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カテゴリ:お寺と仏像

  • 一か月ぶりの更新です(汗)
    [ 2010-05-19 20:56 ]
  • 河内観心寺
    [ 2010-04-20 12:04 ]
  • 真冬の京都へ
    [ 2010-01-30 22:51 ]
  • 国宝十一面観音in京都
    [ 2009-11-26 00:14 ]
  • 唐招提寺☆
    [ 2009-11-07 15:14 ]
  • 国宝十一面観音&正倉院展
    [ 2009-11-02 21:48 ]
  • 国宝十一面観音in京田辺
    [ 2009-08-26 19:19 ]
  • お盆に読みました。
    [ 2009-08-23 10:07 ]
  • 国宝十一面観音in 大阪
    [ 2009-07-21 16:40 ]
  • 国宝十一面観音
    [ 2009-07-07 22:21 ]

一か月ぶりの更新です(汗)

地球温暖化はどこへ行ったの?と言いたいような気温の低い日が続くかと思うと、
突如として真夏のように暑かったり、
春らしい日が少ないまま、梅雨に突入しそうな今日この頃です…

その天候不順の間、
流石にちょっと体調を崩しかけたのに加えて、
右膝をねんざしてしまうし、
お出かけはぎっしり詰まってるし、
アフリカにいた息子は出張で三日ほど帰ってくるし、

なんだか落ち着いてPCに向かう余裕がありませんでした~。

昨日、一昨日と久しぶりに一日中在宅し、だら~っと過ごした結果、
気力が回復してきたみたいです☆

と書くと、なんだかずっと気力がなかったみたいなんですが、ま、そんなことはありえません(笑)

この一カ月ほどの間に
☆信貴山朝護孫子寺に行って、信貴山縁起絵巻を見、金運のお守りをゲット☆
すごくご利益がありそうな日本一大地蔵尊
中秘仏の毘沙門天立像が特別公開中でした。

☆雨の中、春日大社神苑の藤を堪能☆
雨のせいか、甘い香りがいっぱい♪

今年は例年よりも満開が遅かったようです。

☆長男一家とバーベキューパーティ

京都承天閣美術館柴田是真の漆器を☆

京都文化博物館池田重子コレクションを☆

☆次男の出張とアフリカへの帰国☆

☆千住真理子のバイオリンコンサートへ☆

璉珹寺(紀寺)へ☆
このお寺は、明日香の小山廃寺が平城京へ移されたが、のちに紀有常によって再興されたとか。
上半身は裸形で袴姿の阿弥陀様は光明皇后をモデルにしたそうです。
境内は、蕃茉莉花や
大山蓮華の香りでむせかえりそう
脇侍のカヤの木の一木造りの観音像が印象に残りました。

とまあ、これだけ行事があったら…そりゃあ、疲れますよね(笑)

この間、ひざの具合がいまいちで、土曜日の明日香ウォークに行けるかどうか不安だったんですが、なんとか回復しました!

明日からまた連日予定が入ってますが、土曜の明日香ウォークを楽しみにがんばります♪


by nagiwi | 2010-05-19 20:56 | お寺と仏像 | Comments(10)

河内観心寺

4月17日、河内観心寺にある国宝如意輪観音
年に一度の御開帳に行ってきました。

このお寺は、役行者の建立になるものでしたが、空海によって北斗七星が勧請されてのち
真言宗のお寺になったそうです。
年に一度の御開帳が土日と重なったせいか、境内にはたくさんのボランティアさんがおられて、
駐車場はほぼ満員。
それに、今年初めてと言っていいほど暖かで、いいお天気!
後醍醐天皇の信仰厚く、金堂は楠正成によって作られたとか。
南北朝時代には後村上天皇の御在所もあったそうです。
境内には梅林や桜、椿、つつじ、そのほかさまざまな草花が植えられて、
花の寺25ケ寺の一つに数えられています。
今は楓の若葉が花のよう。
美しい国宝の金堂の中は、ほぼ満員。
ご住職のお話を聞かせて頂きながら拝見した如意輪観音は、
平安時代の作でかやの木の一木造り、109センチ。
馥郁としたお顔は、法華寺の十一面観音にどこか似ておられました。
法華寺と同じく、嵯峨天皇の皇后橘嘉智子がモデルだと言われていると聞いて、納得。

境内には、楠正成の首塚もあります。

緑滴る境内の小道。
楓と桜が植えられてます。
花の季節や紅葉の季節は、さぞきれいでしょうね!
閑散とした山寺をイメージしていたのですが、実際には、山懐に抱かれた、
暖かみのある美しいお寺でした。
が、何より綺麗だったのは、この日の青空!
血汐紅葉の赤と、若葉の緑色と、針葉樹の濃い緑、そして青空の対比を見て、
ほんとの春がやってきたんだなあと実感☆

by nagiwi | 2010-04-20 12:04 | お寺と仏像 | Comments(7)

