風の中の小鳥

雨の熊野路

大学時代のクラブの先輩に誘われて、10月27日28日と一泊で熊野古道に行ってきました。

一般に関西で熊野古道と言うと、和歌山の田辺から入る中辺路、高野山から行く小辺路、あるいは、奈良検定的な(笑)大峰奥駆道のどれか、というイメージですが、今回は伊勢神宮から熊野本宮に至るルートの途中の熊野市で先輩が語り部をしておられるので、そこを訪問し松本峠を歩く、ということになったのです。
今回は10人余りの先輩と御一緒だったんですが、実は私はその中のお二人しか知らなくて、ちょっと気が重かったんですが、この伊勢から入る熊野古道は、誘っていただいたときでないと行くことがないだろうと参加することにしました。
ところで、この熊野市って、関西から行くとすご~~く遠い感じがします!
まず、近鉄で松阪まで行ってからJRに乗り換えて熊野市まで行くことになるわけで。
これって紀伊半島を横断した後で紀伊半島を半分ぐらい南下するイメージで、我が家から熊野市までまっすぐ行ったら、直線距離は半分ぐらいかもしれません。
それができないのは、紀伊半島南部が紀伊山地に属する外帯山地で、ほぼ山また山(汗)大台ケ原や大峰山は奈良県内にその最高峰があって、山越えがとっても大変なせいですね。
そのうえ紀伊半島の海岸線には平地はほとんどなく、JRはひたすら海のそばを走ったわけですが、その海岸沿いの線路には山が迫っていて山ほど(笑)トンネルがありました。
それなら、と紀伊半島の西側の海岸線を下っていっても所要時間はあんまり変わらないそうです。

とは言っても、12時頃に家を出た私が熊野市駅に到着したのは午後四時ごろ。
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これを遠いというかどうかは、日頃が都会暮らしか、田舎に住んでるか、によって違うようです(笑)
それに、松阪からは先輩と合流したので、それからの二時間ほどはず~~っと喋りっぱなしで楽しくて、ちっとも遠いとは思いませんでしたわ☆

熊野市の駅前には、語り部の先輩とこの日の宿泊場所 里創人熊野倶楽部のバスが待っていてくれました。
バスが海岸線を走っていると窓から獅子岩が見えました!
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こういう風に動物の名前のついた岩って、時には首をかしげたくなったりするんですが、これはほんとに獅子が海に向かって吠えているように見えました!
天然記念物で世界遺産に指定されてるって聞くと、それはそうでしょう~って感じ♪

山を登っていくと山の上の方に熊野倶楽部に到着したんですが・・・・空模様がイマイチで・・・明日古道を歩けるかが不安になってきました。
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熊野倶楽部は広くて新しくて、スタッフさんがとってもフレンドリ~♪
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私たちの部屋は「桃」という名前で、私たちはこの部屋に二人で泊まりましたが、4人ぐらいは泊まれる感じ。
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お部屋のテラスからは向かいの山の眺めが見事でした。
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お風呂は内風呂もありましたが大浴場はすこし下った先にあって。
先輩と二人でぶらぶら歩いて夕方の空の下、露天風呂を楽しみました。

この旅行の目的は熊野古道ですが、実は先輩後輩の親睦を深めるためのものだそうで、そうなるとメインはやっぱり宴会でしょ(笑)
というわけで、宴会へ突入です~~!!
これがメニュー、お酒は飲み放題だからいくら飲んでも良いわよ、と先輩(笑)。
分かりました~~と割り勘負けしたことのない私はニコニコでしたわ・・・・・

これがメニューです。
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前菜
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サンマのバジル風味
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これはワインにぴったりでした!
お造り
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このあたりでお酒の登場ですが、この熊野三山と言うお酒はほんとに美味しかった~☆
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メインの熊野牛のステーキ。お魚をチョイスすることもできるようでしたが、熊野牛って美味しかったですよ
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秋ナスと熊野地鶏の肉みそ。このお味噌が美味しくて、これをなめるだけでいくらでもお酒が飲めそうでしたわ(酒飲み好み?)
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この後むかごご飯とみそ汁があってデザート。むかごって初めてでしたが、栗の柔らかいのみたいなホコホコした感じでした
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宴会の一番末席で先輩と二人でひたすらお料理に舌鼓を打ち、お酒を酌み交わしてはぐびぐび(笑)
実に楽しい一夜でした~♪
これが全員の記念写真
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恥ずかしながら、半分ぐらいの人しかお名前が思い出せませんが(汗)皆さん、とっても楽しそうでしたわ☆

さて、私と同室の先輩は大変行きとどいた素敵な方で、この熊野市には丸山千枚田というのがあると調査済み☆
この千枚田は日本の棚田百選にも選ばれていて、日本でも最大規模のものだそうなんですが、宴会で酔っ払ってるさなかに、語り部の先輩に、翌朝朝一番で連れて行って下さるように交渉して下さいました!

