で、午後からは

水野先生とご一緒に歩く午後のルートは、
鬼の雪隠→天武持統陵→亀石→橘寺→石舞台。

前回、先生の「考古学特殊講義」で飛鳥を歩いた日は、
粉雪舞う寒い寒い一日でしたが、今回は初夏の日差しが午後になって一層強い!

午前中の白石先生ルートは結構マニアックでしたが(をいをい)
鬼の雪隠を見るのも40年ぶり位で、はるかかなたに皆さんが集まってるのを見ても、
最初は皆さんが何を見てるのか分かりませんでした・・・・
あの時は、鬼の雪隠は田んぼの真ん中にごろんと転がってたよ~な。
この鬼の雪隠は尾根の上部にある鬼のまな板とセットで、古墳の石室だったそうです。
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天武持統陵は、最初見瀬丸山古墳と思われていたのが、
明月記の記述などからこちらが陵墓と定められたこと、
それには持統天皇が最初の火葬された天皇だったことが決め手になったことなどを
いつもの軽妙なお喋りで語られ、「女性が流行を作る」と締めくくられて
聞き手のハートを鷲づかみ(笑)
トークが長引くのでは、とスタッフはヒヤヒヤに見えましたけどね(にんまり)
天武持統陵からぞろぞろ降りてくる皆さん・・・時間と共に行列はどんどん長くなる~
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これは亀石・・・お目にかかるのはやっぱり40年ぶり。
あたりはあんまり変わりすぎて、知ってるはずの道がまるで分かりません~。
亀石の横にある自販機で冷たいお茶を買い込み、喉を潤してまた歩き始めます。
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漸く知ってる道に出て、橘寺に到着。
しかし、ここの屋根も只今修理中・・・唐招提寺も修理中でしたわ~ん。
これは橘寺から見た川原寺。
水野先生が発掘されたそうで、お話にも一層熱が!
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橘寺から石舞台はもうすぐそこ。
木立の中に小さく写ってるのが石舞台です。
「あすか風舞台」という屋根つきの場所にみんなへたり込むように座りこみました。
が。
先生はいよいよお元気で、蘇我一族と聖徳太子を、あるいは、斎明天皇と狂心の渠を、
松本清張と酒船石を、熱く熱く語られました~。お元気なのは冬だけじゃないのね・・・
水野先生の熱情に、脱帽!
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みぴさんと猫さんとはここでお別れ。
後で知ったのですが、玄武を見るため、タクシーで飛鳥資料館に先回りされたそうです。
その成果やいかに?

さて、ここで朝一番からずっと一緒に歩いて下さった上野先生(いよ!真打!)登場。
伝飛鳥板蓋宮跡から飛鳥寺の横を通り、飛鳥水落遺跡でミニ講演・・・・
ひたすら歩く行列を見て、「バッタかイナゴの集団みたい」と言ったの、だ~れだ(笑)
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午後のルートは飛鳥川の上ツ瀬から下ツ瀬に向かって歩く旅で、それはまた、
蘇我氏、、天武天皇、斎明天皇など、
飛鳥を彩った人々の歴史を辿る旅だったんですね。
そして、川面に浮かぶ泡、川の音、蛙の声、風の一吹きさえ、
ここ飛鳥の地で見、聞くと、万葉びとの思いがそのまま伝わるよう。
都が藤原京からやがて平城京に移っても、飛鳥には離宮が置かれ、
人々の心のふるさとでした。

明日香川 川淀さらず 立つ霧の 思ひ過ぐべき 恋にあらなくに

万葉集のこの歌は、上野先生には山部赤人の飛鳥川への恋歌だと思えるそうです。

長岡、と呼ばれる東の山々を見、北に耳成山、畝傍山、天の香具山、
雷の丘から西に甘樫の丘と、周りを取り巻く美しい丘を望めば、
私にも風の音が古人の息吹に思われました・・・
天の香具山と遠くにうっすら耳成山
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ほのかな夕焼けの中の畝傍山
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五月の日差しも傾いて、ここで5時半・・・・今日一日、走り回って私たちのお世話をしてくださった奈良大の学生ボランティアの皆さんを紹介していただいて、ご挨拶。
あれ?予定では5時45分飛鳥資料館にて解散だったはず。
でも、玄武をまだ見てない、と思ってる私の耳に、
「これから飛鳥資料館に行きますが、玄武は90分待ちです」と言う声が聞こえました。
ど、どうしよう???
でも、待ち時間に飛鳥資料館前で上野先生がお話してくださると言うので、
りぃさんとかるほさんと、とりあえず、付いて行きました。

資料館前に既に行列はなく、
ここ飛鳥を考えることは、漢字、仏教、儒教、お箸を使う、など東アジア共通の文化を考えることという、上野先生のお話を聞きながら、もしかしたらさっと入って見られるのでは、と言う期待もむなしく、お話が終わっても相変わらず90分待ち。
家で夫が待つ身としては、やむなく帰宅することに決め、
2010年の遷都祭には四神がみんな出るかもしれないそうなので、
そのとき3時間待ってみることにしよう、とかるほさんとりぃさんと話しつつ、
三人でバスに乗って帰りました。