真冬の京都へ

いつもの友人から、京都へ行こう!とのお誘いがあって。
私が選んだのは、東福寺と泉涌寺。
彼女の友人の建築家さんがご一緒でした。

東福寺は紅葉の名所としてとっても有名で、その時期には京阪の駅からお寺まで、
それはもう、ものすごい混雑なんですよね~。
でも、今は京都も奈良もシーズンオフで、あたりは閑散としてます。

塔頭の白壁越しに、ピラカンサスの実が真っ赤。


東福寺の境内にあるたくさんの楓の木々は、この時期にはすっかり葉を落としていますが、
その楓の木々の向こうには、通天橋がこの世とあの世をつなぐ幻の橋のように浮かんで。
人影のない通天橋
屋上に閣を持つ、他に類例を見ない開山堂。
この日の朝は冷え込んでたようで、手水鉢には薄氷が張ってました。

この日の写真の殆どは、ご一緒した方が撮ってくださったもの。

三門。
カメラも腕も違うんでしょね~。すごく綺麗に撮れてます☆

東福寺から泉涌寺へと向かいます。
長く皇室の菩提寺であったため「御寺」とよばれるこのお寺に行くのは何十年ぶりかなあ。

これは重要文化財の仏殿。
「一重もこし付入母屋造り本瓦葺き、唐様建築」で、
運慶作と伝える阿弥陀・釈迦・弥勒の三尊仏が御本尊と言うことなんですが、
なんというか、アンバランスなんです~。
二層になってる屋根の二層目は一層目に比べてうんと高いし、
内部の天井には、天井板は無くて、何故か裳腰で飾られてる!
建物の内部に裳腰が付いてるのって、初めて見た気がします…
しかも、一階部分は、なんの飾りもなくがらんとしてるし、
御本尊は建物の割に小さいし…・
しかも、瓦を葺くのに土は使ってないとか???
変なの~(笑)
宋様と和洋と禅様が混じり合ってる、と建築家さんに教えて頂きました☆

有名な楊貴妃観音や、普段は公開されていない霊明殿なども拝観して、
ゆっくりまったり過ごしました。

その後、京都木屋町で熱燗におでんを食べ、バーで一杯。
ギリギリ終電に間に合って、深夜に帰宅しました~♪
ああ、面白かった☆
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by nagiwi | 2010-01-30 22:51 | お寺と仏像 | Comments(4)

国宝十一面観音in京都

今年の四月、琵琶湖畔で出会った十一面観音に魅せられて始まった
友人と私の、7体ある国宝十一面観音を全部見よう!という企画も、
ついに最終回となりました。

最後を飾るのは、京都の六波羅蜜寺の十一面観音。
このお寺は、平安時代中期、空也上人によって開かれたそうです。
空也上人って、中学や高校の教科書で一度は見たことがあるはずですね。
疫病が京の都に蔓延した平安中期、自分の彫った十一面観音を車に乗せて、
念仏を唱えながら市中を引き歩き、病人を癒して歩いたとか。
阿弥陀聖とか市聖、市上人と称されて、浄土教の先駆者とも言われていますね。

この六波羅には平安末期には平家の屋敷が立ち並び、
鎌倉時代には六波羅探題が置かれた場所でもあります。
京都は歴史がミルフィーユのように重なっている、というのは私の大好きなフレーズなんですが、
六波羅の歴史はまさにミルフィーユのように折り重なりあい、今日に至っています。

その空也が引いて歩いた十一面観音が、今回私たちのお目当ての国宝です。
250センチ余りの大きな木造一木造り。
秘仏とされていて、12年に一度辰年に開帳されるものなんですが、
今回、中興の祖である花山法皇の千年忌で特別に公開されていました!
いや~本来なら三年は待たなくちゃいけなかったんですよね~。
私たちって、ラッキ~♪

何度かの戦火を潜り抜けた本堂は1362年の再建。
江戸時代までは広い寺域を誇ったこのお寺ですが、明治の廃仏毀釈で、現在は市街地の中です。
平清盛の塚や、阿古屋のお墓もある…

こちらの十一面観音は、平安時代の作らしいまろやかな体つきと、ふくよかなお顔でした。
お手先からは七色の糸が五鈷杵につながって、結縁となっていたので
五鈷杵に触れてゆっくりお参りしながら、この半年余りに拝観してきた7体の観音像に思いを巡らせて。
それぞれの仏像の細かな特徴は忘れても、まとっておられた雰囲気は忘れないものですね。

