ベトナムで骨休め・・・・・・・その5 メコン川、そして帰国へ

ホーチミン空港に到着すると深夜にもかかわらずガイドさんが車でお出迎え。
ここで、翌日(もう当日だけど)メコンデルタツアに行きたいけど朝が早いのはしんどい、と言ってみたら、9時出発で行けるとのことなのでその場でお願いして、ホテルへ。
この日の宿泊はレックス・ホテル
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素敵なお部屋なのに、あっという間に寝てしまったのがちょっとさびしい・・・・
外観はこんな感じ
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中庭が吹き抜けになってる!
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朝食のレストランは中華風。ベトナムのホテルの朝食って中国風のとこ、多いのかしら
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このエビは何で出来てるんでしょう?
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折角なので、中華をメインに取ってみました。
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これはフラン・ケーキと言って、ベトナムの有名なスイーツらしい。ちょっと硬めのプリンって感じ。
赤いのはスイカで、唐辛子入りのお塩をつけて食べました。結構いける~。
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レックスホテルのそばにはホーチミン人民委員会庁舎と広場があります。
後ろに写ってるのが庁舎で、この銅像はホーチミンさん。
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1887年ベトナムはラオス、カンボジアの一部とともにフランスの占領下になりました。
いわゆる仏領インドシナの成立ですが、フランスはベトナム固有の文化や伝統を拒絶したため民族運動に発展しました。その時、農民や労働者を組織し、抵抗運動の中心となった人物がホーチミンなんですね。
その後、第二次世界大戦でフランスがドイツに降伏するまでフランスの占領が続きましたが、そのドイツの敗戦とともに、ホーチミンはベトナム民主共和国の独立を宣言しました。
これにフランスは猛反発し、インドシナ戦争へと発展、この戦争でべトナム軍が勝利したにもかかわず、フランスは南部の割譲を強く求め、その後のジュネーブ国際会議で北緯17度線を軍事境界線とすることが決定し、ベトナムは南北に分断されたわけです。
そして、フランスに変わって南ベトナムに影響力を持ったアメリカは北ベトナムと社会主義国のソ連や中国に対抗するため、ベトナム共和国の成立を後押しします。そして当時は第三世界と呼ばれた国々への軍事介入を強化して行き、やがて、海兵隊のダナン上陸、北爆、枯れ葉剤の散布と、ベトナム戦争は泥沼化して行きました。
ベトナム戦争でのベトナム人の死者は200万人以上、米軍の死者は3万人に達し、世界の世論にも押されて米軍は撤退し、1975年4月南ベトナムは全面降伏しました。

ホーチミン氏は1969年戦争終結を見ることなく亡くなりましたが、その一生を通じて、ベトナムの民族解放と独立を掲げてたたかい、腐敗や汚職に無縁で、禁欲的で無私な指導者であり続け、ホーおじさんと呼ばれて人々の尊敬を集めたそうです。

ベトナム、と言えばベトナム戦争、って言うのが私のイメージでしたが、ほんの少しですがベトナムの歴史を見ただけなのに、この国が100年以上も戦い続けた国だったことを知ることとなりました。
仏領インドシナ、という言葉は知っていても、そのどこか甘やかな語感と、そこを舞台にしたマルグリット・デュラスの小説(ラ・マン)やカトリーヌ・ドヌーブの映画(インドシナ)から、物憂くてロマンティックな印象を受けていました。
それに、私の出会ったベトナムの人は、優しげで、暖かで、とても戦い続けるような人たちには見えなくて、それも驚きでした。
ベトナムの人って、優しげに見えてとても強いんだわ・・・・・

そしてもう一つ、一体アメリカはこの国で何をしたかったのだろう、と言う疑問が沸々と湧いてきて。
戦争ではもたらせなかった資本主義(?)自由主義(?)がここにはあふれてるんですものね。
居合わせた者にしか分からない真実があるにしても、戦後37年たった今のこの国の形を見ると、戦いの無意味さに打ちのめされる思いです・・・・・・





9時にホテルをチェックアウト、荷物を夜9時まで預かってくれるようにフロントに頼んで、ガイドさんにピックアップしてもらい、メコン川クルーズへと向かいます☆

ベトナム初の高速道路を一路南下しましたが、あたりは広々としてまっ平らな水田が広がっています。
この辺りでは、水さえあれば年に三回お米がとれる(!)そうで、青々とした田圃と、稲穂の実った黄色い田んぼと、刈り取りが終わった茶色い田んぼが混在するという、日本人には不思議な風景が続いていまいした。
そして、その田んぼの畦や家々の庭、公園、広場など、ありとあらゆるところに果物の木があって、たわわに実っています。

