平城宮跡の

大極殿正殿復元整備特別公開(第4回)を見て来ました。
この正殿は、間口44メートル、総高さ27メートル、当然、覆屋もでかい!
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内部に入ると、ぷ~んと桧のいい匂いがしました。
基壇の高さでさえ3,6mだって~。
鉄筋コンクリート作りの上に凝灰岩を張ってます。
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今回は素屋根の二重部分の組み立て状況が見られました。
使用されてる木材は桧と欅。国産だそうです~。
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垂木の色は丹土塗装、天井部分には文様彩色が施されてて、一部見えるようになってました。
公開は明日までだそうです。

加工場の見学も出来ます。
瓦の型取りや積み方の研修もやってました。
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ここは、宮大工さんが普段から作業するところなんですって。
これが噂の槍鉋です~。
かんなの削りかすが、たてロール(笑)になってるのが判るでしょうか?
持って帰る人が沢山いらっしゃいました。お風呂に入れるなんて声も聞こえましたよ。
いい匂いですもんね!

ちょっと曇ってましたが、せっかくここまで来たんだし、と思って
久しぶりに磐之媛陵へ向かってみました。
最近は、水上池の周りを回って行く自転車道路が出来てるんですね。知らんかった~。
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磐之媛は仁徳天皇の后。
夫が新しい妃を迎えようとしたのに怒って家出し、山城筒城宮にこもって帰らなかったそうです。
でも、万葉集にある歌は、なんとも優しげで。
秋の田の 穂の上に霧らふ 朝霞 いつへの方に 我が恋やまむ
ここに葬られてる人は、ほんとはどんな人だったんだろう、と思いつつ佇んでいると、
さわさわと風の音。

そばには、ウワナベ古墳、コナベ古墳があります。
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ここでも優しい風が吹いてました。
御陵や古墳のそばには、いつも風が吹いてるような気がします・・・・

数十年前、私がこの近くの高校生だった頃、
このあたりは、雑木林や畑に囲まれた、うら寂しい場所でした。
私たちのクラスは、HRの時間に担任の先生に誘われて、何度かここまで散歩に来たことがあって。
細いあぜ道や裏道を、特に何を話すわけでもなく、ただ、ぞろぞろ歩いたものでした。
何をしたわけでもないのに、その思い出は心に深く残っています。
今となっては、目的もなく持ったあの時間が、豊かさに満ちていたのだと思える・・・。
自分に自信もなく、未来に不安が一杯だったあの頃は、少しも気づかなかったのですけれど、ね。

最近はきれいに整備され家も建て込んできましたが、
御陵や古墳は、あの頃と変わらず今も静かでした。
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Commented by marie004 at 2006-04-30 17:22 x
古墳をつくらせた人は、自分のお墓が永遠に人々の目に触れて畏怖されることを願ったのかしら……?
千何百年もずうっとそこにあったと思うと、なんだか小さなことで悩んだりしている自分がちっぽけな存在に思われます。けれども、ほんとに磐之媛の御陵だとすると、千年たっても、人間て変わらないのねえなんて(笑)
平城京の大極殿というと、当時の建築の粋を極めた建築物だったんでしょうね。都庁みたいなものかしら?
Commented by なぎ at 2006-04-30 21:24 x
古墳や御陵は、権力を周りの人々にしろしめす為のものだから・・・
でも、まさか千年以上も先のことまでは考えてなかったんじゃないかな、と思うなあ。
とはいえ、この磐之媛陵は明治以前は平城天皇陵とされてたそうで、じゃあ、以前の磐之媛陵はどこだったかというと、若草山にある鶯塚だったらしい。
ほんとの磐之媛陵のありかとは別に、磐之媛って、愛や人間としての内なる力を強く持った人だったのかな、と。
夫の愛が離れたとき、泣き寝入りしなかったとこが好きです(笑)

大極殿は、都庁と言うより、国会議事堂かなと。
Commented by 朱雀 at 2006-05-01 21:17 x
大極殿は2月の古墳めぐりで行きましたが、VTRによる解説だけでした。良い木材が少なくて苦労しているようですね。建設費も高くつく。
 水に浮かぶ宇和奈辺古墳の写真いいですね。ウワナベは後妻、磐之媛は仁徳天皇の後妻に腹を立てたとのことですよね。鶯塚は清少納言が鶯の陵と言っているので昔から御陵だったらしいのですが、その鶯塚は今若草山のそれかどうかわ分かっていません。
 朱雀は5月2日から7日まで不在です。
Commented by かるほ at 2006-05-01 21:42 x
なぎさーんも行ってきましたね
>上野センセご自慢(笑)の大極殿復元工事現場♪
今回は、瓦葺きの実演もあって、恥ずかしながらああやって葺くのかって
初めて知った次第です。そうだ、今年は建築史やるんだった(苦笑)
役立てようっと。