宝物庫に収蔵された仏像をいくつか拝観して本堂に戻ってきたら、ちょうどご加持が始まるところ。
一人づつご住持の前に座らせて頂いて、五鈷杵を持って手を合わせ、
観音への願いを念じさせて頂いて加持を受けた後、内陣に入ってご焼香をするという
思いがけない展開になりました。

特別御開帳のため、日に何度かご加持が行われているようでした☆
私たちって、ほんとにまったくラッキ~だわ♪

こちらのお寺は数珠を持ち、念仏を唱えておられる参拝客も多く、信仰を集めていることがよくわかりましたが、
若い女性が多い気がします…
仏像ブームのせいかしら?

お寺のそばには、「幽霊子育て飴本舗」というお店があります。
江戸時代に、妊娠中に亡くなったお母さんのお墓の中から赤ちゃんの泣く声がするので、
掘ってみると、男の子が泣いていて。
近くの飴屋さんには毎晩若い女性が飴を買いに来ていたのが、坊やが見つかってからはぱったり来なくなったそうで・・・
きっと、幽霊が赤ちゃんに舐めさせるために買いに来たに違いない、ということから
幽霊の子育て飴、として有名になったそうですが…・
その飴屋さんが今もあるなんて、しかも、ほんとに小さなお店でびっくり!


これで十一面観音巡りは一応終わったんですが…・
なんかすごく良かったよね…これもご縁よね…・次は何にしようかな…
などと話し合っています…・
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by nagiwi | 2009-11-26 00:14 | お寺と仏像 | Comments(6)

唐招提寺☆

唐招提寺の金堂では、10年にわたって平成の大修理がおこなわれていました。
その間、何度か見学会に行ったり、
修理中の盧舎那仏や千手観音を見せていただいたり、
奈良博にお出ましになった鑑真和上像を拝観したりしてたんですが
遂にそれも終了!
11月1日から3日まで、金堂平成大修理落慶法要が行われました☆

そして4日からは、十年ぶりの金堂一般公開。
これはなんとしても行きたい!と5日に行ってきました♪

近鉄を尼ヶ辻駅で降りて、住宅街の中を歩いて行くと、垂仁天皇陵の陪塚が

垂仁天皇陵の陪塚としては、お掘りの中の田嶋守のものが有名ですが、
全部で6基の陪塚があるそうで、これはそのうちの一つらしい。
最近電車の中から見る垂仁天皇陵のお堀が妙に赤くて、変だなあと思ってたんですが、
近くで見ると、やっぱり赤い。

そばを歩くと、お堀の水が生臭いけど、これって赤潮??
とはいえ、この天皇陵はほんとにきれいな形です☆

写真中央の小さな木立ちも陪塚らしいですよ。
秋の大和路らしいのどかな風景ですね~♪


唐招提寺へは、尼ヶ辻の駅から1キロほどでしょうか、この日は良いお天気で、
ぶらぶら歩きにぴったり☆
近づくにつれて警備員の姿があって、いつもよりは人影が多い気が。
やっぱり、10年ぶりの一般公開ですものね!


ああ、なんてきれいなんでしょう!

井上靖の『天平の甍』で有名になった、美しい大屋根ですが、
この金堂は今回の大修理で781年以降の建立であることが分かったそうです。
金堂の素屋根は、去年には取り払われてたんですが、
境内には工事の車が行きかったりしてて、ざわざわしてました・・・・
それがこの日は参拝客でいっぱい。
皆さん、金堂の中を覗き込んでおられましたが、
私は、ここから屋根を仰ぎ見るのが大好き。
可愛い隅鬼が見える気がします。
人が多いとは言いながら、講堂の前はし~んと静か。
これでこそ、唐招提寺です(笑)
私の好きな、芭蕉の句碑のある旧開山堂前

いつものように、鑑真和上のお墓にお参りし、境内をしばらく散策して帰りましたが
やっぱり唐招提寺は良いなあ・・・・

遠く奈良時代に、中国の大明寺から、数々の苦難を乗り越えて奈良にわたってこられた鑑真和上。
その志を今日に、ストイックで、商業主義とは縁遠いこのお寺がようやく成し遂げた平成の大修理・・・
いろんな人のご苦労があったのだと思うと、感無量ですよね…・
このお寺は、いつ来ても心洗われる思いです☆

この日のランチは唐招提寺と薬師寺の中間にあるお蕎麦屋さんで。








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by nagiwi | 2009-11-07 15:14 | お寺と仏像 | Comments(10)