お米がたくさんとれて、庭では果物が成って、多分、川では魚がとれる・・・・・・メコン川を「豊穣のメコン」と呼ぶのはそのせいなんだわ・・・・


一時間半ほどでメコン川沿いのミトーと言う町に到着。
ここの船着き場で船に乗り換えました。

ベトナムの川はどこもそうですが、メコン川も泥の色の川。
メコン川沿いに住み人たちは、この川の水で体を洗い、洗濯し、食器を洗い、調理をし、飲んでいるとか。
勿論川の水をそのまま飲むのではなく、一度甕に汲んで明礬を入れて汚れを沈殿させ、上澄みを煮たてて飲んだり調理したりするそうです。
この川の水を飲む・・・・・って、相当身震いする感じですが、今は乾期なので沿岸から流入する水量が少なく、その分海から海水が上がってきて、比較的きれいに見えてるんだとか。
ただ、海水が上がってくるのでこの辺りでは水は汽水化しており、言ってみればしょっぱい、そうです。

川と土地とはほぼ同じ平面上にあって、まっ平らな感じで。
日本だと、飲み水は井戸を掘って・・・・・と考えますが、この川の水位の高さからすると、ちょっと掘ったらメコン川と同じ水が出てきそう(笑)
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メコン川中州にあるタイソン島と言う島に渡ります。
以前は橋がなく船で渡るしかなかったそうですが、最近はこの写真の右端に写ってる橋が出来、ずいぶん便利になったとのこと。
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これが島の船着き場。
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上陸して振り返ると、こんな感じ。
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ちょっといいでしょ?

数歩歩くと、こんな人が待ってます。
手に持ってるのはミツバチの巣。
これに指を突っ込んで味わって、と言うことなんですね。
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味わうと確かに美味しいんですが、そのままテーブルに案内され、小さなカップに慣れた手つきで蜂蜜と金柑の絞り汁(金柑はあちこちでよく見ました!)蓮のお茶を入れてお味見させてくれます
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その他、蓮の実やショウガやココナッツの砂糖煮のお味見もでき、勿論、購入もできます・・・・・・うう、完全にシステム化されてるわ(笑)
ここの二階では、ココナッツを絞ってそれを煮詰め、
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ココナッツの飴を作る実演もやってて
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勿論、購入できます。当然でしょ(笑)

なるほど、こうなってるのね~と感心しながら島内を案内されて行くと、その道の両側で果物や
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お土産物を売ってます
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あちこちのお店に寄り道しながら(中のお一人がドリアンを買ってカットしてもらったものを持ってらしたので、その匂いに戦々恐々としながら)(笑)歩いて行くと、面白い木が生えてます。
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パイナップルやマンゴーをぶら下げてあるんですよ、勿論!(笑)
ここでいろんなフルーツを試食☆
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真中のお皿には唐辛子入りのお塩が入ってて、これをつけて食べるらしい。
どれもこれもあっさりした甘さで、美味しかったです~♪
ここで、ドリアンも試食・・・・・・以前はドリアンの匂いがしただけでダメでしたが、なぜかこの日のは大丈夫で、一口頂きました。
とろっとした口当たりで、ドリアン初体験でしたわ!
試食してると、歌を歌うお姉さんたちが来たり、お土産を売りにきたり、商魂たくましい~。

島内をぶらぶら歩いていると、至る所にフルーツの木が映えてました。
これは、ジャックフルーツの木。なんと大きい実だこと!
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こういう大きな実が次々なってくるそうです…・・

水路に出て、手漕ぎのボートに乗ります。
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乗客三人に船頭さん二人。一人は女性でした。
所々にこんな撮影ポイントがあるんですが、そこに来ると船頭さんが手振りで撮るようにと教えてくれます(笑)
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両側にヤシの木が茂ってて、密林気分が味わえました。ちょっとだけね(笑)
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この水路をどんどん行くとメコン川本流に出て、そこに帰りの船が待ってるというシステム。
なかなかうまく出来てます!

