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風の中の小鳥

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「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作大手拓次)私なぎの物思いの幾つかを・・・

去年のことになりますが

12月23日だったか、平常宮跡東院地区で現地説明会があったので行って来ました。

見つかったのは、奈良時代前半の大型の東西棟建物と奈良時代後半の大規模な井戸とその関連遺構だとか。
現説に行くのってほんとに久しぶり!
この日はいいお天気でした☆
去年のことになりますが_d0007913_15063070.jpg
青空と大極殿のコントラストがきれいですね。
去年のことになりますが_d0007913_15063818.jpg
現説の会場は平城宮跡の東側の東院地区。
今回の発掘現場からは奈良時代前半の床張りの格式の高い建物と、
その北側からは奈良時代後半の大規模な井戸とその周辺機構が出土したそうです。

まず最初は北側の井戸遺構の説明
久し振りに行ったら、奈文研の職員さんの説明がとても面白くて、ちょっと掛け合い漫才風?(笑)
今回は発掘してる状態で説明があって、面白かったです☆
去年のことになりますが_d0007913_15071449.jpg
井戸は4m四方で、その周りには東西に溝が彫り込まれ、
その溝は途中で二つに分かれていて、周辺からは土器や瓦が沢山出土したらしい。
そしてその溝は屋根で覆われてて、屋根は調査地区の外へとずっと続いているそうです。
大きな台所だったのかな?

南側から出土した奈良時代前半の建物は、東西約26.5m×南北約9mで、南側には庇が付いてるらしい
去年のことになりますが_d0007913_15072437.jpg
この東西に長い建物は調査区の東方に続いてて、柱穴には床を支える添束という細い柱穴の痕跡が。
このことから、床張りの建物であったと考えられるそうで、この範囲での床面積は約260 ㎡。
庇の下(つまり外廊下?)まで床が張られてた上に、一部だけでも260㎡で東にずっと続いてるって、
相当広い建物に違いないですね。

で、そもそも東院というのは、皇太子の住居ということですし、奈良時代前半の有力な皇太子と言えば、
あの、東大寺をおつくりになったあの方?☆などと思うと
夢が広がりますね~♪

井戸と建物は時代が違うようですが、この地区のさらなる発掘調査に興味津々ですわ☆

平城宮跡にはほかにもいくつか大きな井戸が出土してて、この区域の北側には造酒司の井戸があります。
去年のことになりますが_d0007913_15074681.jpg
この遺構、大好き☆

次は何が出るか、楽しみですね~♪



by nagiwi | 2018-01-11 15:35 | 現地説明会 | Comments(0)

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