国宝十一面観音&正倉院展

この季節、法華寺、海龍王寺、不退寺では、秘仏を公開しています。
国宝十一面観音を全部拝観しよう!を合言葉にしている友人と私は、
法華寺の十一面観音を拝観しようということになりました。

当初は、佐保寺の三観音を見た後で正倉院展と阿修羅も…と言う予定だったんですが
彼女に所用が入って、法華寺と海龍王寺の十一面観音を二人で見た後、
私一人で正倉院展に行くことに。
連休の谷間とはいえ、きっとすごい人出だろう、と覚悟したんですが、
幸いにも(?)朝起きたら、雨模様で、その上、風も強く、寒い!!
しめしめ、これなら混雑は少しは緩和されるんじゃないかな~、と淡い期待(笑)

大和西大寺で待ち合わせて、彼女の車で法華寺へ。
佐保路のお寺は、こじんまりとしたいいお寺が多いんですが、
西大寺の駅からや、お寺とお寺の間は、あんまり趣のない道を歩くことになるのが難点です・・・・

彼女は、十一面観音にハマってから、白州正子さんの文章などを読み漁ったようで、
そのイメージと、実際の立地に違和感があるらしい。
そりゃあ、そうですよね~。
白洲さんが奈良に来られたころ、この佐保路は、田んぼや畑や雑木林の真っただ中。
それが今は車がガンガン通る国道のそばなんですから。

でも、、ね。
白洲さんが来られた奈良は、都があった奈良ではない・・・・
1300年前、平城京は人口10万人を有した時代の先端を行く近代都市。
そして、佐保路のある左京一条は、都のど真ん中。
総国分尼寺として光明皇后によって建立された法華寺の広い寺域の周りには
貴族の館が立ち並び、朝夕、華やかな牛車が行きかったことでしょう。
やがて都が移り、時代が下って、奈良は静かに衰えて。
そのなかでも人の暮らしは繰り返され、近代都市は田圃と雑木林へと姿を変えたのです。
そう思うと、また違う感慨があるよね…・

しかし・・・って、こうして見るとやっぱりいいお寺ですよね。
門跡寺院である法華寺は、どこもかしこも優美で美しい。
そして本堂におられる十一面観音は、彼女にとっては思いのほか小さかったようです。
紅色の残った唇や肩にかかる髪…光明皇后をうつしたとも、檀林皇后嘉智子を写したともいわれるのが頷ける、たおやかなお姿。
「ふじわらの おおききさきを うつしみに あいみるごとく あかきくちびる(会津八一)」
この慈光殿と言う収蔵庫には、光明皇后臨終の枕仏と言われている、
国宝の阿弥陀三尊像及び童子像の三幅の掛け軸があります。
ずいぶん退色していますが、意志の感じられる眼差しが見る者の心を捉えます。
御所のお庭を写したといわれる庭園も公開されています。
如何にも尼寺らしく、小さくて可憐で清らかなお庭。
幼くしてこのお寺に入って、ここで一生を過ごす、貴い身分の少女も、
このお庭にはきっと慰められたのでしょうね。
低い屋根は「上の御方」と呼ばれる奥書院。大きい屋根は本堂です。
小高い丘には背の高い木、手前には低い灌木が植えられ、手前の池には杜若が。
瓦にも、障子の引き手にも菊のご紋がついてました。
お庭にはたくさんのドングリや・・・
黄色く実った梔子の実
本堂の前に咲くエリカの花。
華楽園と言う庭園には、秋の草花が無造作に咲き乱れていました。
椿かな。ほのかに入った薄紅色が美しい。
凛とした静けさのある美しさは、この日の冷たい空気にぴったりでした。



次に、海龍王寺に向かいました。
私が高校生の時、このお寺の門は閉ざされ、打ちつけられていました。今はちゃんとあいていて、それだけでうれしい私です(笑)
それでもまだ、寂れた風情の参道…いいわぁ。。
光明皇后の皇后宮の北東隅に立てられたことから「隅寺」と呼ばれていました。
こちらの十一面観音は鎌倉時代の作品で重要文化財に指定されています。
長らく秘仏であったせいか、彩色も鮮やか。
8世紀前半の様式で建てられた、国宝の五重塔小塔。
元興寺にも、こういうの、あります!
本堂の屋根。
時間を切り取って閉じ込めたような境内でした。



