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真冬の京都へ

いつもの友人から、京都へ行こう!とのお誘いがあって。
私が選んだのは、東福寺と泉涌寺。
彼女の友人の建築家さんがご一緒でした。

東福寺は紅葉の名所としてとっても有名で、その時期には京阪の駅からお寺まで、
それはもう、ものすごい混雑なんですよね~。
でも、今は京都も奈良もシーズンオフで、あたりは閑散としてます。

塔頭の白壁越しに、ピラカンサスの実が真っ赤。
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東福寺の境内にあるたくさんの楓の木々は、この時期にはすっかり葉を落としていますが、
その楓の木々の向こうには、通天橋がこの世とあの世をつなぐ幻の橋のように浮かんで。
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人影のない通天橋
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屋上に閣を持つ、他に類例を見ない開山堂。
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この日の朝は冷え込んでたようで、手水鉢には薄氷が張ってました。
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この日の写真の殆どは、ご一緒した方が撮ってくださったもの。
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三門。
カメラも腕も違うんでしょね~。すごく綺麗に撮れてます☆

東福寺から泉涌寺へと向かいます。
長く皇室の菩提寺であったため「御寺」とよばれるこのお寺に行くのは何十年ぶりかなあ。
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これは重要文化財の仏殿。
「一重もこし付入母屋造り本瓦葺き、唐様建築」で、
運慶作と伝える阿弥陀・釈迦・弥勒の三尊仏が御本尊と言うことなんですが、
なんというか、アンバランスなんです~。
二層になってる屋根の二層目は一層目に比べてうんと高いし、
内部の天井には、天井板は無くて、何故か裳腰で飾られてる!
建物の内部に裳腰が付いてるのって、初めて見た気がします…
しかも、一階部分は、なんの飾りもなくがらんとしてるし、
御本尊は建物の割に小さいし…・
しかも、瓦を葺くのに土は使ってないとか???
変なの~(笑)
宋様と和洋と禅様が混じり合ってる、と建築家さんに教えて頂きました☆

有名な楊貴妃観音や、普段は公開されていない霊明殿なども拝観して、
ゆっくりまったり過ごしました。

その後、京都木屋町で熱燗におでんを食べ、バーで一杯。
ギリギリ終電に間に合って、深夜に帰宅しました~♪
ああ、面白かった☆
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by nagiwi | 2010-01-30 22:51 | お寺と仏像 | Comments(4)

秋津遺跡現地説明会に行ってきました。

御所市の古墳時代前期の集落跡から、
方形に巡らされた板塀とその中の住居跡と思われるものが見つかって、
現地説明会があったので行ってきました。

場所はJR玉手駅から歩いて半時間ぐらいの所なんですが、
この御所市と言うところは葛城氏の根拠地とされていて、そこらじゅうに古墳やら遺跡やら神社があるのに、
今回遺跡が発掘された秋津小学校近辺は、これまでは遺跡の空白地帯だったそうで。
半年ほど前、京奈和自動車道路の工事のために試し掘りをしたら、ワンサカ遺跡が出てきて、
「秋津遺跡」と名付けたそうです。

朝からいいお天気で現説日和だったんですが、この御所と言うところ、
我が家からだと、ちょっと不便・・・・
いや、JRに乗ってしまえば45分ぐらいなんですが、そのJRが一時間に一本(笑)
こ~ゆ~場合、問題は帰りよね~、と思いながら、出かけました。
JR玉手駅では例によって沢山の同行の士が下車。
ちゃんと「現地説明会はこちら」の張り紙と、案内の方がいて下さり、その案内通りにぶらぶら歩いて行くと
到着したころは、すっかりぽかぽか暖まりました。

これが遺跡の全景です。
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この遺構は、20センチほどの溝を挟んだ柱穴の列が二重になって、区画を囲んでいる。
そういう区画が三つ出土してて、一番大きいものは南北18メートル以上、東西40メートル以上 !

