奈良まほろばソムリエ検定体験学習プログラム

10月23日に「奈良時代の争乱を検証する」に参加してきました!

10月もそろそろ終わりに近づいたと云うのに、もうひとつお勉強のモチベーションが上がってこないので、
こういうプログラムに参加することで自分を鼓舞せねば、と思ったんです~。
講師は来村多加史先生。
先生の顔を見ると、あ、検定だ~、っていう気分になります(笑)
結構間際に申し込んでも大丈夫だったので、バスはすいてるのかと思ったら、37名参加だそうで、
ほぼ満席でしたわ。

この日のコースは、
午前中は 頭塔~吉備塚古墳~三里古墳~長屋王墓~吉備内親王墓 
昼食をはさんで 西大寺~成務天皇陵~日葉酢媛陵~平城天皇陵~平城宮跡遺構展示館~那冨山墓~聖武天皇光明皇后陵
御陵や古墳合わせて10個も見られる~♪

JR奈良駅でバスに乗り込んであっという間にバスを降り、少し歩くと家並みの間から頭塔が見えます。
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奈良には、藤原仲麻呂に筑紫に左遷された玄昉がその地で憤死したとき、全身がばらばらになって奈良に飛んで帰ってきて奈良町のあちこちに落っこちた、という言い伝えがあって、その頭が落ちたところが頭塔、腕が落ちたところが肘塚(貝塚町)眉が落ちたところが眉目山町(大豆山町)だ、と言われていました。
実際にはこれは七重の土塔で、実忠によって建立されたことや東大寺から真っすぐ南行したところにあることから、東大寺とゆかりの深い塔であったと思われます。
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面白い形ですよね。
昭和55年ごろに発掘調査されるまでは、土の山でしたが、現在は半分だけ復元されてます
一辺25メートルの方形で高さは8メートル。
四方に仏龕が設けら、それぞれに石仏が収まっており、最上段のるしゃなぶつ(東大寺と同じですね)を頂点とする仏の世界を表してるそうです。
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南面の釈迦五尊かな。土塔というのは堺や岡山にもあるけど、結構珍しいものだそうです。
少し歩いて、奈良教育大学の構内に入ります。
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吉備塚古墳は大学の中にあるんですよ・・・・そして、大学の中には鹿の群れもいました(笑)
写真の中に小さく鹿も写ってるのが分かるかな~。
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吉備塚古墳は、古くから吉備真備の墓と言い伝えられてきましたが、直径20メートルの円墳。
当然、吉備真備のお墓ではありませんね。
平成14年15年の発掘調査で二基の埋葬施設が確認されたそうです。
お話し中の先生の後ろの土手が古墳。埋葬施設の上あたりをしっかり踏んできました。

ここから次の三里古墳までバスで移動します。

三里古墳は内部が露出してます。これは、組合式石棺ですが、他に、家形石棺や木棺もあったそうです。
勿論、中に立ってみましたが小さい気がします・・・私は入れるかな?(笑)
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三里古墳は平群谷にある後期の前方後円墳で、玄室の奥に石棚があることで知られてますが、これがそれ。
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今は下部が土に埋もれたため、石棚の下には10センチ程度しか空間がありません。
石棚のある古墳は紀ノ川流域に多いため、紀氏との関係も言われてるそうな。
そういえば、そばには紀氏神社、という道標も出てましたわ。
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平群谷の景色・・・矢田丘陵が綺麗です。
生駒山も矢田丘陵も傾動地塊という地形だそうで…地面が隆起して一方がパチンと撥ねてできたらしい。
撥ねた方は急斜面になり、反対側は緩やかな丘陵になるんですね。
この矢田丘陵と生駒山に挟まれた平群谷は、平群氏の本貫地として沢山の古墳があることで知られてます、

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で、これが長屋王の墓、と言われるものですが・・・・前方後円墳です(汗)
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で、これが吉備内親王の墓・・・・?
長屋王は高市皇子の長男で左大臣でしたが、光明皇后の立后に反対して謀反の罪を着せられて、妃の吉備内親王とともに屋敷で自害、亡骸は生駒山に葬られた、と続日本紀にあったため、ここがお墓に治定されたんでしょう。
あたりには6基の古墳群があったそうですが、住宅開発で失われました。
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吉備内親王の墓から見た平群谷の景色。真ん中のちょこんと高い林が烏土塚古墳だそうです。

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昼食は簡保の宿で、大和地鶏のすき焼きでした。
昼食後バスで西大寺に移動。
お腹がいっぱいだったので少し居眠りしたりして(笑)