時間を見ると、午後4時前。
友人と別れ、混雑状況を気にしながら正倉院展に向かうと、
大正解!
行列の影も形もありません!!
館内も静かで、やったね~♪
今年は、紫檀木画槽琵琶や、金銀花盤、平螺鈿背円鏡、光明皇后の真筆の楽毅論(藤三娘、との署名がありました!…他は読めません)(汗)さまざまな刀子などに人だかりができていましたが、それもほどほど。
しかも、どんどん人は少なくなっていって、ほんとに見やすい☆
私が心ひかれたのは、貝の飾り具(貝玦)!
三日月みたいな形に夜光貝をくりぬいたもので、小さくて可愛いの。
伎楽面のところにあった、馬の頭。
なんかリアルで面白い~。
漆花形箱・・・・今もつややかな漆の色と、形の面白さ!…ほしいわ…
それから、宝相華模様の琵琶の袋と組み帯。

好きなものを繰り返し繰り返し見て、すっかり納得し、
外に出てみると、もう夕暮が迫っていて
残照の興福寺境内は、思いっきり冷え込んでおりました。


朝一番の酔狂会も良いけど、夕方の奈良博も捨てがたい魅力がありましたよ。

by nagiwi | 2009-11-02 21:48 | お寺と仏像 | Comments(8)

国宝十一面観音in京田辺

もう秋が来たのかしらと思うほど爽やかな風の吹いた昨日
国宝十一面観音を求めて、京都府京田辺市の観音寺に行ってきました。
もちろん、いつもの悪友と一緒に、です(笑)

京都から来る彼女と近鉄三山木駅前に12時半に待ち合わせ。
お昼ごはんを食べてから、とにかく観音寺までタクシーで行き、
その後は蟹満寺に行くか、一休寺に行くか、寿宝寺に行くか
あとで考えよう、という計画です。

このあたりにはまるっきり土地勘がなかったんですが、
この近くには同志社大学田辺校地があるし、学生のいるところには何かお店があるはずだし、
JRの三山木駅も隣接した駅前なんだから
レストランや、ちょっとしたカフェの一軒ぐらいはあるだろう、という
私の目論見は、駅を降りた途端、脆くも潰えました(涙)

なんも、ない・・・・・

いや、駅自体は広々として高架になってて、きれいなんですよ。
駅前には広いロータリーが美しく整備され、バス乗り場がいっぱいあるのに
降りたのは、ほんの2,3人(汗)
もちろん、喫茶店もレストランもなく、ロータリーが広くてきれいな分驚いてしまって
彼女と二人、絶句してしまいました。

この駅は、このバスは、採算、取れてるんだろうか???

あたりを見回してようやく一軒見つけた「三山木食堂」でお昼ごはんにありつき、
タクシーで観音寺に向かいます。
先日観音寺に電話させていただいた時、
「バスで…」という私にご住職が
「バスは二時間に一本なので、タクシーでどうぞ」と教えてくださったんです。
はい、確かにバスは二時間に一本でした(汗)。
で、行きはタクシーで、帰りは歩いても良いよね~、と乗ったタクシーの運転手さんは
とっても親切で、蟹満寺は今修理中なので国宝の釈迦如来は見られないと教えてもらいました。
十分足らずで、観音寺に着きました。

観音寺は、天武天皇の勅願によって義淵僧正によって開基されたお寺で、
往時には七堂伽藍を有する大寺だったとか。
でも、数度の火災により、今は本堂の観音堂が残るだけです。

桜並木の向こうが観音寺…
今は緑の美しい田圃ですが、春には菜種の花が黄色く咲きそろい、
満開の桜とともにそれはそれはきれいだそうです~。

山懐に抱かれた静かなお寺。
タクシーから降りた私たちに、ご住職が「本堂へどうぞ」と声をかけてくださって
石畳を踏んでまっすぐ進み、上がらせていただきました。

二人ほどおられた先客と私たちのために、ご住職が鐘を鳴らし、お経をあげてくださいます。
こちらの十一面観音は木芯乾漆造りという、私好みの観音様、のはず。
どこかな~ときょろきょろする罰当たりな私ですが
十二間四方ほどの小さな本堂には…それらしいものが見当たりません。
私たちの無病息災などを祈ってあげてくださったお経が終わると、
ご住職がさらりと立ち上がって、前立ちの向こうのお厨子の扉をあけられたら

そこに、十一面観音が!!!

し、しかも

そのまん前へ「どうぞ」と!!

ぎょ、ぎょえ~~☆
ガラスも、「ここまで」の柵も、なんにもなしで
私と観音様の距離、20センチです!!!

奈良のお寺では仏像と人との距離が近いことはよくあることですが
国宝がこんなに間近にあるなんて・・・
だって、観音様の頭上にある狗牙上出面の小さな牙まで見えるんですよ!

なんぼなんでも、さすがの私も、
度肝を抜かれました!!