土坑の形から、溝には約15センチ厚さの板をびっしり並べ、その両側を柱と横木で挟んで塀にしたらしい。
柱を埋めた深さから、塀の高さが推測できるそうなんですが、
その方法によると塀の高さは2メートル位と推測でき、塀の内側で竪穴式の建物跡も見つかったそうです。
で、その形状から、八尾市の心合寺山古墳で出土した、祭祀場をかたどった埴輪のモデルになったとみられるそうな。
その埴輪はこれ。
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説明によりますと、この塀は、政治や祭りを行う神聖な空間を囲んでいたと推測されるそうで。
塀のイメージはこんな風だそうです…
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これがその塀の遺構
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遺構近くの流路跡では、祭祀の道具と思われる小型のつぼなどが多く捨てられていた。
流路跡。
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遺物がたくさん出土した地点
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方型区画の北辺
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全景はこんな感じなんですね~。
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出土した遺物には銅鏃や
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何故か、馬の歯
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勾玉、管玉など
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鉄碎
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 など珍しいものがたくさん出土して、周辺地域が5世紀ごろから活躍した古代の大豪族、葛城氏の本拠地だったことを思い出させてくれます!

だって、遺跡に立つと、葛城山と金剛山が目の前に迫ってて、いやでも葛城氏を思い出すんですよね。
その葛城氏って言ったら、仁徳天皇の皇后だった磐媛の出身氏族なんだし~。
近くには、その葛城襲津彦(磐媛のお父さん?)の墓と言われてる、宮山古墳があるし~。
これは行かねば!と歩きだしたら、15分ほどで宮山古墳着。
道路の反対側には陪塚と思われる小山(ねこ塚)がありました。
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全長230メートル余りの大きな前方後円墳の周りを辿って行くと、ちゃんと登り道があって。
急な階段を登り終えると、そこには先客が数人おられて、石室の中を覗き込んでおられました。
ここは、竪穴式石室の中に長持型石棺が入ったままの状態で見られるんだそうです!
勿論、石室に降りて中を見たんですが、降りてほんとにびっくり!
思いのほか、石室が浅くて、石棺と石室の天井の間にほとんど空間がない…・
そして、目の前に石棺の縄掛け突起がにょっきり!!
石室内を地上から見たところですが、突き出てるのが縄掛け突起、丸い穴は盗掘坑だそうです。
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その盗掘坑から石棺内部を撮ってみました。
石棺の天井石のカーブがはっきりわかりますね~。
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石棺の右肩から奥を見たところ。天井が低いのと、縄掛け突起とがはっきりわかりますね。
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石室はこの北側にもう一つあったそうで、これはその天井石でしょうか…いや~、ここは凄いね~と皆さん大満足で、三々五々、次の目的地へと散って行かれました。
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私も近くにある條ウル古墳に行きたかったんですが、実はこの日、夫は親戚の法事に出かけており、
致命的なことに、鍵を持っていない…おそらく、5時には帰宅するはず…
で、時間を見たら、三時前…
ここから御所までは一時間ぐらい歩くかなあ。
バスは無いし、タクシーの影も見えない(汗)
やむを得ず、宮山古墳の全景を眺めながら御所駅を目指して歩き始めました。
しかし、前方後円墳って、いい格好ね~。
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歩くにはちょうどいいお天気と気温。
途中には「蛇穴(さらぎ)」が。
この「さらぎ」というのは葛城の和名だそうで、倉を意味するらしい…・
それと、役の行者に恋した村娘が失恋して蛇になったという伝説が合体して、
ここの野口神社では「蛇穴の汁かけ祭り」と言うお祭りがあるとか。
ふむ~。

御所駅の南には、鴨都波神社があります。
この神社は、、「鴨の水際(みづは)の神」で、元々は水の神を祀っていたという説があります。
このあたりは葛城川と柳田川の合流地点なんですね~。
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道路際ですが、しんとした雰囲気・・・・・

近くには鴨都波遺跡もあって、すぐそこだったんですが
あいにく、電車の時間が迫っていて。
何しろ一時間に一本なんですよね~(汗)

