風の中の小鳥

ソムリエ答え合わせ合宿と五條重伝建☆

ソムリエ試験を終えて、帝塚山大学の門前でかるほさんと落ちあった後、400字問題の不当さ(笑)を訴えながら、往馬大社へと向かいました。
ここは、前回かるほさんと一緒に生駒を歩いた「てくてく生駒」で行き残した場所です。
この往馬神社は、生駒山を御神体として祀っていて、10月第2日曜日の「往馬大社火祭り」で有名。
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生駒山界隈は宅地開発がすすんでいますが、この鎮守の森は古の姿を残しています。
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また、この神社の祭神は火を司るといわれていて、宮中の大嘗祭で用いられる火燧木は今もこの神社から献上されている
・・・・・これは奈良検定に良く出ますね(笑)
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境内には禊場が。

翌日は五條をたっぷり歩くつもりなので、この後近鉄とJRを乗り継いで五條まで行ってしまいました。
五條での宿泊は藤井館
着いた時にはもう7時前で暗くなってましたが、三歳ぐらいの可愛い女将姉妹が迎えてくれました(笑)
これは夕食。
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夕食後、ゆっくり答え合わせをしたら、「あってると思ってたのに、間違ってた」という四択が二つほどあって、ガックリ。
まあ、合否が出るのは三月なので、それまでしっかり神頼みをしようか・・・・・・あれ、もう神頼みは遅い?(涙)とかるほさんに言ったら、
「先生が間違えていいお点をつけてくれはるように神頼みをすれば良い」という、ナイスなアドバイスが(笑)
そうよね~、「良いお点をつけてくれへんかったら祟ってやる、と夢枕に立てますように」と祷るかな(笑)

お風呂に入った後、翌日に備えて早寝。

翌朝6時半に起きて見回すと、この旅館、昭和レトロ風で面白い。
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宿泊客は私たちのほかに一人でしたが、お風呂はとっても気持ち良かったし、
朝ご飯はほかほか出来たてで、お値段の割になかなか良かったです☆

8時前に宿を出発、まず、乾十郎顕彰碑に向かいました。
この五條と言う町は、細い通りが細かく入り組んでなかなか面白い☆
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この人は、天誅組のメンバーですが、吉野川の下流に流す材木に紀州藩が課税していたのを止めさせようと運動したり、
吉野川の分水工事を計画するなど、地域のために尽くした人らしい。

次に、統神社へ。
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こじんまりしてますが、境内は綺麗に整ってます。
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この石垣、丸い石ばかりではなく、おそらく吉野川の川石らしい青緑の石(緑泥片岩?)を随所に配して出来てます。
きれいで、面白いですね~♪
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鳥居の横には古くて大きな木が(榧かな?)

次に、桜井寺へ。
江戸時代末、五條代官所を襲撃した天誅組は、この寺に本陣を構えました。
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境内には、討ち取った代官(鈴木源内)の首を洗ったという手水鉢が。
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天誅組本陣の碑
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近所の五條市の墓地には、その鈴木源内のお墓があります。
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この代官さん、地元の人に人気のある良い人だったらしいのに、首をはねられるなんて、間が悪かったのね…・

次にタクシーを呼んで、栄山寺へ。
吉野川のほとりに建つこのお寺は、、藤原不比等の長子の武智麻呂の創建で、藤原南家の菩提寺として栄えました。
小野道風筆の銘文のある鐘と八角円堂が有名で、少し登った所に武智麻呂のお墓もあります。

で、これがその鐘。
三絶の鐘と呼ばれる音色の良い鐘で、確かに、軽くはじいただけで響いてました・・・国宝なんですが、誰でも触れたんですよね・・・・いいんでしょうか・・・・
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室町頃の本堂。
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そして、これが国宝の八角円堂
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藤原仲麻呂が父親の武智麻呂の菩提を弔うために建立したそうで、奈良市以外に奈良時代の建物があるのは、すごく珍しい。
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ここの基壇も、吉野川の石です!
これ以外にも、広い境内のあちこちにこの石が使われてました。

で、これが吉野川。
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この川の色、ほんとに綺麗な青緑です☆

川べりをしばし歩いてバスに乗り、御霊神社に向かいました。

御霊というのは、非業の死を遂げた怨霊に対する尊称だとか。
強い恨みを持って死んだ人は怨霊となって祟ると信じられていて、祈祷を行っても祟りが収まらないときには、怨霊を御霊として祀って、守護霊に転換しようとしたんですね。
で、ここに祭られているのは、井上内親王と他戸親王と早良親王。

井上内親王は聖武天皇の皇女で、白壁王の后になり他戸親王を産んだのですが、
その時は権力の中枢からは遠かった白壁王が62歳で(!)光仁天皇となると皇后となり、他戸親王は皇太子となりました。
ところが、二人は突如として天皇を呪詛した嫌疑をかけられ、位を奪われてこの五條の地に幽閉され、
急死したそうです(暗殺された、とも言われてますね)
これって、藤原式家が自分たちの推す異母兄弟の山部親王を皇太子にするための陰謀だったのかも~。
山部親王が皇太子になったあと、天変地異が相次いで、廃后・廃太子の怨霊のせいと恐れられて、
位を戻されてここに祀られることになったんですね。

一方、早良親王は桓武天皇(山部親王)の同母弟で皇太子でしたが、藤原種継暗殺に関わったとされて憤死。
平安京に疫病や洪水が蔓延させた、すっごく強い祟り神となったので、ここに一緒に祀られた・・・・のかな?

何にしても、この御霊神社は、地域一帯の御霊神社の大元締め。
おそらくすごく強力なのでは、と思います~!

