2020年 04月 07日
佐保川の桜
世界中でコロナウイルスが猛威を振るい、町は息を潜めています。
春はいつも通りの春なのに。
奈良でも、感染者は20人以上となり、奈良公園も各寺社も閑散としています。
いつもの年なら、どこもかしこも桜が満開ですよ~、さあ、お花見です!と
アナウンスするところなんですが、今年は無理ですね。
せめて、この画像で桜をお楽しみください。
4月2日の佐保川堤です。佐保川は万葉集に沢山詠まれています。 特に、佐保川のそばに住んでいたと言われる大友坂上郎女の歌がたくさん。 この方は、大伴家持のおばさんで、私の大好きな歌を沢山詠んでおられます☆
千鳥啼く 佐保の河瀬の 佐々礼波 止む時もなし わが恋うらくは 大友坂上郎女
前日は雨でこの日は曇り空、風は冷たかったですが、桜はほぼ満開☆
江戸時代、この佐保川に桜を植えたのは、最後の奈良奉行の川路聖謨。 この方は、匿名で私財をなげうち、 荒れていた奈良公園に桜や楓を植え、平城京にも佐保川にも桜並木を作り、 貧民救済の基金をはじめるなどして 奈良の町民に慕われ、 離任するときには沢山の町人が別れを惜しんだと言われています。 170年前のその桜は数本だけ今も咲いていて 「川路桜」として親しまれています。
大仏鉄道公園の枝垂桜も満開でした。
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by nagiwi
| 2020-04-07 12:31
| 奈良
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