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風の中の小鳥

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「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作大手拓次)私なぎの物思いの幾つかを・・・

先週あたりからコロナの第三派が毎日ニュースをにぎわせています。
連休中、奈良への観光客が増えてきたなあ、という実感がありましたが、それにつれてでしょうね、奈良でも連日感染者は二桁。
年末年始はおうちにおこもり、ということになりそうです。

10月末から11月にかけて、奈良国立博物館で正倉院展がありました。
もちろん、日時指定の予約のみ。
私は10月26日の12時入場のチケットを予約しました。
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この日、奈良公園は見事な秋晴れ。
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奈良国立博物館の旧館、素敵☆
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今年のお気に入りは、象の歯の化石?!?と 雄黄(鶏冠石)、大黄などのお薬類。
っていうか、象の歯の化石がお薬になるなんてウソでしょ(汗)
歯はカルシウムで出来てる?それとも石灰?
雄黄って、毒だったはず・・・などとブツブツ独り言を言ってしまいましたわ(笑)
見事だったのは、刺繍の帯や幡。
帯は繊細で美しい刺繍で彩られ珠で飾られていますし、幡は表からも裏からも同じように見えるように刺繍されてて、技術の高さに驚きました。
他にも、鏡や琵琶や、献物台、フェルトの敷物・・・・
何より、人数制限されてたので、ゆっくり楽しんで見られて、満足感がいつもの5割増しぐらい。
私的には、これからずっと日時予約でいいような気がしました。
ただ、会期が始まってからも、ネットが使えない方が何人も観光案内所に来られて、「正倉院のチケットはどうしたら買えるの?」と。
情報弱者にはつらいシステムですね。

会場を出たらおなかが減ったので、敷地内で売っていたお弁当を買って、テントで食べました。
いつも満員だから、こんなこと、できたことなかったわ~。
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お茶付きで1300円だったかな?
お隣の日本庭園では紅葉が始まってました。
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いつもならお茶席があって、このお庭にも出られるんですが、今回は見るだけ~。
私のゲットした正倉院グッズ。
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いつものカレンダーに鏡の模様の眼鏡拭き、マスクケース、そして正倉院模様の紙マスク!
紙マスクっていうことは、使い捨てなんですよね、悲しい・・・・・
この後、文楽に行った時と、七五三に行った時と、二度使ったので、残り三枚です。
来年の正倉院展まで残ってるかしら?

今年は、7歳の孫娘と3歳の孫息子の七五三の年だったのに、このコロナ禍です。
私も夫もすでに高齢者だし、夫は基礎疾患持ちの喫煙者で、もし罹患したら悲惨なことになりかねないので、
今回は息子一家で大阪住吉大社にいくことに。
ただ、私的には行きたい!
ちらっとでいいので、行きたい!
食事もせず、お参りしてさっと帰るということにして一人で参加してきました。
7歳の孫娘はこの七五三を楽しみにしていて、ことに、日本髪を結って簪がつけたいから、と髪を長く伸ばしていたんです・・・・
11歳のお姉ちゃんも、着物が着たいということだったので、手伝い方々行ってきました。
ママと7歳、3歳は住吉大社で着付けとヘアをお願いし、お姉ちゃんは私が着付け、写真も住吉大社の写真館が撮ってくれます。
住吉さん、さすが大阪ですね~、お商売がお上手!
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良いお天気で、暖かで、七五三日和。
コロナもなんのその、たくさんの家族連れが来てましたが、さすがにおばあさんおじいさんは少ない!
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日本髪を上手に結ってもらって、お気に入りの簪で、ご満悦でした!

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ただし、男の子は着物には感動がないらしく、最初の一瞬は「タンジロウ」と喜んでましたが、しばらくすると動きにくいのか、しかめっ面~(笑)
この「タンジロウ」って、今はやりの「鬼滅の刃」ですよね・・・・三歳でも知ってるんだわ!
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特に草履が歩きにくかったらしく、お参りの後スニーカーに履き替えたらご機嫌さんになって、あちこち駆け回ってました。
写真撮るときぐらいじっとしててよ~~。
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それにしても子供の成長はあっという間ですね。
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お姉ちゃんのこの着物は私の羽織を仕立て直したもので、今年のお正月にはかろうじて肩揚げもあったんですが、
コロナの間に7センチ以上背が伸びたそうで、もう肩揚げが取れませんでした。
この着物を着るのも最後になるから、と無理して着てくれましたが、やっぱり小さかったな~。

