夏の終わりは大忙し☆その2☆

東京食べ過ぎツア(笑)から24日の夜帰宅、翌日は持って行った荷物を解体し洗濯して、またもや詰め込んで、水曜日に仙台に送り出しました(汗)
週末の30日には甥(私の妹の息子です☆)の結婚式が仙台であり、それに参列するためにトミーちゃんの礼服や靴、私たちの着替えなどモロモロをあちらのホテルに送る必要があったんです~。

結婚式は夕方4時半からだったので、当日の朝はゆっくり☆
家から着物を着て、美容院にも行き、気分はパーフェクト。
・・・・・・・ま、トミーちゃんは例によってあれこれイラつかせてくれました・・・・が、今回は伊丹空港からは私の弟夫妻と一緒だったので、彼らがフォローしてくれて助かりました~♪

仙台に行くのは高校生の時以来だから、ほぼ半世紀ぶり?!?ひえ~~~(汗)
飛行機だと伊丹から一時間半もかからないんですね、ほんとに近い!

仙台空港から仙台駅までは空港鉄道で。
駅に佇む私と義妹です☆
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着物は筬織りの付け下げ、帯は出エジプト記をテーマにした船出とイルカと葡萄の柄。
頭は東京ほどは盛り上がってないでしょ(笑)

ホテルにチェックインして、夫は礼服に着替え、私も礼装用のバッグと草履へと衣替えして、式場へと向かいました。
仙台って、空が広く、道も広く、綺麗な町でした☆
一見したところでは、震災を思わせるものは何もないって感じでしたが・・・・・
甥は大学入学以来ずっと東北で暮らしていて、震災の時は仙台にいたので、震災のニュースを冷や汗をかきながら見たことを思い出しました。
仙台駅前のロータリー
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この甥とは、彼が大学に入学して以来ほんとに時たま会うだけでしたので、なんと言いますか、口数の少ない子やなあ、という漠然としたイメージしかありませんでした。
妹に「婚約者ってどんな人?」と聞いても「すらっとして可愛いクラフトデザイナーさん」という分かったような分からないような答えしか返って来なかったんですよね。
式場であったら、まあ、すらっとしてて、目がパッチリ、暖かな雰囲気でしかもしっかりしてて。
一緒に行った義妹と「この人だときっと競争相手がどっちゃりいたんちゃう?」「競争率高そうやな~」「どうやってゲットしたんやろ?」と、おばちゃん丸だしの会話を交わした後、
「あの子、やるときはやるんやわ」と言う結論に達しました☆
花嫁のベールをあげる花婿・・・・・美しいですねえ!
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テーブルセッティング
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関西から行ったメンバーと。
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若い二人は「地味に堅実に」がテーマだそうで、そう言う二人らしい静かで楽しい暖かな式、披露宴でした!

披露宴が終わったらもう暗くなりかけていて。
弟夫婦とホテルに戻ったんですが、ここでトミーちゃんから、「どっかで二次会がしたい」という申し出が。
呑み足りなかったんでしょ、予想通りです(笑)
さいわい、東京の友人に仙台の大人のバーを教えてもらってあったので、タクシーでそこへ向かいました。
稲荷小路(?)にあるル・バール かわごえ
ここはシガー・バーだそうで、カウンターの向こうには数百本のオールドボトルがずらっと並んで、壮観☆
私と義妹はグレン・フィディック、トミーちゃんはシーバスの70年代もの、と注文し、弟は?と聞いたら「ボウモア」
どうやらこのバーは弟のタイプだったみたい(にっこり)
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各々何杯かづつ飲んで、楽しくお喋りして、大人な時間を満喫しました!
このバーを教えてもらってあって、ほんとによかったわあ~~♪

さて、翌日は仙台発三時半の飛行機です。
「三時頃までは時間がありますねえ、どうしましょう?」と、義妹。
「あのね~、多賀城に行きたいんやけど」と、私。

多賀城は陸奥国府と鎮守府が置かれていたところで、、724年に大野東人によって創建されたらしい。
約900メートル四方という広大な城内の中央には、重要な政務や儀式を行う政庁があったそうです。

聖武天皇の命により東大寺の大仏が作られた時、鍍金に必要な金が不足して建立が危ぶまれましたが、東北で金が産出されて献上された、と続日本紀に下記のような記述があります。
陸奥国始貢黄金。於是。奉幣以告畿内七道諸社
  (みちのくの国よりはじめて黄金が献上された。そこで、幣をたてまつって各地の神社に報告した。)
続日本紀・天平21年(749)2月21日
聖武天皇は大いに慶び、年号を「天平」から「天平感宝」としたそうです。

