
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冷や奴にきゅうりの一本漬と何かのサラダ(?)
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エビのブルギニヨン風(?)
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カルパッチョ
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里芋の天ぷら(美味しかったよ~☆)
他にも馬刺しや豚の角煮、焼きなすのなんちゃら(笑)マグロのカツ・・・・まだあったような・・・・・
とにかく、ワンサカ食べて軽く飲んで、すごく楽しかったよ~♪

もしかしたら、うるさく喋って朱雀さんを辟易させたかな?(にやり)

お開きにして外へ出た時はまだ辺りは明るくて、でも、気温は少し下がったようで。
ほ~んとに良い一日でした!
朱雀さん、ありがとうございました、またよろしくお願いします☆

ここから帰るのに、yumekoさんにどこか電車の駅で降ろしていただこうと思ったら…・
なんとまあ、家まで送ってくださると・・・・だって、方向がまるで違うでしょ???
独楽さんを送るついでに?
それにしても、あまりにも厚かましい…とは思ったものの、誘惑に勝ちがたく、
お願いすることにして(汗)さっさとyumekoさんの車に乗り込んだ私・・・もうちょっと遠慮せんかい???

天理街道を橿原から奈良に向かって走ると、左手に鮮やかな夕焼けの中に二上山が。
前日までの雨もせいか、この日は空気が綺麗に澄んでいて夕焼けがひときわ美しく、そこに浮かぶ二上山のシルエットが幻想的・・・
そして右手を見ると三輪山。
素敵な夕暮れの中のドライブでしたわ~ん♪

やがてあたりに闇が落ちてきて、私は家の前まで送っていただき(!)充実した一日が終わりました。

朱雀さん、yumekoさん、そして独楽さん、
素晴らしい一日をありがとうございました。
ほんとにお世話になりました☆
またよろしくお願いします~♪
# by nagiwi | 2010-07-19 01:02 | 奈良 | Comments(10)
6月27日、自主スクーリングで矢田丘陵を歩いてきました!

メンバーは、主催者(?)のかるほさん、独楽さん、ショータさん、punipuniさん、が東京から、
関西からは、ゆずさん、ひろこさん、午後から参加のyumekoさん、そして私の8人。
久しぶりのせいか、結構集まりましたよね!
お久しぶりです☆

待ち合わせは近鉄郡山ですが、降水確率50%のはずなのに、空は青空…・なんでじゃ~!
やっぱし、究極の晴れ女、かるほさんのせいやと思うわ(笑)
ルートは、矢田坐久志玉比古神社~大和民俗公園~東明寺~矢田寺~松尾寺~慈光院。
どこも、交通の便がやや不便で、微妙に行きにくいお寺ばっかりです…

まず、最初はバスで、矢田坐久志玉比古神社へ。
ここは、山門にプロペラが掛けられていることで有名です。
祭神は、部氏の祖神といわれる櫛玉饒速日命で、この方が矢を三本射たところ、
この地に落ちたので、天磐船に乗って降臨してきはった、らしい。
そのせいで、航空の神さんになったのね~。
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そこから
大和民俗公園へは500メートルぐらいかな。
ちょっくら昔の大和の民具を見たり、昔の大和の民家(うちは今もあんな感じやけど)(汗)を見たり。
空は青いし、暑いし、でも、まだまだ元気!
のどかな田園風景が広がって緑が美しく、道は平坦…
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だったのも束の間、東明寺に向かう道はどんどん登りになって行きました(汗)
距離にしたら2キロもないと思うんですが、ひたすら登るのがね…・
最初はひと固まりだった私たちですが、結構長い列になってようやく山門の下にたどり着きました。
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このお寺は、舎人親王が母の(ほんまのお母さんと違うけど)持統天皇の眼病平癒を願って建立したもの。
現在は人里離れた隠れ寺、みたいな感じで、本堂の縁側に腰掛けて涼を取ってたら、
奥さまが「矢田から歩いて来られたんですか?大変だったでしょう?普段は人なんか来ないんですよ」とのことでした~♪
いつもは予約しないと見られませんが、6月一杯だけ、地蔵菩薩坐像、毘沙門天立像、吉祥天立像が公開されていました。