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西大寺は孝謙天皇が戦勝を祈願して四天王をまつる四王院が創建されました。
四王院は焼け落ちましたが、邪鬼だけはその当時のもので、現在の四天王像はその上に両足を載せています。
普通、四天王は片足で邪鬼を踏みつけるものなので、このことから、創建時の四天王像は相当大きかったと思われます。
往時は八角の塔があったそうですが、今は基壇が残るだけ。
この日はお茶会があったようで、着物を着た人が沢山、とても賑やかでした☆

西大寺から少しバスで走って、佐紀三稜に向かいます。
平城京後背の奈良山丘陵の南側には古墳時代前期中期に沢山の古墳が築造され、佐紀盾波古墳群と呼ばれています。
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これは成務天皇陵の陪塚ですね。
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成務天皇陵、日葉酢媛命陵、称徳天皇陵はほとんどくっついてます。右が成務天皇陵、左が日葉酢媛命陵。
古墳の間を歩いて行くこのコースを歩くのが楽しみだったんですが、この日はお天気も良く汗ばむほどだったのが、古墳の間は涼しくてほんとにいい気分!
前方後円墳は尾根の上に築造されることが多く、周壕の水位を一定にするために渡土堤が築かれるそうですが、この二つの古墳にも渡土堤がありました。
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日葉酢媛命陵の島状遺構。
古墳時代前期には前方部と後円部の高さは同じぐらいだったのが、時代が下るにつれて後円部が高くなる、とか、地形を見ながら歩くと面白い、とか…先生のお話を聞きながら歩いていると、いつの間にか佐紀町の家並みの中。そして少しのぼりになるとそこには平城天皇楊梅陵に治定されている市庭古墳がありました。
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市庭古墳は前方後円墳だったのが平城京の造成で前方部が削られてますが、削りきれてない部分が周囲より一段高くなってました。
平城天皇は平安時代の天皇さんだから、前方後円墳で眠ってはおられないような気が。
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ここから平城京はすぐそこ。大極殿が間近に見えます。
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平城京は平地ではありますが微高地に位置し、平城宮跡から外京を見ると、途中で一度下がってまた登ってるのが・・・・・目視では分かったんですが、写真にすると分かりにくいですね(汗)
ま、そういうことで、水はけも良く環境は良かった、ということです、はい(笑)。

このあと少しバスで走って、さあ、那富山墓へ行こう、としたところ、突然雨が!
相当激しく降ったんですが、すぐに小ぶりになったので出発。
この辺りは黒髪山なんですが、この黒髪山の稜線は木津川の分水嶺で…山の中って感じ(笑)
この尾根の突端に聖武天皇の皇太子であった基王のお墓があります。
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光明皇后を母として生まれ、わずか二カ月で皇太子となったこの皇子ですが、翌年には逝去してしまいました。
お墓には、獣頭人身を刻んだ護石が立てられました。
現在は隼人石と呼ばれていますが、今も鼠らしき横顔を見ることができました。
先生によると、このお墓は風水から見て素晴らしい立地だそうで、そのお墓にこの石像を置いたことからも、聖武天皇と光明皇后のこの皇子に寄せる思いの深さがしのばれるそうです。
確かに・…幼いわが子に先立たれるほどつらいことはないと思います…・それは、どれほど位が高くても同じでしょうね…・

ここからはどんどん下っていきます。
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見晴らしが綺麗!

本日の最後は聖武天皇陵と光明皇后陵です☆
左の道を行くと聖武天皇陵で、右が光明皇后陵。
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道が分かれるあたりに、菩提寺として眉間寺が建てられていたそうです。
これが聖武天皇陵
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そしてこれが光明皇后陵。
二人は仲好く眠ったはる…・はずだったんですが・・・・・

以前に多聞城跡(現若草中学校)を歩いたことがありますが、あのとき、校庭の中にとっても深い切れ目(掘)があって、校庭が二つに分断され橋がかかってたのを思い出します。
その堀は松永久秀が多聞城を築いた時に掘った堀なんですね。
で。
この聖武天皇陵と光明皇后陵の間にも、深~い堀切りが走ってて、これはその堀の扉。
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織田信長はこの多聞城を訪れた時、この堀の深さに驚いたそうですが、それ以前の築城では山をこんなに深く切り裂いて堀を作ったりはしなかったそうです。

天をも恐れぬ、とはこのこと?(笑)
ここで辺りは少し薄暗くなってきて、本日のプログラムは終了しました。

このコースでは平群古墳群の三里古墳を実際に見られたこと、佐紀三陵と黒髪山を歩いたのが楽しかったな~。
思いのほか歩く距離が長かったのが嬉しかった☆
久しぶりにプログラムに参加して、勉強意欲がやや亢進したのは間違いないです・・・・やや、ですけど(笑)
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by nagiwi | 2011-10-29 02:43 | まほろば検定 | Comments(0)