ちなみに、みぴさんたちも2時間待ちで、諦めたそうです。


皆さんがお入りになった途端、待ち時間は105分に跳ね上がってましたわ~。

この日一日で、約16キロは歩いたことになるそうで、
こんなに長距離を歩いたのは久しぶり。
最後は左右の足に1個づつ豆も出来、
ぶっちゃけた話、バスに乗ってクッションのある椅子に座った途端、
もう二度と立ち上がりたくない!、と思ってしまいました(笑)。

でもね~、あの飛鳥の手足を思う存分伸ばしたように伸びやかな木々を見て、
爽やかな風に吹かれるたび、
隣を万葉人が通り過ぎたような、そんな気になって。

飛鳥には、古代が今も生きています。



今日のオマケ
かるほさんオススメ、
初夏から夏のスクーリングorウォーキングに是非ものの、
凍らせたペットボトルと冷えピタ。
冷えピタで、頭を冷やしながらお歩きください。ぬるくなったらこうすると再生できます。
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Commented by 流水 at 2007-05-29 09:56 x
なぎ さん
ご同道のみなさん

飛鳥ウオークお疲れ様でした。

16Kmのウオーク、普通では歩けません。
我が家から、某駅まで以上の距離です。
その情熱とバイタリティーに脱帽です。
みなさん、まだまだ若いですネ!!

当日は、奈良大での「実習(一)」の受講中でした。
実習の内容もそれなりに興味のあるものでした。
でも、うらやましかったですョ!!
残念!!
Commented by mipiacere at 2007-05-29 10:46
水野先生のミニ講演、終わりそうになかったので、抜け出して飛鳥資料館に先回りしました。 タクシーを待たせておいて、10分くらいでダァ~っと見てくるつもりだったのですが、入口に向う時点で「待ち時間130分」の表示・・・orz

さっさとあきらめて駅に向いましたよ。
Commented by なぎ at 2007-05-29 20:51 x
流水さん
流水さんは大学でお勉強だったんですね~。
お目にかかれなくて、残念でした!
16キロって、パンフレットには書いてたんですけど、あんまり実感はないですね。
あちこちで立ち止まっては先生の話を聞いてたせいでしょうか。
16キロと言うと、時速3キロで歩いたら5時間ちょっと。
平らなところなら、たいした事はない・・・と思う私はほんとに田舎もの~(笑)
Commented by なぎ at 2007-05-29 20:54 x
みぴさん
タクシーを待たせて10分で見て回る?
それはあまりにも甘いお考え(笑)。
私も6時になっても90分待ちとは思わなかったですけど、なんと9時まで開館してるんですって。すごいですね~。
そういえば、以前、土砂降りの日に朱雀を見に来たときでさえ、90分待ちでした・・・すご!
Commented by lilakimono at 2007-05-30 04:14
うーーーーむ・・・・ホンモノの飛鳥に浸るには体力が勝負!ってことですねぇ。
いつかきっとこんな風に周ってみたいと思いつつ、日記を拝見しました。
いつも思うのですが、日本の緑ってゆかしいです。
私が住んでいる街も充分緑は多いのですが、なんか、どこか違うんですよねぇ。
Commented by 朱雀 at 2007-05-30 13:49 x
 なぎ さんの何時もながらウイットにた富んだ楽しいご報告、状況が良く分ります。それにしても16kとはすごい、しかし主催者発表ならもっと歩いていたと思います。古墳めぐりでも8kと計算していても万歩計では10kを超えていることがあります。
Commented by なぎ at 2007-05-30 21:28 x
りらさん
明日香村は移動の手段が、歩くか、貸し自転車か、あんまり来ないバスなんですよね(汗)。
日本の緑はゆかしいですか?なるほど~。
最近の日本では、少し田舎に行くと山も田んぼも荒れてることが多いんですけど、ここは、田んぼも里山も林も、自然を大事にしながら充分人の手が入ってて、緑はつややか。
飛鳥の木が心地よげに風に吹かれてるのを見ると、幸せになります~。
Commented by なぎ at 2007-05-30 21:31 x
朱雀さん
状況、分かりますか?
有難うございます、私にとって、なにより嬉しいほめ言葉です☆
16キロよりもっと歩いてるんでしょうか?
それはますます、すごいですね。
かるほさんも、万歩計を持って来れば良かったと残念がってました~。
Commented by 河内大王 at 2007-05-31 19:51 x
今週は、早めに出張から帰れたので、今、続編を読ませてもらいました。耳成も畝傍も黄砂にかすんでいますな。

昔の記憶では、石舞台も亀石も鬼の雪隠も畑の中にぽつんとあったはずなのに、印象がまったく違いました。

玄武は公開の予定も未定と言うことだったので諦めていましたが、遷都祭に揃って見られるのでしたら何時間でも並んで見ましょう、その時は定年を過ぎていますので。
Commented by なぎ at 2007-05-31 23:50 x
河内大王さん
出張お疲れ様でした。
あの日は黄砂がとっても多かったですね。帰ったら、髪がざらざらでした。
亀石も鬼の雪隠も、明日香の石はみんな田んぼの中に転がってましたよね。石舞台は上に登った記憶があります。バチアタリですね(笑)

遷都祭には全面展示されるんじゃないか、と上野先生がおっしゃってましたよ。みんなであれこれお喋りしながら3時間でも4時間でも並んで見たいものですね!
by nagiwi | 2007-05-29 01:15 | 奈良 | Comments(10)