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風の中の小鳥

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「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作大手拓次)私なぎの物思いの幾つかを・・・

大和棟

先日のまほろば検定のツアで、punipuniさんから「大和棟って、どんなの?」と聞かれました。
私もうろ覚えでいろいろお答えしたんですが、調べてみたら間違ってたことが判明しました(汗)

punipuniさん、
ごめんなさい~。
間違ってました~(劇汗)



私の手持ちの写真で少し説明してみます!
見てやってください(ペコペコ)
大和棟_d0007913_13385474.jpg
あちこちのサイトで説明されてるんですが、
どこが特徴かっていうとわかりにくいことが多いような気がしたので
書き込んでみました。

大和棟の特徴は、両端には瓦がずらりと並んだかやぶきの傾斜の強い屋根と、
煙出しを持つ瓦葺の屋根とが、二重になっていること、で。
このかやぶきの両側に瓦を葺くことを「高塀(たかへ)造り」といって、
大和棟のことを高塀造りとも言うんだそうです。

最近はかやぶきが少なくなって、この写真みたいにトタン張りや瓦葺になってるものも多くて、
こういう形式の屋根を大和棟、ということのようですね。

煙り出し付きの瓦屋根の下は土間になってて竈があったようです。

私が間違えたのは、同じく奈良盆地に多い「八つ棟造り」
橿原市の今西家住宅が有名で、白い漆喰で塗り固めた入母屋の破風を段違いにしたものです・・・
これはほとんどお城のように重厚ですが、ここまで豪華でなくても、
奈良盆地にはこういう入母屋や切り妻の大屋根と煙出しを持った屋根の家がたくさんあって、
それを大和棟だと思ってたんです(汗、汗、汗)

お恥ずかしいわ…・しかも、建築史、通ったんですよ~(せんせ、ごめんなさい)
Commented by punipuni at 2009-09-06 15:58 x
奈良検定ツアーのバスの窓から見える家を見ながら
「そういえば・・・大和棟ってあったなー」なんて頭に浮かんで、
どんなだったかなーと思って窓の外眺めてたものですからものですら。気楽にお聞きしてしまいました。
こんなに丁寧に答えていただいて・・・感激ですー。
ブログ開いたら大きな文字で「ごめんなさいー」が飛び込んできました。
こちらこそお手数かけました。
自分で調べればいいのにかんたんに聞いちゃいけませんよね。
奈良に行ったら建物の屋根、チェックチェックです。
バスツアーでお隣に座らせていただいて楽しかったです。
またの機会がありましたらよろしくおねがいします。
ありがとうございました。
Commented by nagiwi at 2009-09-06 22:04
punipuniさん
いい加減な知識しかないのに、何でも知ってるようにお話して、ほんとにお恥ずかしいことです(汗)
おかげで私も大和棟がちゃんとわかって、ほんとによかったわ~。
こういうことがなかったら、間違った知識をずっと持ってたと思います!
こちらこそ、お勉強になりました。
有難うございました☆
またご一緒できるのを楽しみにしています♪
Commented by lilakimono at 2009-09-13 03:55
まったく気づいていませんでした・・・・
新幹線に乗っていると名古屋を過ぎる頃から、住宅の屋根が入母屋造りが多くなるなぁ、というのは感じていたのですが。

今度奈良に行ったら、上向いてキョロキョロ歩いてしまいそうです~。
Commented by nagiwi at 2009-09-13 14:55
りらさん
関西って入母屋が多いのかも…っていうか、関西人って、あの黒い瓦屋根が好きなのかもしれません(笑)
特に奈良県の田舎の方には、今でも入母屋や切妻の屋根を二重にした家がたくさん残ってます…
どっちかっていうと、それが普通だと思って育ったんで、都会の日本建築には違和感がある私です(笑)
by nagiwi | 2009-09-06 14:01 | 奈良 | Comments(4)

「まことにはかなきものは、ゆくえさだめぬものおもい。風の中に巣をくう小鳥」(作大手拓次)私なぎの物思いの幾つかを・・・


by nagiwi