地蔵菩薩さんは少し傾いておられますが良いお顔。
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こちらのお厨子や本堂の象の飾りは、桂昌院様の御寄進だとか。
いかにも、って言う感じの華やかなものでした。
そうそう、こちらには、雷のへそ、なるものもありましたわ…・

本堂横の紫陽花☆
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ここから尾根伝いに矢田寺に向かいます。
矢田寺までは、有難いことに雑木林の中の道で日陰なのと、ほぼ下り☆
ぶらぶら歩いてるうちに、いつの間にか着きました~♪
こちらでも、6月一杯本堂の特別公開をやってます☆
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本尊は矢田寺形の印を結んだ地蔵菩薩。
そして、矢田寺と言えば、この時期は紫陽花☆
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この風景を見たら、もう、絶句するしかないわ!
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丁度満開に来合わせたんですよね。
それはもう、沢山の種類の紫陽花が、見事に咲いていました。

ここで丁度お腹がへって、お昼です☆
お弁当を矢田山「ふるさと工房」に持ち込んで頂きました。

さて問題はここから先、松尾寺までの山道です。
小一時間の道だけど、絶対、登りだわ…・
東明寺までの登りで少々(相当?)(笑)消耗してた私はここをスキップすることに決め、
同じく消耗激しい独楽さんとタクシーで向かうことにしました。
てへへ、私、孫が三人もいるおばあさんなんだもん(笑)

で、矢田寺の門前に向かって歩いていると、yumekoさんから独楽さんにお電話が。
しかも、今矢田寺に「車で」着いたところですって~♪
天の助けだわ!!と言う訳で、矢田寺に着いたばかりで、まだお寺に入っておられないyumekoさんに乗せて頂き、
一路松尾寺へ。
よく考えたら、yumekoさんに矢田寺に入っていただくべきやったんや・・・・・誠に申し訳ありませんでした!!

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松尾寺も舎人親王の建立、厄除けのお寺として有名です。
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背後の山から湧き出た水は美味しいらしいですよ。

松尾寺では子供が小学生の頃、お習字の展覧会があって何度か来たことがありますが、
何度来てもあの階段はしんどいわ…・(笑)

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三重塔が綺麗。

ここでは今、特別公開中の役行者像を見られました。
杉の木の寄木造のでっかい行者さんで、何んとも素朴な魅力がありましたわ~♪

床几に座って涼んでると、背後の山から天然の涼しい風が吹いてきます。
待つことしばし、徒歩組がさわやかな笑顔で続々到着!
「どうでした?」と言う私たちの問いに「たいしてしんどくなかったですよ」とのお返事で、
歩けばよかったかな~と一瞬思ったんですよ、一瞬、ね。
が、皆さんの足元を見ると、ズボンの裾まで汚れてる方がおられて、道の悪さが想像でき、
やっぱり乗せて頂いて正解だった~!と再認識しました☆

次は慈光院ですが、歩くことなどすっかり忘れ果てた私(笑)と独楽さんとショータさんはyumekoさんの車で、
残りのメンバーはタクシーで向かいます。

慈光院は臨済宗大徳寺派の禅寺で、片桐石州斉が自分の菩提寺として建立したもので、
茶道の石州流の大元となってます。
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そのせいでしょうね、こちらの拝観券には、有無を言わせずにお抹茶券が付いてます(笑)
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これは、茨木門を慈光院の中から眺めたところ。
石州は自分が生まれた茨木城が取り壊される時、楼門をもらって来て、ここに建てたそうです。