その金が見つかったのは、多賀城からほんの一キロぐらいの場所だったそうで、そののち、大伴家持も陸奥按察使兼鎮守将軍に任じられたそうです☆

・・・・・これは、行かなくちゃ!!と思いますよね~☆

そして、多賀城はまた、「末の松山」とか「沖の石」などの歌枕の里でもあります。
歌枕って言うのは、和歌の題材とされた日本の名所旧跡のことですが、
素晴らしいことに、義妹は大学で国文学を教えていて、専門は平安時代!
歌枕はまさに、その専攻バッチリなんですって。

「わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし(二条院讃岐)」
とか
「契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波越さじとは (清原元輔)」
に出てくる場所が実在するなんて!
是非行きたい!
と義妹も言いきってくれて、行くことになりました☆
・・・・・・夫と弟は・・・・・・嫌々付いてきました(笑)・・・・・・勿論私たちは、二人でどこかに行って来てくれてもかまわないわよ、と言いましたが、自主的に付いてきたんですよ~(笑)

JRで多賀城まで行って、駅前でタクシーに乗り、末の松山と沖の石と埋蔵文化財センター、多賀城廃寺と多賀城跡へと、連れて行ってもらうことにしました☆
いや~~~、ときめくわね!と義妹と私。
夫は・・・・動物園に行った方が良かったかな、と(笑)

沖の石
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平安時代には、それこそ「沖の石」だったこの場所も、1000年を経て埋め立てられ、住宅街の中になってしまいました(汗)
海はこの写真の後方にあるそうです・・・・・それでも、名所旧跡だったので、これだけは残ったんですねえ。

末の松山
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この松の生えてる山を超える波ほどの深く強い思い、と言う風に歌に詠まれた松山は、今は墓地でややがっかり・・・・でも、やっぱり嬉しい私たち。
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「すごいねえ、うれしいわあ」とはしゃぐ私たちに、運転手さんを含めて男性陣はあきれ顔でした(笑)

次に訪れたのは市の文化センター。
そのの中にある埋蔵文化財調査センターに展示されている多賀城や多賀城廃寺からの出土品の中には、平城宮跡から出土したものと似たものがいくつもあって。
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上段の右の二つは人面土器ですが、こういうの、平城宮跡からも出てますよね。
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同じく平城宮跡から出土した円面硯と風字硯と似た硯が。
どちらも陶硯ですね。
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平城宮跡の井戸にそっくり☆
こういう奈良で見たものとよく似たものが、ここ多賀城で多く出土するなんて、ほんとにビックリ。
奈良時代の奈良と多賀城の間には、交流が頻繁にあったってことですものね。
なんだか深く感動してしまいました。

次に向かったのは、多賀城廃寺。
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多賀城の付属寺院だと考えられてて、南門、中門と二つの門があって、中門から延びた築地塀の中には、東に塔、金堂(東面)、経蔵と鐘楼その北に講堂があって、塀は講堂に付いているという伽藍配置は、大宰府付属の観世音寺と共通しているそうです。
塔と金堂の配置は法隆寺とは逆ですが、そのほかは法隆寺のミニチュアみたいに可愛かったです・・・・・って、残ってるのは礎石だけですけどね(笑)
講堂あとおおから塔と金堂の礎石を眺めた所
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塔の礎石。三重塔だったそうです。
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必死に写真を撮る私(笑)
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こんなもんのどこが面白いねん、と言いたげな夫と弟(笑)
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立ち方からも疲れ果ててるのが分かりますね(笑)

次に訪れたのは、多賀城政庁近くにある多賀城碑で、壺の碑とも呼ばれていて、小さいお堂の中にあります。
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格子の間から手を入れて、パチリと撮りました。
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ここにはボランティアさんが常駐しておられて、丁寧に説明してくださいました☆
それによりますと、この碑は砂岩でできていて、真西に向いて立ってるそうです。
碑面の中央上部には「西」の一字が彫られてて、その下には11行(140字)の文章が。
前半は、京(この時代の京は奈良ですね!)蝦夷国、常陸国、下野国、靺鞨国(これって、現在の中国東北部にあった国ですよね?)から多賀城までの距離が書いてあるとか。
そして、後半には、多賀城が神亀元年大野朝臣東人によって設置されたこと、天平宝字6年(762)藤原恵美朝臣朝?(恵美押勝の御親戚ですって!)によって改修されたことが記されています。
そして、天平宝字6年12月1日と碑の建立年月日が刻まれています。

この碑は「壺碑」とも呼ばれ歌枕になっていて江戸時代にはとっても人気があったんだそうです。
かの松尾芭蕉も旅の途中にこの碑を訪れた、と奥の細道にも出ているんだそうですが
それより我々が驚いたのは、江戸時代に、古梅園製墨の松井何某氏がここを訪れ、石碑を寄贈してたことです!
その石碑がこれ。
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南都古梅園松井、と書いてあるのがはっきりわかりますよね☆
下の方に享保何年とか書いてありましたわ~♪
いや~~~、こんなところで古梅園さんの名前を見るとは思わなかったねえ、これも何かのご縁かしら、来るべくして来たんだわ、と一同何度も見直しました!