行く前は、もうちょっと素朴な感じを予想してたんですが、これはもう完全に出来上がってました~。
それでも、「豊穣のメコン」を実際に見、そこの中州の島に渡った、というのはやっぱり大きな経験で、なかなか良かったです。

この後、お昼ご飯にメコン・レスト・ストップと言うレストランに出かけました。
ここは有名なレストランらしく、とってもきれい!
ピンクの花はブーゲンビリアです。
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広い庭のあちこちには、こんなコテージがいくつもありました。
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私たちが案内されたのは一番奥のコテージで、音楽演奏付き。
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お料理は色々珍しいものがでました。
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丸いのは、揚げ餅・・・中は空洞で、甘くておいしい。お魚はエレファント・イヤー・フィッシュの空揚げ・・・これがこの辺りの名物らしくて、皮がぱりぱりした白身魚。他に、串焼きや、春巻きや、バインセオと言うベトナム風お好み焼きや、サラダ、フルーツなど、民族音楽の演奏を聴きながらゆっくり頂きました。

ホーチミン市内に戻ったのは3時すぎだったかな?
1、2日目にホーチミンを案内してくれたベトナム人の彼女の妹さんが来てくれて、私たちの相手をして下さることになりました☆
この妹さんも日本語のガイドさんをしておられるそうで、まだ20代ですがとても可愛い素敵な人です☆
この日がベトナム滞在の最終日ですが、帰りのフライトは夜中の12時発!
それまでどうやって過ごしたいか、聞いてくださって、一緒に行ってくれるって仰るんですよ。ほんとに有難いです~♪
で、私たちの希望は、
1、お金を両替えしたい人がいる。
1、買い損なっているお土産を買いたい(刺繍のバッグが欲しい人もあり、ベトナムの人がバイクに乗る時掛けてるカラフルなマスクが欲しい人もあり、私は夫の絹のパジャマが買いたい。)
1、スパに行きたい(この日は結構汗をかいたので、出来たら汗を流したい)
1、夕飯は軽い方が良い(連日たっぷり食べ続けたので、流石に食欲があまりなくて)
などなど・・・・・・・
私たちの勝手な希望を妹さんはニコニコしながら聞いてくれて、まず両替えに行き、バッグ屋さんと国営百貨店へ。
ここにはいろんな品物が溢れてて、市場よりはお高いけど品質に間違いがないとか。
わたしはここで、夫のためのシルクのパジャマを三枚も買い込みました!
日本で買うと一枚一万円位するシルクのパジャマですが、ここだとその十分の一以下。
しかも、生地はしっかり厚手で着心地よさそう!
柄はあんまり気に入りませんでしたが、寝るだけですもん、かまいませんよね。
いや~~、十分安いわ・・・・夫にはいくらだったか言わないでおこう!(爆)
・…ただ、帰国後着てみたら、日本のものよりちょっとサイズが小さかった。
Lを買いましたが、いつもなら長すぎる裄もズボンの丈もぴったりでした。
背の高い人ならXLを買う方が良いかも。

その後、私たち三人は三日連続でスパへ行き、他の二人とはレストランで待ち合わせることになりました。
この日行ったスパはドンコイ通りにあるアンナム・スパ
ここはシャワーもジャグジーもスチーム・バスもあって、ゆっくり汗を流した後一時間ほどマッサージを受けました。
ここのマッサージはちょっと指圧風かな。
ホイアンのスパはシャワーがなかったのがちょっと残念でしたが、その分安かった気が。
ホーチミンは都会だからもあるんでしょうね、ホイアンよりは高かったですがそれでも日本の半額以下だし、ジャグジーでゆったりできたのが有難かったです~♪
終わった後は、日本語ぺらぺらの男前の店長さんが待ち合わせのレストラン・リバティまで送ってくれるという、至れり尽くせりぶり。

ここで席についてふと携帯を見ると、なんとトミーちゃんからの着信が!
あらま、何事?と電話してみたら・・・・
「今日(19日)帰ってくるんちゃうの?」あのねえ・・・・思わず
「明日(20日)やって、何べん言うたら分かるの!」となじってしまい、皆さんに笑われてしまいました。
ああ、情けないよ~(笑)

このレストランは、生演奏もあるなどムードも良いし、美味しそうなんですが、いかんせん、お腹一杯(笑)
とりあえずビールとバインセオを注文して、楽しかった旅の終わりに乾杯しました。
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ここのバインセオは、米粉と思われるうすい皮の中にもやしやエビが入っていて、これをちょっと苦みのある葉っぱとレタスでギュッと巻いて、ニョックマムのたれで頂くんですが、この葉っぱがほんとに合う!
お腹が減ってたら、もっと沢山食べたのにな~~、残念!!