翌朝起きてみると空は真っ黒でしたが、雨はまだぽつぽつ程度。
お約束の7時より早く語り部の先輩が迎えに来てくださって、千枚田へ出発しました。
どうも私たちの予想より千枚田は遠かったらしく、車がすれ違えるかどうか、という細い山道をぶっとばして走ること30分弱。
眼下に見事な風景が広がりました!
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一枚の田んぼの小ささと、それを積み重ねてできたこの風景に、しばし言葉もありませんでした。
違う角度から見るとこんな感じ。
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かつてはこのあたりを木の国と呼んだそうですが、いかにもと言う山の深さで、山のそこここからも川筋からも白く霧が上がって流れていました。
語り部さんによると、この辺りは日本でたった一か所、インドのアッサムから持ち込んだ紅茶が根付いたところだそうで、それはこの辺りの霧の多い気候がアッサムのそれと似ていたからでしょう、とのことでした。
帰り道を行くと雨脚がひどくなってきてて、ザザぶり…
熊野倶楽部に戻って朝食。
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朝食を終えても雨は上がる気配もなく、って云うかどんどんひどくなる一方で…・
熊野古道の松本峠を歩くことは無理、ということになり、花窟(はなのいわや)神社へバスで送っていただくことになりました。
花窟というのは、イザナミノミコトがカグツチノミコト(火の神さま)を産んだ時に焼かれて亡くなった後根の国に葬られた、と古事記にある日本最古の神社だそうで、世界遺産に登録されています。
御神体はそのイザナミノミコトを葬ったといわれる窟のある岩そのものだそうです。
土砂降りの向こうに古色豊かな鳥居☆
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この神社は御神体の岩の上から、花や扇子などを結び付けた170メートルの長さの縄を、境内南隅の松の御神木にわたす縄掛け神事でも有名だそうで、その縄の余った分(?)をここに巻きつけてあるんですね。
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悪天候のせいでよく分かりませんが、そのお縄の飾りつけ・・・・見えにくいですね。
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御神体はとにかく大きな岩でした!
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この写真でもわかるように、とにかくひどい雨で、足元を雨が流れ、ついには警報らしきサイレンが響くというありさま。
神社前の土産物店でお土産を買ったりお団子(美味しかった!)を頂いたり、色々してるうちに、JRが尾鷲で立ち往生しているというニュースまで流れました(汗)

神社から熊野倶楽部に一度戻り昼食の後、JR熊野市駅に戻ってみたら、ニュースの通り確かにJRは遅れておりました(劇汗)
それでも、仲間があるというのはありがたいもので、先輩と一緒にあれこれ色々お喋りしてると時間がたつのは早く感じられ、結局一時間半ほど遅れただけで無事帰宅できました。

雨にたたられはしましたが、先輩のおかげで美しい景色を見、美味しいお酒を酌み交わし、心は学生時代に戻って、なんとも良い時間を過ごした旅でした。
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by nagiwi | 2012-11-01 20:52 | 旅行 | Comments(6)
Commented by かるほ at 2012-11-04 21:44 x
行く前のあれこれとは異なって(?)、楽しい旅だったようで何よりでした~。
花窟神社は最近テレビで見たんだけど、あの一枚岩すごいですね。
旨いもの食べて、お酒も飲めて、旧交も温まったようだし。
えかったえかった☆
Commented by nagiwi at 2012-11-04 23:01
かるほさん
そうなの~案ずるより産むがやすし、って感じ(笑)
この神社って、雰囲気の有る良い神社でしたよ!
Commented by 朱雀 at 2012-11-05 23:47 x
先日は久しぶりともいえないくらいの遭遇でしたね、何回だったかもう数え切れなくなっています。
熊野と言えば
①平成の時代になったころ熊野出身の社員が地元で結婚式を挙げるということで式に出席しました。前日は三重県の親戚に泊まって行きましたが風雨がきつく、当日は、今回のnagiwiさんのコースで行きましたが尾鷲付近で、列車が止まってしまい、午後の開式ぎりぎりの参列でした。
②親戚は松阪から5つ目ほどの「三瀬谷駅」の近くです。朱雀はそこに小学4年生までおりました。
③息子が単独で熊野古道を大阪から歩いて、ほぼ踏破しています。もちろん何回かに分けてです。
Commented by nagiwi at 2012-11-08 00:08
朱雀さん
会場でお目にかかっただけでなく、同じ列に座ってたなんて、ほんとにビックリでしたけど、何度驚いたか数えきれなくなってきましたね(笑)

三瀬谷、通りました!
あのあたりって、山が海に迫ってますよね。
熊野って木の国っていう名前がぴったりだと思いましたが、あの険しい道を歩いて熊野に詣でたなんて、昔の人は根性ありますね!
アップダウンがきつくて疲れそうなのに、息子さんは踏破されたんですか、すごいわ。
尾鷲あたりでは豪雨のためJRがとまるっていうのはそんなに珍しくないんでしょうか~。
Commented by 朱雀 at 2012-11-08 22:30 x
もう20年も前の事なので、JR東海は金持ちなので今は良くなっていると思いますが・・・。
訂正、三瀬谷は山また山の中です。小学校4年まで海を見たことが無く、清流・宮川で泳いでいました、今はダムができて故郷の家の付近の水は澱んでいます。遠足は何時も山登りでした。5年生になったとき大阪に引っ越して初めて海で泳ぎました。
 
Commented by nagiwi at 2012-11-15 00:23
朱雀さん
お返事が遅くなってしましました!
三瀬谷って山の中でしたっけ?
なにしろお喋りに忙しかったので記憶が定かでなくて失礼しました(汗)
最近は全国どこの川でもダムのせいで水がよどんだり、川の姿が変わってしまいましたね。
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