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この橋、今は使われていないようですが、昔は御霊神社への入り口か?と思われました。
少し登ると、赤い鳥居があります。
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わかりにくいですが、鳥居には「宮」の字が見えます。皇后と親王の宮、という意味でしょうか。
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境内は厳粛な雰囲気。
何かあったら祟りそう???(笑)

この後、「関西花の寺」の金剛寺へ向かうんですが、途中に「幻の五新鉄道」の橋脚が。
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登ってみました。
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歴史を感じる岡松家の長屋門を見ながら
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少し歩くと、金剛寺が見えました。
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茅葺の屋根との対比が綺麗なお庭の白檀は樹齢300歳以上だとか。
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このお寺は唐招提寺長老の隠居寺、だったそうですが、最近は牡丹の名所で有名。
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でも、今はひたすら寒く(笑)花の時期にまたいらっしゃい、と言われましたわ☆。

吉野川を渡ったんですが、やっぱり、幅広い!
その河原に何やら面白いものが・・・・これ何でしょう?
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これ、トイレなんですが、下にタイヤが付いてて移動できるようになってるんですよ。
吉野川が氾濫したら、移動して土手の上に退避するらしい!
電気を賄う風力発電とソーラーパネルも完備してて、時代の最先端のエコなトイレ、ですね☆

ここから、五條重伝建見学♪

五條は、伊勢・大和・紀伊を結ぶ街道が交差し、吉野川(紀の川)が流れてて、古くから交通の要衝でした。
近世には伊勢街道の宿駅として栄えたここに、松倉重政が城を築いて今日の五條新町の基礎を築きました。
松倉重政がこの地にいたのは数年だったようですが、町並みを整備するなどその功績は大きく、そののち五條は商家町として栄えたんですね。
五條新町の地区内には、江戸時代から昭和戦前期の伝統的建造物(切妻造、平入り、瓦葺き)がとてもよく残っていました。
比較的新しいものは2階建てですが、江戸時代のものは「つし2階建て」(2階は天井が低い)で2階部分は柱を塗り込んだものもあって、見事でした!
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栗山邸
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栗山家住宅(1607年の棟札あり。時代の分かる最古の住宅で、今も住んでおられます)
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お昼には売り切れるお餅屋さん。あとで来たら、雨戸までし閉まってました(笑)
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吉野川の支流が流れてるんですが、とっても深い川でした。
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街道沿いと言うことで、どこか、高取町を思い出させます。

お昼ご飯はかるほさんが予約しておいてくださった五條 源兵衛
古民家を改装したレストランです☆
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地元の野菜にこだわっているそうで、見たことのないお野菜も沢山。
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とってもいい雰囲気で、昼からも歩くんじゃないのなら、グイっと一杯、やりたかった~(笑)
こういう楽しみがあると、歩く面白さが倍加されますね(笑)

ちょっと新町から外れて、五条代官所跡へ。
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今は市役所になってます。

史跡公園
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明治維新発祥之地を記念して、と書いてありましたが、何故か蒸気機関車が(笑)。

新町に戻る途中に、また五新鉄道の橋脚が見えました。
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五條と言う町は、吉野川沿いの河岸段丘の上に形成されているのか、東西に移動する時は平らなんですが、南北には相当高低差があって、面白かったです!

新町の中のお寺には、松倉重政のお墓が。
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新町を抜けていくと間もなく二見の町に入ります。
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この木は、天然記念物の二見の大椋。
樹齢1000年、根回り15.8mだそうで、伊勢湾台風で折れたので、高さは2メートルぐらいです。木も大きかったですが、この木のあるお宅が広くてでかくて、すごかった…・・

五條は林業の盛んな吉野川沿いの町だからでしょう、歩いてみて分かったのは、この町はほんとに大きなおうちが多い!ってことで。
(しかも、最近建てられた大きな家というのもあって、それにもビックリでしたが)
奈良県の重伝建は、今井町、宇陀松山とここですが、家の大きさではここが一番かもしれません。

独特の雰囲気があって、とってもいい一日でした☆

4時ごろにはJR二見駅に到着、小さくて可愛い(ひなびた、とも言う)(笑)駅ですね。
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このあと、JR近鉄と乗り継いで、八木でかるほさんとお別れ、楽しい一日は終わりました。

・・・・・・・・3月末には、合格祝い?落第残念会?ウオーキングをしましょうね!
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by nagiwi | 2014-01-24 17:14 | 奈良 | Comments(4)
Commented by marie004 at 2014-01-27 19:33 x
御霊神社って、一度行ってみたかったんですよ~
奈良・平安って怨霊がイッパイで、なかでも、お三方は有名ですね。井上内親王って、よく覚えていないけれどご姉妹に有名人がいたような…
吉野川って、こんな翡翠のような色なんですかあ~きれいですね!
Commented by かるほ at 2014-01-27 21:14 x
五條探索楽しかったねー。
わたくしの予習不足には目をつぶっていただきましたが、
今回は一度行ったことがある場所だったので、なんとかなりましたし。
あちこちで「筍の季節にでも…」「牡丹の咲いているときにまた…」
とかって声かけてもらったことだし、また行きましょうね(^^)

合格お疲れさん会のプランもお花見に絡めて練り練り中♪
また歩きましょうね!
Commented by nagiwi at 2014-01-27 23:50
marieさん
奈良やにも京都にも、御霊神社は沢山あります☆
このお三方に菅原道真も加えた四人をお祀りしてあることもあるようですよ。
井上内親王と孝謙天皇は異母姉妹ですね。
Commented by nagiwi at 2014-01-27 23:53
かるほさん
その節はお世話になりました♪
いつも何もかもお任せで、ほんとにありがとう!
あの距離とルートだとちっとも疲れなくて、すごく楽しかったわ☆

合格お疲れ会になるように、ひたすら祈ってる…・・・・
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