とっとこ帰ったら、夫はまだ帰宅してませんでした。
夫を閉め出さずに済んで、よかったわ。



 
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by nagiwi | 2010-01-24 23:27 | 現地説明会 | Comments(12)

久しぶりに

奈良検定とはあんまり関係のない本を読みました~。
「魂の古代学…問いつづける折口信夫」
新潮選書で、著者は上野誠先生。
先生はこの本で「第7回 角川財団学芸賞」を受賞されてます☆

折口信夫って奈良との縁も深く、
小説「死者の書」は中将姫と大津の皇子が出てくるんですよね
(有名ですけど、ちゃんと読んだことがありません。
そういえば、奈良検定にも出たことがあったような・)(汗)
なんにせよ、名前は知ってて親しみは持ってるんだけど、詳しいことは知らない、と言う(劇汗)
これって、先日の試験で露呈した私の欠点の最たるものだ、ということで
丁度見つけたこの本を読もうと思ったわけです。

で、この本が面白かった♪
流石、上野先生!!
中身は濃いのにさらさら読めて、折口信夫の唱えた
「まなざしと関係性の古代学」が、なんだかよくわかった気がします。

この中で、上野先生は折口信夫が「大阪のええしのこぼんちゃん」として育ち
しかも、遊民(遊民って、言うところの「かいしょなし」ですよね)であったことが
その「まなざし」を生んだ、と言っておられます。
なるほど~。

実は「死者の書」は一度読みかけて挫折してるのですが、
是非とも再チャレンジしてみよう!という気になりました。


ここからは余談ですが、

昔、大阪の大きな商家では、甲斐性のない実子より商才のある養子をとって家を継がせるのが
一種の常識だったようで、そういう家においては折口信夫のような軟弱な息子は、まあ、言うならば「いらん子」だった・・・・との記述があるんですが

こういう話は、大阪の商家だけではなく、関西では割にあるようで。
夫婦養子、とか、養子娘に養子をとる、というのは一昔前には結構頻繁にあったようです。
実利的だとも言えるし、自分の子供より家が大事か、とも言えますね…
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by nagiwi | 2010-01-17 22:20 | 言葉 | Comments(4)

奈良まほろばソムリエ検定の試験が!

1月10日、わが母校の奈良大学でまほろばソムリエの検定試験がありました。
二級は午前中で、一級とソムリエが午後。

試験開始は午後二時なので、1時過ぎに学校に到着。
105の教室に入ろうとしたら、yumekoさんにばったり。
こういうところで知ってるお顔を見かけると、なんだかほっとしますよね~。
105の受験者は100人近いかなあ、
男性比率が高いし、多分平均年齢も相当高いと思われます(笑)

ここで、ワタクシ、二級の認定証を忘れてきたことを思い出した(汗)
受験証は持ってたんですが…・ぎゃ~、どうしよう~・・・・
それで、座席の間を回っておられた黒服のお姉さんに小さな声で、
「すいません、認定証を忘れました」と囁いてみました。
すると、なにやら用紙に受験証の内容を書き写して、、それOK。
ほっとしました~。
しかし、認定証を忘れるなんて、ほんとたるんますよね~(大汗)

試験内容はと言いますと。
認定支援セミナーで出た問題がそのまま出てたり、昨年までの問題と重複してたり、で
簡単にわかる問題がしばらく続いたかと思うと、
突如として、????これ何???誰、これ????っていうような
まるっきり手に負えない問題が何問か続く、という・・・・
易しい問題と難しい問題の間に、相当大きな差がある感じ。
難しいのはほとんど歯が立ちませんでした。

分かったのも分からないのも、とりあえず全部書いて、終了三十分前ぐらいに教室から出たら、
そこにpunipuniさんの明るい笑顔が!
そしてゆずさんもいらっしゃいました~♪
試験の出来はともかく、懐かしいお顔を見て、いろいろお話ができるのって、ほんとに楽しい☆
待つことしばし、独楽さん、yumekoさん、そして初対面のひろこさんも合流して
バスで奈良へ。
メローカフェで、答え合わせに突入しました(大汗)
いや~、もう~、一杯間違ってる~(涙)
しかも、途中で訂正したのが間違ってて、訂正しないのも間違ってるというダブルパンチ(劇汗)
もう、いや、採点はしません…したら滅入るよ~(笑)