平城遷都祭は行かなかったんですか?
ワタシ、奈良風衣装着てきましたよん♪気分だけは額田王。
もしくは、持統天皇~って、その人たち、平城京に関係ないじゃん(汗)
Commented by 流水 at 2006-05-01 23:04 x
現地に行こう!現物に触ろう!!(女性では、ありません!)
がモットーですが、流石奈良ですネ!
国もお金を落とすところが違いますネ!
朱雀門の柱、一本が300万円と聞いただけで、
目を丸くしました。田舎もんです。
Commented by nagiwi at 2006-05-01 23:49
朱雀さん
大極殿の木材は国産だそうですね。柱一本で車一台以上?おそろしや~(笑)。
ウワナベって、うわなり(後妻)のことなんですか?それじゃ磐之媛さん、夜な夜なウワナベ池に襲い掛かったりしてるのかな(笑)。
連休はご旅行ですか、行ってらっしゃ~い☆

かるほさん
はい、上野センセのお勧めだしと思って、行ってきました(にっこり)。
瓦やさんや大工さんの仕事振り、とっても面白かった~。
ああいう手仕事って、見てると飽きなくて、ず~っとしつこく(笑)眺めてました。
かるほさんも行ってたんですねえ。
額田王になったの??わあ、見たかったなあ♪

流水さん
大極殿は、間口も高さも、朱雀門の1,5倍ぐらいはあるそうです。
と言うことは建築費もトーゼン1.5倍以上かな?ぬぬぬ・・・・

槍鉋を使ってる大工さんや、瓦の研修をしてる人たちが、みんなとっても若くて驚きました。大事な技術をきちんと伝えようと言う若者が沢山いるって、いいことですよね!
Commented at 2006-05-02 22:26
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 流水 at 2006-05-02 22:54 x
伝統技術の継承は、本当に必要ですネ!
今は、亡くなられておられる、
法隆寺を再建され、数々の古代の建造物を手がけられた、
西岡棟梁の姿が重なります。
Commented by beaugama at 2006-05-03 02:01
はじめまして!びゅうです。
ぴろまぐにさんを介して ブログ上での思いがけないつながりに
びっくりしているところです。

ウワナベ コナベ 戒壇院 2月堂 もう懐かしさでいっぱいです。
ウワナベ古墳の端に写っている給水塔?も確かR24からよく見えて
いたような・・・
写真がきれいで 知識も満載というわけで即リンクさせて
いただきました。見慣れた風景ではあっても実の所は
何も知らなかったんだなあと改めて思うことしきりです。
里帰り気分でこれからもおじゃまさせて下さいませ。











Commented by lilakimono at 2006-05-03 02:09
磐之媛陵。
こうして見ると西洋の左右対称の造園法を連想しました。
両側が池のように見えたりして・・・・
ヒノキの香りが満ちてる場所って、スゴイ!!
こういうことに使われるのであれば、税金も惜しくない!って思えますね。
Commented by なぎ at 2006-05-03 22:01 x
流水さん
伝統技術をきちんと継承するためには、沢山良い仕事をするのが一番なんだと思います。
大極殿に若い大工さんや瓦屋さんが一杯いらっしゃったってことは、仕事が沢山あるって言うことなんじゃないでしょうか。西岡棟梁の育てた人材がすくすく育ってる、んだといいですね!
Commented by なぎ at 2006-05-03 22:02 x
びゅうさん
ようこそいらっしゃいませ~♪
ネットがなかったら、はるか鹿児島のびゅうさんと巡り会う機会も無かったでしょうね。ネットと妹に感謝!です。
びゅうさんも私も同じ高校(年は違うけど)(笑)ですものね、あのあたりはほんとに懐かしい!あの二本の塔は、焼却炉かなあ・・・無粋なヤツです(笑)。
>見慣れた風景ではあっても実の所は何も知らなかった
私も、あちこち行くたび、毎回そう思っています。
きちんとした知識を持って見ると、見慣れた景色がとっても新鮮なんですよ♪

これからもお遊びにおいでください、よろしくお願いします。

りらさん
磐之媛陵は前方後円墳なので、池の上に浮かんるんですよ。で、岸から通路が一本その島に続いてる所がこの写真です。

大極殿の柱の直径は70センチほど、高さは5メートルなんだそうです。
すごいですよね~。
>こういうことに使われるのであれば、税金も惜しくない
ほんとにそうです☆
お金にならないことでも、大事な事は沢山あると思う・・・・

by nagiwi | 2006-04-29 23:56 | 奈良 | Comments(12)