お盆に読みました。

この春から始めた国宝十一面観音詣でですが、
7つのうちの4つをすでに詣でて、来週には観音寺に行く予定です。

のんびりとしたお盆を過ごしながらPCを検索してみたら、
「名文で巡る国宝の十一面観音」という本にヒット。
題名に惹かれて購入しようとしたら、amazonでは在庫なし。
ないとなると余計にほしくなるのが世の人の常、ですよね(笑)
あちこち検索して紀伊国屋bookwebで発注しました。

帯には「13人の作家たちをナビゲーターに日本の古寺を歩く」とあって
白洲正子をはじめとする高名な作家の書かれた国宝十一面観音に関する文章が
一部、または全文掲載されていて、
昭和50年代までの文章が中心ですね。
後ろにお寺に関する簡単なインフォメーションがついていました。

法華寺は亀井勝一郎、和辻哲郎、杉本苑子、会津八一、とそうそうたるメンツ(笑)
室生寺は白洲正子、佐多稲子、陳舜臣、
渡岸寺には白洲正子、梅原猛、吉村貞夫
聖林寺は、和辻哲郎、永井路子、立原正秋・・・このあたりは、やっぱり人気があるのね~。
で、観音寺は白洲正子、六波羅蜜寺は津田さち子と一人づつ、
道明寺に関する文章は独立したものが見つけられなかったのか、
井上靖の「十一面観音」という十一面観音全般のことを語った文章の中に、
ちょろっと紹介されてるだけです(汗)
道明寺、よかったのにな~。
やっぱり、奈良は地元の利がある?…ってどんな利やねん(笑)

和辻哲郎の「古寺巡礼」は、たしか大昔に読んだことがあります。
白洲正子の物は、数年前に起きた白洲正子ブームの時に本屋で立ち読みした記憶が(汗)
井上靖はネット上で十一面観音を検索するとしょっちゅう引用されてるし
亀井勝一郎と会津八一は、どこかで(どこで?奈良文化論でもらった資料で?)見かけたような…(大汗)

中では佐多稲子の室生寺詣でのお話が好きだったのと、
吉村貞夫の「渡岸寺の十一面観音を見たとき、強い霊性を感じた。
それは霊木を渾身の信仰力で彫りあげたからだろう」という記述に強く共感しました。

面白いのは、女性の作家さんの作品の多くは、50代のころに書かれたものであること。
ちょうど私と同年代のころの文章…
お寺や仏像が身近に感じられる、そういう年頃なのかもしれませんね。

一度は目を通すといいかと思いますが・・・・
これで1600円はちょっと高いような(汗)
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Commented by lilakimono at 2009-08-24 16:07
デトロイトの美術館でインドの仏像を見たのですが、「十一面観音はここから来たんじゃなかろうか?」という作りだったんです。
なぎさんのブログを読んでいたおかげで気がつくことができました。

と、と、ところで・・・やっぱり道明寺というのはあの桜餅の道明寺の元なんでしょうか?←信心より食い気・・・
Commented by nagiwi at 2009-08-24 18:48
りらさん
そう、あの桜餅に用いられる「水に浸し蒸したもち米を粗めにひいた」道明寺粉発祥の地です☆
そもそもは菅原道真(道明寺あたりの出身だったそうです)の伯母さんが、九州に流された道真のための陰膳のご飯のお下がりを希望者に分けたのが起源で、のちに保存食となって、やがて庶民の手にも入るようになったとか。
「道明寺糒」として売ってました。

十一面観音もそうですが、日本に入ってきた仏像って、インドから中国、朝鮮半島を通ってきてるから、どこかしら影響を受けてると思います!
インドには十一面観音は少ないそうですけど、そもそもはバラモン教の神様を仏教にとりいれられた、とも言われてるそうですし…
インドの仏像は、なまめかしい美しさがあって、私、好きです☆
by nagiwi | 2009-08-23 10:07 | お寺と仏像 | Comments(2)