ここであんまり感動して時間を取ったので、ここから先は駆け足になってしまって。

政庁跡から眺めた景色ですが、この先に都があったらしい。
ここからのこの眺めを家持も見たのかしら(ドキドキ)
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東山道を通って大仏殿用の金を都に運んだのも、ここから?(ドキドキ)
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政庁跡の模型

多賀城は経済的にも軍事的にも東北の要だったんですねえ☆

朝の時点では、この後仙台に戻ってランチし、それから空港に向かう予定でしたが、運転手さんの助言で塩竃神社を拝観して、そのまま空港へ行くことになりました。
塩竃神社って、立派な神社でした☆
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が、弟からタイムリミットをせかされて、ゆっくり出来なかったのが実に残念!
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境内から松島が見えました~♪

ここを12時過ぎに出て、空港へ急いだんですが、その道筋で津波の爪痕をいくつもあって。
海岸沿いには、一階を津波にさらわれた家屋がそのまま放置してあるところもありしんとした気持ちになりました。
まだまだ復興の入り口にかかったばかりなんですね・・・・・

一時過ぎには空港についてランチをしたり、お土産を買ったり、無事予定の飛行機に乗って帰宅しました☆

東北に行くたび思うのですが、ほんとに皆さん親切な良いかたばっかり。
この日の運転手さんもとっても親切で、気持ちよくいろんなな場所に行ってくださって、充実した一日になりました!

PS
なんで夏の終わりは大忙し、だったかと言うと・・・・・東京旅行と仙台行きの間に、お友達とのランチが二度ほど挟まってたわけで・・・・さすがにこれ以上食べ物の写真を見ると、見ただけで胸やけがするので(笑)割愛した、と言う訳です・・・・・
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Commented by さすがはなぎさん at 2014-09-13 18:18 x
どんなおいしいものを食されたのかと思っていたら、歌枕に多賀城とは、さすがですね!!
史跡を見るといにしえがしのばれて、ロマンを感じますね~
大伴家持さんが越中から今度は東北に飛ばされ(笑)はったとは……きっと、奈良に帰る日々を待ちわびてらしたでしょう。

夏の東北といえばウニ… ああ、ウニが食べたい!

それから、とってもお似合いなお二人。いいですねえ。
鳥かごのテーブルセッティング、かわいらしいです。
Commented by nagiwi at 2014-09-15 12:30
ありがとうございます~
が、あの~、コメントをくださったのはどなた?(笑)
多分marieさんかな(笑)

いくら私でもいつもいつも食べてばっかりいるわけではありません☆
多賀城に行くと言ったら花嫁のご両親がビックリされたそうで。
観光地としてはマイナーな場所らしいですが、私的にはとってもメジャーで素敵な場所でした☆

披露宴のテーブルの飾り付けにもセンスが溢れてて、とってもいい感じでした♪
Commented by lilakimono at 2014-09-16 03:29
東京旅行記とこの仙台の旅行記の間に二度のお食事会とは!!
なぎさん、ますますはじけて楽しんでらっしゃいますねぇ。

甥御さんのご結婚、おめでとうございます~♪
それにしても、正装で飛行機というのもすごい!です。
帯は出エジプト記!?イルカもいるんですか?(居るか?とはさすがに書けなかった~)
柄のアップを拝見したいです。
多賀城へもお着物で・・・もしかしてずっとお着物でのお暮しを始めてらっしゃる??
Commented by nagiwi at 2014-09-18 01:36
りらさん
我ながら、ほんとに丈夫な胃袋だと感心してます(笑)

普段から着物なんて、とんでもない!
いつもは洋服です~☆
甥の結婚式の前東京へ行った時も、着物で二泊三日したので、私自身は平気だったんですが、夫も弟夫婦もちょっと驚いてたみたいです。
洋服と着物と両方持って旅行に行くと荷物が多くなるし、何か大事なもの(下着とか)(笑)を忘れそうで怖いです・・・

ありがとうございます、この帯、可愛いんですよ!
明日にでも写真を取って柄を見て頂きますね☆
by nagiwi | 2014-09-12 13:57 | 着物 | Comments(4)

「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作高橋睦郎・・・多分)私なぎの物思いの幾つかを・・・


by nagiwi
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