お寺の由来や沿革を語ってくださるご住職の声を聞いているうち最初の驚きが鎮まって、
つくづく眺めさせていただいた観音様は
天平のおおどかな優しい表情。
お体も木芯乾漆造りらしい柔らかな曲線を描いて、いとおしい…・

そして、私たちのためにお経をあげ、お厨子を開き、お話をして下さるご住職の
なんとありがたいこと…
この地の人々の心やさしさと厚い信仰とが、
この優美な観音様を守っていたのですね。
国宝であるとないとに関わらず、人々の心を捉え、守らずにいられない心地にさせる
そんな仏様でした。

このあたりは、奈良とのかかわりの強いところで、
恭仁京跡があったりり、海住山寺などのお寺も奈良時代のものがほとんど。
また、お水取りの松明の竹はここから送っているそうです。

本堂を辞して、あたりを散策した後、さて、これからどうするか、ですが。
彼女も私も、コーヒーが飲みたい。喫茶店に入りたい(笑)
しかし、ここから駅までの間にそれらしいお店は無かった…

で、タクシーを呼んで、一休寺へと向かうことにしました。
一休寺のHPに、抹茶が飲めるって書いてあったので(汗)

一休寺は、あの(笑)一休さんが晩年を過ごし、亡くなったお寺。
確か、晩年の一休さんは森女という女性と一緒に住んだはった、と聞いたことがあったので
小さな可愛い庵を想像していたんですが
ここでも大きな驚きが!
なんか、すんごく大きいお寺や…
境内は苔むした緑に覆われ、木漏れ日が美しく。

その上、一休さんは天皇の皇子だったので、お墓は宮内庁の管理で、扉には菊のご紋!
うみゅ~、イメージと違う・・・・
江戸時代再建の重要文化財の方丈には一休禅師木像がありましたし
方丈には南庭、北庭、東庭の三面からなる方丈庭園があって、
これは見事な石組の枯山水の蓬莱庭園(北庭)


夏の平日のこととて静かな境内でしたが、お掃除の行きとどいた見事なお寺でした・・・
首尾よくいただいた(笑)お抹茶には美味しい落雁が添えられていて
たっぷりと美味しかったです♪
ここへきて正解やったね。

本堂も方丈も、一休さんが亡くなってから建てられたもののようでした。

境内にはこんな可愛いお地蔵さまがたくさん。


ようやく傾き始めた太陽を背に、新田辺の駅までぶらぶら歩き、
次回を約して、あっさり別れた私たちでした。

が、
これで5体の十一面観音を見た友人から一言。
「十一面観音は、どうして、どれもこれも、こんな辺鄙なところにあるの?」

た、確かに、それは言える…
なんでかなあ・・・・・???

by nagiwi | 2009-08-26 19:19 | お寺と仏像 | Comments(6)

お盆に読みました。

この春から始めた国宝十一面観音詣でですが、
7つのうちの4つをすでに詣でて、来週には観音寺に行く予定です。

のんびりとしたお盆を過ごしながらPCを検索してみたら、
「名文で巡る国宝の十一面観音」という本にヒット。
題名に惹かれて購入しようとしたら、amazonでは在庫なし。
ないとなると余計にほしくなるのが世の人の常、ですよね(笑)
あちこち検索して紀伊国屋bookwebで発注しました。

帯には「13人の作家たちをナビゲーターに日本の古寺を歩く」とあって
白洲正子をはじめとする高名な作家の書かれた国宝十一面観音に関する文章が
一部、または全文掲載されていて、
昭和50年代までの文章が中心ですね。
後ろにお寺に関する簡単なインフォメーションがついていました。

法華寺は亀井勝一郎、和辻哲郎、杉本苑子、会津八一、とそうそうたるメンツ(笑)
室生寺は白洲正子、佐多稲子、陳舜臣、
渡岸寺には白洲正子、梅原猛、吉村貞夫
聖林寺は、和辻哲郎、永井路子、立原正秋・・・このあたりは、やっぱり人気があるのね~。
で、観音寺は白洲正子、六波羅蜜寺は津田さち子と一人づつ、
道明寺に関する文章は独立したものが見つけられなかったのか、
井上靖の「十一面観音」という十一面観音全般のことを語った文章の中に、
ちょろっと紹介されてるだけです(汗)
道明寺、よかったのにな~。
やっぱり、奈良は地元の利がある?…ってどんな利やねん(笑)

和辻哲郎の「古寺巡礼」は、たしか大昔に読んだことがあります。
白洲正子の物は、数年前に起きた白洲正子ブームの時に本屋で立ち読みした記憶が(汗)
井上靖はネット上で十一面観音を検索するとしょっちゅう引用されてるし
亀井勝一郎と会津八一は、どこかで(どこで?奈良文化論でもらった資料で?)見かけたような…(大汗)