今回の旅行でいろいろ食べてみたいものがあったんですが、そのほとんどは成就(笑)
しか~し、ベトナム・コーヒーをまだ飲んでません!
とは言え、聞いてみるとおっそろしく甘いそうなので、お腹一杯の私はご遠慮申し上げ、友人が犠牲になることになりました(笑)
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これこれ、これが見たかったの~。
ゆっくり時間をかけてコーヒーが落ちると、私も一口だけ味見させていただいて、すっかり好奇心は満足☆
ほんとに甘くて濃かったわ。

ビールとバインセオとコーヒーでしっかり粘ってるうちに時間が来て、ホテルに戻って荷物を取って・・・・飛行場に向かわなくちゃなりません。


空港に着いたら、そこにはものすごい怖いくらいの人の波!!
旧正月が終わって飛行機で帰ってくる人を出迎える人の群れで満ち溢れてる、ってことらしいです。
空港内部もものすごい人で、チェックインカウンターがなかなか進まず、やっと済んだら今度はパスポートのチェックがこれまた時間がかかって、折角スパでほぐれた脚がまたむくんだ気がします…・

しかも・・・・・やっと搭乗して飛行機が動き始めたな~と思ってると、いきなり機長のアナウンスが。
「この機体はマシントラブルのため、一度戻ります。しばらくお待ちください」
?!?
小一時間待った後、結局機体を乗り換えて再出発となりました・・・・・いや~、こんなん初めてです~~~!!!

よくよく眺めると、ベトナム航空の飛行機って、結構古いみたいで・・・・いろんな色とデザインの座席が混在してましたし、テレビなどの電気系統が壊れた席もあるみたいでした・・・・ひょっとしたら、怖いかも(汗)とは思いましたが、そのまま何んとなく寝てしまい、気が付いたら日本でした。
私って、飛行機でよく寝るたちなんですよね、えへへ。

関空に降りると、ベトナムのあの生ぬるい風ではなく、寒風が吹きすさんでおり、空港バスを降りて見た遠くの山はうっすらと雪化粧(汗)
当然ですけど、日本は真冬でした。やっぱりそうなのね(笑)


今回の旅行は、私たち専用の車とガイドさんつきだったため、気楽でスケジュールが比較的ゆったりしてたことと、何よりお仲間が素晴らしくて。
皆さんのお話が楽しく、一瞬たりとも退屈することがなくて、帰ったら反省会をしようと言う声が出たぐらい。
出来たらこれからもお付き合いさせていただきたいです~。

ベトナムにいた私は、日本にいるときの私とはまた違って、なんだかゆっくりのんびり。
暑くてもエアコンをかけるのではなく、生ぬるい風に身を任せてただのんびりと座っていたい、そんな気持ちになりましたわ。
気候や風土がそこにいる人の行動や気持ちを決める、ということを改めて実感した、そんな旅でした☆

おまけ
何しろ物価が安いので、あれこれ一杯買い込んできました☆
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帰国して広げてみたら、我ながらびっくりするほどありましたが・・・・・もっと買えばよかったわ(笑)
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Commented by marie004 at 2013-03-02 12:58 x
なるほど、そうだったんですね……
ベトナムのことがよく分かりました。ステキなレポートありがとうございました。

わたしも、「愛人」「インドシナ」見ました!そうか、あのイメージですね~ 風景は美しいし、食べ物もどれもこれもおいしそう。
本当に行ってみたくなりました!
ご主人、早くなぎさんに帰ってきてほしかったのかしら?
Commented by nagiwi at 2013-03-02 15:03
marieさん
ありがとうございます。
旅行するとこれまで知らなかった歴史を知ることが出来て、それも旅行の楽しみだなあと思いますね。

インドシナのことって、これまで何にも知らずにただ雰囲気だけで物憂いロマンティックなところだとイメージしてました。
考えてみたら、どれも統治する側から描かれてますよね・・・・

百聞は一見に如かず、是非一度おいでになって、感想を教えてくださいね。
うちのトミーちゃんは、帰宅して誰もいなくて御飯がないので驚いたみたい・・・・・電話してくる前に、カレンダーをチェックしなさい!って感じです(笑)
by nagiwi | 2013-03-01 03:35 | 旅行 | Comments(2)

「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作高橋睦郎・・・多分)私なぎの物思いの幾つかを・・・


by nagiwi