広間でお薄を頂いて、あちこち覗いていると、二畳ほどの小さいお茶室が!
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このお茶室、どう考えても、炉の位置と床の間の位置が、私の知ってるお茶室と違うわ…・と思案していたら、
ご住職が来られてこれは、石州の代表的なお茶室だと教えて下さいました。
点前畳の奥に床の間がある(亭主床、と言うらしい)のは、
亭主も正客もみんな平等といい考えに基づいたものだそうです。
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そして、この正客席から眺める庭が、一番良い眺めなんですね~。
確かに、そうです☆

で、まあ、このご住職が実に話し好きの御親切な方で(にやり)・・・
いろいろ面白い話をして下さったんですが、折悪しく(良く?)アフリカの息子から電話が!
日曜の昼間になんで家にいないのか、と詰問されてしまいました(笑)

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こちらには重要文化財に指定された手水鉢が四つあるそうですが、
その中で私が一番気に入ったのが、これ。
「女ノ字」と言う名前だそうです。

慈光院は、どんな格好で、どこに座っても、構わないんですよ~、とのご住職のお言葉に甘えて、
みんな思い思いの場所で足を投げ出してのんびり~。
本堂の縁側でまどろむ独楽さんが如意輪観音みたいよ、と、かるほさんの弁。
良い得て妙、でした。・・・写真がないのが悔しいわ(笑)
心癒される時間で、これこそが奈良の良さかな、と☆


ちょっと早めに打ち上げの「斑鳩の里」に向かうことにして、皆さんはバス、私はまたもやyumekoさんの車に乗せて頂きました…
うっかりしてて、ここでお別れになるpunipuniさんとショータさんにさよならを言うのを忘れた~(涙)
またお目にかかるのを楽しみにしてます☆

ひろこさんおすすめの斑鳩の里は、まだ新しいお店ですが、なかなかいい感じです♪
まずはビールで乾杯したんですが、その一杯がまあ、美味しかったこと!!!
体中にキュ~っと吸収されていく感じでした~☆

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お造り盛り合わせ
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サラダが二種類
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大和地鶏の柚子胡椒焼き?
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蓮根はさみ揚げと山葵葉
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グラタン
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鯨のカツとマグロの筋揚げ
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アスパラのなんとか・・・・この辺りからすっかり酔っ払ってきて、名前が怪しい…(汗)
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コロッケですね
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長薯とウナギ?アナゴ?
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やきうどん
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おじゃこと山椒ご飯
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ウナギのせいろ蒸し
・・・・・・他にも野菜の炊き合わせとか、サツマイモの天ぷらとか、あったんですが…写真がややボケてる・・・(劇汗)

もっといいお写真ときちんとした説明がyumekoさんの「万葉人の心、悠久の奈良」にあるので、皆様、そちらをご覧くださいませ!

ビール一杯とワインを少々いただいただけなのに、ほんとにすっかり酔っ払ってしまって、
大きな声でワイワイ騒いだような気がします~。
暑かったのもあって、よくまわりましたわ…・
皆様、大層お恥ずかしいところをお見せいたしやした(ペコペコ)

新幹線の時間がある独楽さんが、最後の最後までしゃっきりと、お支払いを見事に傾斜配分に仕分け(ニヤリ)してくださって(独楽さん、カッコいいぞ!)
yumekoさんに駅まで乗せて頂き、お別れしました♪

この日は蒸し暑かったとはいえ、一度ぱらっと来ただけで、一日中お天気は持ったし、
久しぶりによく歩き、よく喋り、よく食べ、よく飲んで、良く酔っ払い、
皆さんにすっかりお世話になって、
普段は見られない秘仏をいろいろ拝観できて
素晴らしい一日となりました。

ああ、すんごく楽しかったな~☆

次回また、どこかに行きたいわ~。
皆さん、よろしくお願いします☆

できたら、平らなところを、ね(笑)
# by nagiwi | 2010-06-30 20:25 | 奈良 | Comments(8)

「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作大手拓次)私なぎの物思いの幾つかを・・・


by nagiwi