中では佐多稲子の室生寺詣でのお話が好きだったのと、
吉村貞夫の「渡岸寺の十一面観音を見たとき、強い霊性を感じた。
それは霊木を渾身の信仰力で彫りあげたからだろう」という記述に強く共感しました。

面白いのは、女性の作家さんの作品の多くは、50代のころに書かれたものであること。
ちょうど私と同年代のころの文章…
お寺や仏像が身近に感じられる、そういう年頃なのかもしれませんね。

一度は目を通すといいかと思いますが・・・・
これで1600円はちょっと高いような(汗)

by nagiwi | 2009-08-23 10:07 | お寺と仏像 | Comments(2)

国宝十一面観音in 大阪

7つある国宝十一面観音を全部見たい!という友人のリクエストをうけて始まった国宝めぐりに、
7月18日に大阪府藤井寺市に行ってきました。

今回のお目当ては、藤井寺市の道明寺にあって、毎月18日に開扉されるんです。
この藤井寺市というところは、私の家から車でならすぐそこなんですが、電車で行くと、遠い!
せっかくここまで行くのだから近くに何かあるかしら、と検索してみたら、
藤井寺市には葛井寺(ふじいでら)というお寺があって、ここには国宝の千手観音があるとのことなので、それも見よう!ということに決定。

大阪府内の国宝仏像は4体で、そのうち2体がこの藤井寺市にあるんです~。
ま、このあたり河内飛鳥は、古市古墳群があったりして飛鳥時代より栄えたところ。
葛井寺は、百済王族の子孫である渡来人系氏族葛井連(ふじいのむらじ)の氏寺として、
8世紀中頃に創建されたと推定されるそうですし。
道明寺周辺は、菅原道真の祖先にあたる豪族、土師(はじ)氏の根拠地で、
道明寺は土師氏の氏寺として建立されたのが始まりだとのことでした。
確かに、近鉄の駅にも土師の里というのがあったり、道真ゆかりということで道明寺天満宮がありました。

午前中は今にも雨が降りそうだったのに、待ち合わせのお昼ごろにはものすごい青空(笑)
藤井寺の駅前からは彼女の車で、葛井寺までナビが連れて行ってくれます☆

国道を一筋入って、昔ながらの細い道が家並みの中を通って行くと
重要文化財の四脚門が

この日は月に一度の千手観音の特別開扉ということで、西国三十三ヵ所参りのバスも来て
広々と明るい境内は結構にぎやかです。

こちらの千手観音は脱活乾漆造り、ふつうは千手観音といっても40本ぐらいのお手があるだけですが、
ほんとに千本の手がありました(実際は1041本)。
ほんまもんの千手って、唐招提寺の千手観音とここぐらいかな?
このお手は全部外れるそうで、どれもかけてないって、奇跡的ですよね~。
天平仏らしいゆったりとしたお顔だちで、いいものを見せて頂きました!

近くで軽く休憩した後、お目当ての道明寺へ。
しかし、ここへ行くにはまたもや古い町並みを通って行くんですが、
道は狭いし、お寺の前の駐車場も門前にあるような、ないような(笑)。

こちらは尼寺だそうで、如何にも尼寺らしい清らなたたずまいのお寺で
境内の白砂にはきれいな箒目が。
こちらの十一面観音はカヤの木の一木造り。
金箔や漆を使用しない生地仕上げの檀像ですが、思ったより小さくて、それも尼寺らしいですね。
軽く右足を一歩前に出した動きのあるお姿で、請来仏ではないかとも言われているそうです。。

本堂前の水盤には百合の花が浮かべられていました。


この日はもう梅雨が明けたのかと思うほど暑くて、車のありがたみが身にしみました(笑)。

これで、私たちが見た国宝十一面観音は4体になりました。
次はどこに行こうかな~♪

by nagiwi | 2009-07-21 16:40 | お寺と仏像 | Comments(6)

国宝十一面観音

6日の月曜日、国宝十一面観音を見ようと
桜井の聖林寺と室生寺に行ってきました。
今年の春、友人と二人で行った琵琶湖畔の渡岸寺の
国宝十一面観音が忘れられなくて。
日本に7つある国宝十一面観音を二人で全部見ようということになったんです。

聖林寺は一年中拝観できますし、室生寺は9月まで金堂が特別拝観中なので
この二つが手始めになりました。

桜井駅で昼前に待ち合わせ、聖林寺へ行ってもう一度桜井駅まで戻り、
近鉄電車で室生口大野まで。
室生口大野から室生寺までバスで往復
というのがこの日の予定なんです…

一番大きな問題は、足の悪さ(汗)
桜井駅から聖林寺へのバスも、室生口大野駅から室生寺へのバスも、
よくあって一時間に一本(大汗)

室生寺から室生口大野への最終バスの時間から逆算してみたら
桜井駅から聖林寺へはタクシーで行くしかなくて(劇汗)
いや、季節が良ければ歩くんですが、梅雨の晴れ間のカンカン照りで、
歩いたら熱中症間違いなし、っていう感じでしたので…・

というわけで、聖林寺に到着し
駐車場でタクシーを降りて坂道を登るとほどなく
苔むした石垣と門が!