お参りが終わるやいなやそそくさと帰宅、もう10日ほどたちますが、私、特に感染の兆候がないので大丈夫だったようです。

お正月は帰ってこないほうがいいでしょう、おせちを作るならリモートで、ということになりましたが、
この先一体どうなるんでしょう・・・・・・


# by nagiwi | 2020-11-30 15:17 | Comments(2)

コスモスの般若寺

台風接近!のニュースが流れる前日に、般若寺に行ってきました。
奈良坂にある般若寺は、8世紀に平城京の鬼門を守る寺として建立されましたが、奈良と京都の境にあるため、平重衡の南都焼き討ちで焼失しました。
鎌倉時代に再建されましたが、その後もたびたび戦火を蒙ったのに加え、明治以後廃仏毀釈で荒れ果てていたのですが、
20世紀後半(1970年前後?)から境内に花を植えるなどして頑張っておられ、
1993年設立された関西花の寺25霊場に参加しておられます。
冬は水仙、春はヤマブキ、夏はアジサイ、そして秋はコスモスが美しいのですが、中でも、秋のコスモスは有名で、コスモス寺の異名を持っています。
満開には少し早そうですが、行ってきました!
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コスモスは三分咲きぐらいだと思いますが、真っ青な秋空と相まって、とってもきれい!
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13世紀ごろ来日した南宋の石工伊行末作の十三石塔。
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鎌倉時代作、国宝の楼門!
本堂の正面に建つ十三石塔は、この楼門から入っても、真正面に見えます。
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伊行末の息子によって建てられた笠塔婆の周りにもコスモスが咲き乱れ
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最近、コロナ禍で手水鉢が使えないので、そこに花を浮かべる「花手水」というものが各寺社で流行中。
底にあるのはビー玉かな?
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水面には、空と木が写りこみ、コスモスやヒガンバナと共演してます。
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境内には烏瓜も蜜柑色の実をつけてました。
昔はあちこちで見かけた烏瓜ですが、最近自生してるのを見るのは珍しい!
青い空がホントにきれいですね。
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沢山ある石仏もコスモスに彩られて・・・

満開にはまだ早いこの日でしたが、おかげで参拝客もそこまで多くなくて、お天気にも恵まれたのはラッキーでした。
参拝の皆さんは、風に揺れるコスモスや花手水の写真を撮るのに夢中でしたよ。
(私も、ですが)(汗)
たぶん、満開になったら、境内は人でごった返すことでしょう・・・・

十三石塔から見つかった秘仏も公開中でしたが、何度か見たことがあったので、それはパスしました。
また次回、拝見しま~す!





# by nagiwi | 2020-10-08 11:35 | 奈良 | Comments(6)

正倉院展☆

これなしでは奈良の&私の秋は語れない、正倉院展ですが、このコロナ禍の中どのように開催されるのか、とっても不安でした。

なにしろ、入場するのに並んで、入ってからも目玉展示物はぐるぐる巻きが普通だし、
入場制限なしでは、三密は免れないですものね。
情報も少なくて、気をもんでいたのですが、10月24日から始められることになり
チケットは、日と時間を指定した予約となり、ローチケやピアで9月26日10時から売り出しとなりました。
例年は初日の初回に並ぶことにしていたのですが、今年の初日はもしかしたら他の用事が入るかも、という恐れが!
いつもの前売り券とは違って、行けなかったらパーになるし・・・(涙)
いろいろ悩んだ挙句、10月26日の午後でゲット成功~!

9月の連休の奈良は、近県からと思われる観光客であふれかえるほどで、
カフェでもレストランでも並ぶ人が出たほどでした。
10月から、gotoキャンペーンには東京も含められるし、この後の感染の見通しはまだ立っていませんが
何とか持ちこたえて、秋らしい秋を楽しみたいものです!!!