去年まぐれで二級が受かった私ですが、
一級はまぐれも勘も通用しないということを実感してしまいましたわ~。
四つの回答から一つを選ぶときに、最初に除外する二つは割に簡単に選べます。
で、二級の場合は、二択をするときに、正しいのはこっちですよ~って匂いがしたんです(笑)
でも、一級は、まるっきり匂いませんでした(汗)
あいまいな知識や断片的な記憶ではダメなんですよね。
ま、ええわ、来年また頑張ろう!

さて、この後の反省会は寺林のキッチンペピタで。
独楽さんのテキパキとした采配の元、ワインやビールやウーロン茶で乾杯して、反省会の始まり~♪

今日が初めてのひろこさんと独楽さんがソムリエに挑戦ですが、お二人の出来栄えはなかなか良さげ。
今年の一級の問題はソムリエみたいなマニアックさよね~などと、大盛り上がり。
奈良の古代の話でこんなに盛り上がってお喋りができる場があるって、ほんとに楽しいよね~、

周りの人から見ると、私たちって、相当マニアックなんでしょうね。
いや~、自分では、ごく普通のつもりなんだけどなぁ(笑)

それに、キッチンペピタは、美味しい!

順不同ですが、一部をご覧ください☆
これ、なんだっけ?おいしかったよ~。
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エビマヨと串カツ?
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ブリのなんとか。
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お刺身盛り合わせ。
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お肉のたたき、いろいろなソース添え。
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締めはお蕎麦と黒米カレー
4人分のコースと単品二つを6人でシェアして、お腹一杯になりました。

後はもうカレーだけ、って言うときになって新幹線の時間がある独楽さんが帰られました。
お名残おしかったです~。
が、私たちのテンションは落ちることもなく、あれやこれやと大盛り上がり…
最初っから最後までお喋りのタネが尽きることはありませんでした。

気の合う仲間との楽しいおしゃべりって、何物にも代えがたい喜びです♪
おかげで、出来栄えの悪さもなんのその、楽しく帰宅したしました。
皆様、また次回もよろしくお願いいたします☆

独楽さん、あのカレーもお蕎麦もすんごく美味しかったよ(ニヤリ)
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by nagiwi | 2010-01-13 02:07 | まほろば検定 | Comments(16)

明けましておめでとうございます☆

地球温暖化、と言われながらも、寒さが厳しいお正月になりました。
本年も何とぞよろしくお願いします。

先日の新聞で、大伴家持が天平勝宝2年正月2日に、赴任中だった越中での宴の席で詠んだ歌として、
こんな歌が紹介されていました。

あしひきの 山の木末の ほよ取りて かざしつらくは 千年寿くとぞ
(山の梢に生えている「ほよ」を取って髪に飾ったのは、千年続く長寿を祈ってのことですよ。)

「ほよ」というのはヤドリギのことで、冬枯れの木の幹などについた、鳥の巣のような緑色の塊。
小鳥が宿り木の果実をついばんで、別の木へと飛んで行っては、そこで次々繁殖していくそうです。

古代の人は、冬になって丸裸になった木の上にある常緑のヤドリギに、永遠の命を見たのか、
このヤドリギは西洋でもおめでたいものと考えられていて、
クリスマスには必ず飾られ、ヤドリギの下では誰にキスしてもかまわない、とされています☆
洋の東西を問わず、時代を問わず、同じような伝承があったんでしょうか。
家持の赴任した越中でも、お正月にはこのヤドリギを髪に飾って長寿を祈ったのでしょう…

「ほよ」は手元にありませんけど、新年にあたって、皆様のご長寿をお祈り申し上げます~♪
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by nagiwi | 2010-01-01 22:45 | 言葉 | Comments(6)

「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作高橋睦郎・・・多分)私なぎの物思いの幾つかを・・・


by nagiwi
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