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風の中の小鳥

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「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作大手拓次)私なぎの物思いの幾つかを・・・

斑鳩の春

26日から28日まで、2泊3日で春の奈良京都を楽しみたい、
と東京から三人の友人が来られたので、
奈良在住の友人と私の総勢5人で
26日は斑鳩、27日は飛鳥、28日は京都を廻る計画を立てました。

3人の奈良でのお宿は「奈良日航ホテル」
26日の11時過ぎ、久しぶりの再会を喜び合ってホテルでランチの後、
JR,バスを乗りついで斑鳩へと向かいました。
法隆寺、法輪寺、法起寺の斑鳩三塔をお見せしたい、と言うのがこの日のコンセプトです。
皆さん、修学旅行では来たけど、あんまり覚えてない、らしい(笑)

折りよく、法隆寺では金堂の修復工事に伴って、
国宝の金堂釈迦三尊像が上御堂に移座されて拝観できるのと、
復元された玉虫厨子が展示されて見ることが出来ます。
春の青空に五重塔が映えてとても綺麗。
平日のせいもあって比較的静かな境内には、引き締まった空気が流れていました。
1400年前、聖徳太子もここを歩いたのかしら。
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染井吉野はまだ三分咲きでしたが、枝垂桜は満開近し!
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平生はあまり行ったことの無い上御堂は明るい光が差し込んでいて、
釈迦三尊像が細部までじっくり拝観でき、なんだか得をした気分です。
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侘助でしょうか、椿でしょうか、可憐な花。

法隆寺には国宝や重要文化財がそれはもうどさっりあるので、見ごたえ満載ですよね。
大宝蔵院の中には、私の大好きな夢違い観音はじめ、玉虫厨子、橘夫人厨子、百万塔、壇造の九面観音像、天人の描かれた金堂小壁画などなど・・・・それに、百済観音堂には百済観音、そして収蔵庫では復元された玉虫厨子。
こういう大きなお寺が奈良時代以前に有った、と言うことに改めて皆さん驚かれたようです。
大人になってじっくり見ると、法隆寺ってやっぱりすごいですよね!

夢殿の救世観音の特別拝観はまだ始まってないのが残念でしたが、
中宮寺の弥勒菩薩半伽思惟像をゆっくりと楽しみ、
翌日の飛鳥で見る予定の亀形石造物に良く似た天寿国繍帳のすっぽんをお見せして
法輪寺へと向かいましたが・・・

途中でこんなお店(喫茶ゆめたがえ)を見つけてちょっと寄り道。
元は学習塾だったのを改装して、手作りの店やカルチャー教室などをしてるらしい。
200円のシフォンケーキがとっても美味しかったです!
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少し歩くと法輪寺。
このお寺は、仏像と人との距離がほんとに近くて、手を伸ばさなくても触れる。
いかにも奈良のお寺って言う感じが(笑)
三重塔は落雷によって消失したのが、幸田文さんなどの尽力によって再建されました。

最後に行ったのが法起寺。
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この可憐な三重塔は、最古最大の三重塔で、
法隆寺の五重塔を造る為の試作品だったとか。
法隆寺伽藍と共に 世界文化遺産に登録されています。

法輪寺も法起寺も、創建当時は大きなお寺だったのが、千数百年の間にいつしか寂れ、
今日の姿になりました。
それはとても寂しいことですが、その小ささがなんとも心を打つ、と思うのは私だけかしら・・・・

法起寺を見終わったところで丁度5時。
タクシーで大和小泉の駅まで行ってホテルに戻り、夕食をとりに奈良町に向かいました。
が、そこから先は、また明日。
by nagiwi | 2008-03-31 02:38 | 奈良 | Comments(0)

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