さきほどローチケのサイトを見てきたのですが、10月中の分は最終組以外はほぼ完売でしたわ・・・




# by nagiwi | 2020-10-02 15:18 | 奈良 | Comments(0)

久し振りに

京都で遊んできました~♪
大学クラブのOB総会が京都であって。
このご時世だから、幹部だけでごく少人数でされたんですが、それに便乗して呼んでもらい、
そのあと、ほんとに久しぶりに外食した、というわけです☆
久しぶりに会う懐かしい人達と、マスク越しとはいえたっぷりおしゃべりして、
一緒においしいものを食べて、おいしいお酒を遠慮なく飲んで、
それに、それに、着物も着て行ったし、
あ~~ホントにほんとに楽しかったよ~~!!!
で、これもまたほんとにひっさしぶりのおいしい画像です!
お食事したのは、押小路高倉西 の 志喜
 ミシュランのビブグルマンに掲載されたお店です
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お店の前で先輩と。
わくわくです!!
カウンタ-7席と小上がり一室の小さなお店。
私たちはもちろん小上がりでしたが、カウンターもほぼ満席、なかなかの盛況ぶりでしたよ。
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はものこの卵とじとか、蛸のたいたんとか、小芋さんの冷たいの、南瓜・・・お酒もいろいろありましたが、まずは秋田の冷酒・・・
至福の時間の始まり~~。
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お造りは何とかカツオに、コリコリおいしい何とか鯛に、マグロにホタテ。
お酒にあいます☆
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で、カニの甲羅にカニがぎっしり!!!
ちゃんとほぐしてあるので、むしゃむしゃいけるんですよね~。
食べても食べてもたっぷりあるし、実に素晴らしい☆
あ、脚の身は別に出ましたよ。
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鶏肉の焼き物
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餡掛けの茶わん蒸し☆
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天ぷらですね~。
このころまでに、お酒の種類を変えながらせっせと飲み続け、食べ続け、しゃべり続けていたので、
記憶があいまい(汗)
魚の種類も聞いたんですが、忘れました(汗)
なんだっけ?こち?違うかな?
とにかく、おいしかったのは間違いありません。はい。
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締めのご飯とお味噌汁。
焼き茄子のお味噌汁が沁みます~~♪

どれもこれもおいしくて気が利いていて、垢ぬけているうえ、
写真でもわかると思いますが、ほんとに量がたっぷりで、リーズナブル。
満席なのは当然だと思いましたわ☆
(このお店が近所にあったら、毎晩通いたいよ・・・・・・)

久し振りに飲んだんですけど、・・・・ちゃんと家に帰りついて二日酔いもなかったから、
それほどでもなかったんでしょう、多分ね。
おほほほほ。


# by nagiwi | 2020-09-15 12:04 | Comments(2)

災厄の夏

梅雨明けから猛暑となって、外出も思うに任せない日々ですが、思い立って大仏殿と奈良国立博物館に行ってきました。
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東大寺では、7月28日に「解除会(げじょえ)」が行われましたが、これは神道の「夏越の祓い」に当たる法要で、
この日に茅の輪をくぐると夏の疫病にかからないとか。
今年は、その茅の輪が八月八日まで大仏殿内に置かれて、誰でもくぐれるようになっていました。
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コロナ対策として大仏殿の扉が開け放たれていたため、堂内はいつもより明るくて。
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大仏殿の裏を見たのは初めて。
緑が広がっていました。
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脇侍の如意輪観音の左頬に窓からの光が当たっています・・・・

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奈良国立博物館では「よみがえる正倉院宝物・・・再現模造にみる天平の技」をやっています。
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久し振りの博物館を楽しんで、こういうミュージアムグッズを発見。
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五弦の琵琶にエコバッグが入ってて、つい連れて帰ってしまいました。
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暑さにもかかわらず良い一日だった、と帰宅したのですが、
本が一冊送られてきていました。
私の敬愛する陶芸家、國領寿人先生のご本です。
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表紙の[1939-2020」の文字にも、一枚目に挟み込まれていた奥様の手紙にも気づかず、読みすすんで・・・・
あれ?と。
もう一度見直して「令和二年六月七日逝去しました」との文面に心づきました。

2007年、奈良大学学友さんのご紹介で当時安堵町にあった「富本憲吉記念館」にご一緒させていただいたhttps://birdinwind.exblog.jp/5544934/のが最初のご縁で。
そのすぐあと、ご自宅にお邪魔させていただきhttps://birdinwind.exblog.jp/5609186/、至福の時間を過ごしました。
先生は、芸術品ではなく毎日使う器を、というのがご信条で、二年か三年に一度大阪で展示会を開かれるたびに誘っていただいてました。
伺うといつも優しい笑顔で迎えてくださり、「正倉院展に行きましたか?」「外国に行きましたか?」などと聞いてくださって
楽しくて楽しくて、時間を忘れるほどでした。
知り合いのお嬢さんの結婚祝いに、と彼女を連れて先生のお宅に伺った時も、それはそれは歓待してくださり、
「銀杏の黄葉を見に行きましょう!」とドライブに連れて行って下さいました。
思い出はあとからあとから湧き上がってきて、書き尽くせません。
展示会のたびに少しづつ頂いた先生の食器が、毎日の食卓に上らない日はないというのに
今年は無理でも、来年にはまたお目にかかれるかと思っていたのに、
先生は逝ってしまわれた・・・・

「素人と玄人の間が一番いい」とおっしゃっていた先生、正倉院御物の見事な職人技が大好きだった先生の訃報が届いたのが、
「よみがえる正倉院宝物」を見た日だったのは何かのご縁かも・・・・・・

ご冥福をお祈りいたします・・・・・
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# by nagiwi | 2020-08-11 12:31 | Comments(2)

「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作大手拓次)私なぎの物思いの幾つかを・・・


by nagiwi