石段を登りきると、桜井の町から大和平野が眼前に広がって見事な眺めです。

受け付けには歩き始めたばかりの坊やがいるという、生活に密着したお寺。
小さな境内ですが清らかなたたずまいで、鳥の声が聞こえて。

聖林寺の本尊は子安延命地蔵菩薩で、
これが実に大きな石のお地蔵さまで、びっくり!
安産、子授けの霊験あらたかだそうです♪

お目当ての十一面観音は観音堂に安置されていました。
これはもとは三輪神社の神宮寺であった大御輪寺で秘仏とされていたものが
明治の廃仏毀釈の1868年、こちらへ移され、フェノロサと岡倉天心によって開扉されたもの。
天平時代の木芯乾漆造、
身の丈2メートル余り、均整のとれたお姿は豊満で量感に満ちている一方
左手に持つ平瓶からのびる花茎の優美なライン、指先のたおやかさ、天衣のひだのあでやかさ、など
いくら眺めても、見飽きませんでした。

半時間以上も眺めた後お寺を出たんですが、バスが来るのにまだ少し時間があったので、
次の停留所までぶらぶら歩き、やってきたバスに乗って駅まで戻りました。
炎天下とは言いながら、田んぼを渡る風はさわやかでしたよ。
暑くても、歩くのは楽しいですね☆

桜井から室生口大野までは15分余り、駅を降りると空気が違います!
どこもかしこも緑が濃くて、風はひんやりしてて
都会っ子の友人は、大喜びでした。

バスは数人の乗客を乗せて発車、大野寺の磨崖仏の横を通って室生寺へと向かいます。
室生川と緑濃い山を見ながら走って、20分かからなかったんですが、距離にしたら相当ある…
バスを降りる時、運転手さんが最終バスの時間を教えてくれて、
くれぐれも乗り遅れないように、と助言してくださいました。
そりゃあ、そうです~、この距離は歩けない・・・・っていうか、
歩いてるうちに真っ暗になる??(笑)

室生川の清流の音が心を洗うようです。

朱塗りの美しい山門は、気のせいかこじんまりと愛らしく、参拝の人影もまばらで。
十一面観音のおられる金堂は、9月30日まで特別拝観できます。
山がちなこのあたり、時折雨がぱらついたり、かと思うと薄日が差したり
緑の中にたたずむ金堂はほんとにきれい!

金堂の中には、国宝の釈迦如来(平安前期の榧の一木像)を中心に、
右側に薬師如来と地蔵菩薩像、左に文殊菩薩とお目当ての国宝十一面観音像
その前には十二神将がずらっと並んでおられます。
こちらの仏像は室生寺様といわれるものだそうで、聖林寺より少し小さい感じ。
お顔もあどけなく、ふっくりとした頬や唇は少女のようで
女人高野といわれる室生寺に、如何にも相応しく立っておられましたよ。

十一面観音への信仰は、「現世安穏後生善処」と呼ばれる功徳が授かり、
現世利益を求めて、奈良時代末から平安時代にかけて盛んになったようで、
その流行はやがて平安中期に千手観音へと移って行ったそうです。


室生寺といえば、石楠花と五重塔。
この党は先年の台風でひどく傷んだんですが、今はもとの姿に修理されました。

階段の両側には石楠花が植えられていて、花の時期にはとても賑わいます

今は静か、そして、とても涼しい・・・・


国宝の勧頂堂。屋根の反り具合がなんとも美しい。


静かな境内を堪能したあと、朱塗りの反り橋から振り返ったところ。
山を背景に、静かにたたずむ室生寺です。


このお寺は、女人高野の名の通り、どこもかしこも愛らしく清らかで、
室生川の川のせせらぎの音と、鳥の声が聞こえ、
山清水の滴り、湧水が心を洗うようでした。

そのせいか、境内には山から下りてきたのか、若い鹿が一頭。
恐れる風もなく私を眺めていました。


下界へ戻るとうだるような暑さでした・・・・

by nagiwi | 2009-07-07 22:21 | お寺と仏像 | Comments(12)
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「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作高橋睦郎・・・多分)私なぎの物思いの幾つかを・・・


by nagiwi
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